かつて“粗品のライバル”だったスーパーエリート芸人。念願のM-1決勝進出も「記憶がない状態だった」
2月28日(金)に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』では、『M-1グランプリ2024』ファイナリストのママタルト(檜原洋平、大鶴肥満)が登場。
念願のM-1決勝で“頭ひとつ抜けて最下位”となってしまったしくじりのウラ側を初告白した。
ママタルトは昨年、結成9年目にして『M-1グランプリ』決勝進出をはたしたものの、ダントツで最下位に沈んでしまったコンビ。
2人はその敗因について、「ネタ中、かかりすぎて(=緊張しすぎて)一切、記憶がない状態だった」と激白する。
ツッコミ担当の檜原にいたっては「床が抜けて、お客さんがいなくなって、目の前には銀河だけ。その中でおぼれていく…」ような感覚だったと吐露した。
今回の授業ではそんなしくじりをやらかした、お笑い界屈指の仲良しコンビ・ママタルトがいかにして出会い、M-1の舞台へたどり着いたのか、その軌跡を説明した。
◆檜原と大鶴はどこで出会った?
ママタルトは元々、「学生お笑いのスーパーエリートで霜降り明星・粗品のライバルでもあった檜原」と「お笑いサークルでも最下層の超無名なぽっちゃり大学生だった大鶴」という真逆の2人が組んだコンビ。
中学生のときからハガキ職人だった檜原は、高校3年生で漫才コンビ・グランドメニューを結成。当時、“天才大喜利高校生”として関西では有名な存在で、「ハイスクールマンザイ2009南大阪予選」で優勝するほどの実力の持ち主だったという。
大学では、学生漫才コンビ・サンストレンジを結成。お笑いサークルには所属せず、吉本興業の劇場オーディションに応募して一発合格。その後、学生芸人No.1を決める大会でも優勝するなど、まさに学生お笑いのエリートとして歩んできた。
かたや大鶴は大学でお笑いサークルに入ったものの、プロを目指さない“エンジョイ勢”だったとのこと。卒業後は塾講師として働いたが、生徒になめられすぎて1年で辞め、そこから太田プロの養成所に通いはじめたと明かした。
◆運命の出会いでコンビ結成も…
そんな2人の運命が交錯したのは、その直後のこと。
檜原は大学卒業とともに上京するも、半年ほどでコンビを解散。大阪吉本時代に仲の良かったピン芸人・ZAZYに相談すると、「次は、ものすごく太っている人とか特徴のある人と組んだほうがいい」と熱くアドバイスされたとか。
そしてその翌日、大喜利ライブに出場したところ、同じくエントリーしていた大鶴肥満と遭遇。「こんなタイミングで、こんなでかい人間に会うことはない。これは運命や」と思った檜原はぜひ自分と組んでほしいと猛アプローチしたという。
当時、大鶴は養成所で別のコンビを組んでいたが、檜原から「僕と組めば、あなたは“王”になることができる」と熱心に誘われ、「あのエリートが無名の俺を求めてくれるなんて!俺、もしかして売れちゃうかも…!」と、心揺さぶられ、コンビ結成を承諾したと打ち明けた。
一方、檜原は大鶴がスポーツや音楽などさまざまな特技を持つ人間だと知り、「自分にはできない特技だらけ!(大鶴は)ポテンシャルの塊だ!」と驚き、お互いの才能を認め合った2人はコンビ活動を開始したのだった。
しかし、ここからママタルトの2人は長い期間、ぬるま湯につかったようなしくじり芸人生活に突入してしまったと回顧した。
そんな甘えきった檜原を説教するため、ZAZYが“新たな人物”を連れてくることに。そして2018年、ママタルトの尻に火をつけた決定的な事件が起きたという。
◆2人の説明に「ずっとピンと来ない」
授業の途中、大鶴の意外な才能のひとつに“記憶力”があると語ったママタルト。
とにかく記憶力が良いため、新ネタも檜原がノートを見せるだけでたちまち覚えてしまい、ネタ合わせは実質2分間で済むと、衝撃の実態を明かした。
しかし、そのネタ合わせの様子をママタルトの2人が再現しながら説明しようとしたところ、なぜかグダグダで、教室からは「何やってんの?」という声があがる。
オードリー・若林正恭からも「思ってたけど…ずっと説明が下手だよね?できる2人だからオレもまさかと思っていたんだけど、ずーっとピンと来ないのよ(笑)」と指摘。
檜原は「大鶴の理解が速すぎて、(これまで誰にも)説明してこなかったのかもしれないです」、大鶴も「(いつも)2人で完結してるから…」と、それもまた記憶力のせいだと言い訳していた。
※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!』
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