3月7日（金）、『タモリステーション』の最新作が放送される。

今回のテーマは、今後30年以内にマグニチュード8〜9クラスの地震が発生する確率が約80％といわれている「南海トラフ地震」。最悪の場合、東日本大震災の約17倍、およそ32万人の死者が出ると想定されている巨大地震に、我々はどう向き合うべきなのか――。

番組では、“正しく知り”、“正しく恐れ”、“正しく備える”ため、専門家とともに南海トラフ地震を徹底検証。

スタジオゲストに、俳優・木村佳乃、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会会長で地震研究の第一人者である東京大学名誉教授・平田直氏、備え・防災アドバイザーの高荷智也氏、都市を襲う津波研究の第一人者で中央大学教授の有川太郎氏を迎える。

◆タモリ、高知県を横断ロケ

今回タモリは、スタジオを飛び出し、強い揺れと甚大な津波被害が想定されている高知県を横断。高知県民は南海トラフ地震のリスクにどう立ち向かっているのか、実際に町を歩き、生の声を聞いていく。

まず訪れるのは、最大津波高34.4メートルと想定され、日本で最も高い津波が来るといわれている黒潮町。

この町では津波への備えとして6基の津波避難タワーが設置されており、タモリはその中のひとつ、浜町地区に整備された日本最大級の高さの津波避難タワーにのぼってみることに。

車椅子利用者なども混乱なく避難できるよう、階段のほかにスロープが設けられているほか、7階には1階が土砂などで塞がれてしまったときのための“降下シューター”があるなど、考えられた設備にタモリも感心。自らインタビューも行い、タワーや避難道の整備によって、町の人々の防災意識がどう変わったのかも探っていく。

もともと雇用の場が少なく人口が流出しがちだった黒潮町では、「最も高い津波が来る町」と報じられたことで人口がさらに減少。

それを少しでも食い止めるべく誕生したのが、備蓄食料、つまり非常食用の缶詰の製作所だった。タモリは缶詰の充填作業などを体験するが、はたしてこの製作所で作られる缶詰の、防災の町ならではの最大の特徴とは。

そして、室戸市では日本で唯一の津波避難シェルターを訪ねるほか、いつ地震が来るのかを予測する重要なヒントが隠されている室戸岬にも足を運ぶ。そこには、30年以内の発生確率約80％というデータを裏づける驚きの根拠が残されていることが判明。タモリも衝撃を受ける。

◆都市部や首都圏に迫る危険もクローズアップ

さらに番組では、南海トラフ地震がもたらすであろうパニックを、さまざまな角度から分析。

関西圏のマンションに暮らす3人家族を主人公に、地震発生直後から彼らが直面する困難を想定ドラマで克明に描くとともに、過去の被災地を取材したドキュメントから危惧される被害の詳細や教訓をひも解いていく。

そのほか、南海トラフは震源域が陸地に近く、津波の到達時間が最短で2分の場所があることや、横浜や名古屋、さらには大阪にも津波が懸念されている点も踏まえ、首都圏で懸念される危険や都市を襲う津波“縮流（しゅくりゅう）”にも注目。スタジオでは専門家による解説を交えながら、我々がいま取るべき対策を学んでいく。

※番組情報：『タモリステーション』正しく備えよ！南海トラフ巨大地震
2025年3月7日（金）よる8：00～9：48、テレビ朝日系24局