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『ルパン三世のテーマ』手掛けた作曲家・大野雄二、スポ根マンガ顔負けの練習法語る

いま一番聞きたいあの人の言葉を心の奥底から引き出すインタビュー番組『ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~』(BS朝日)。

©BS朝日

3月24日(土)に放送される同番組には、作曲家・ジャズピアニストの大野雄二が登場する。

世代を超えて愛されるアニメ『ルパン三世』のテーマ曲や、高視聴率を記録したテレビドラマ「石立鉄男シリーズ」、社会現象にまでなった角川映画『犬神家の一族』など、今なお記憶に残る音楽を生み出してきた音楽家だ。

そんな大野が、音楽に魅せられた幼少期の体験や多くのCM曲の制作秘話を明かす。

 

◆多くの米兵とともにやって来た、聴いたことのない音楽

1941年、静岡県熱海市に生まれた大野。実家は現在も名前を残す老舗旅館だ。物心のついた4歳の頃、大野はその後深く関わっていく音楽と運命的な出会いをする。

戦後、進駐軍に接収された実家の旅館に多くの米兵とともにやって来たのは、聴いたことのない音楽だった。そのとき、大野が初めて抱いた感情とは?

ジャズとの出会いは中学生のとき。友人の誘いでプロの演奏家のバンドを観に行ったそうだ。大野の心に“ジャズ”という音楽が大きく刻まれた瞬間だった。

しかし、大野は自らが演奏家になるとは全く考えなかったという。「あんなプロには普通の人がなれるわけがない…」と、音楽は聴く専門で、卓球部に所属する普通の中学生として日々を過ごしていく。

大きな転機となったのは、慶應高校に入学した1年生の秋。学園祭の模擬店で目にしたものが「できるはずがない」と思っていたことに挑戦し始めるきっかけに。

その後、同級生とバンドを結成して研鑽を重ね、慶應大学に進学後はビッグバンドの名門「ライト・ミュージック・ソサエティ」に所属。瞬く間にピアニスト・大野雄二の名は広く知られることとなる。

何より大野を特別にしたのは、音楽に対する探究心、そして独自の練習方法だった。大野が明かすマニアックな音色の研究、そして、インタビュアーも驚くスポ根漫画顔負けのトレーニング法とは?

 

◆年間200曲を作曲する売れっ子CM作曲家に

大学4年からプロとして活動していった大野だったが、6年ほどが過ぎたとき、またしても大きな転機が訪れる。とあるきっかけでCM曲の作曲を依頼されたのだ。

大野の音楽知識とプロでの経験は印象深い作品を作り上げ、数年後には年間200曲を作曲するほどの売れっ子CM作曲家となった。大野は、作曲家誕生の瞬間、そして“売れる曲”・“CM曲のトリック”について実演を交えながら詳しく語る。

CM作曲と同時にテレビドラマ音楽も手がけていた大野だったが、1977年にあの『ルパン三世』を手がけるようになる。ルパンの楽曲はなぜ愛されるのか? そして、大野はいかにして作曲を行ったのか? 番組では、大野がジャジーな『ルパン三世のテーマ』をピアノで奏でる。

 

◆一世を風靡した角川映画の舞台裏で一体なにが?

また、大野の手がけた作品で忘れてはいけないのが角川映画の音楽。

今年4月には『犬神家の一族』『人間の証明』『野生の証明』の初期三部作の映画映像とコラボレーションしたコンサートが開催される。一世を風靡した角川映画の舞台裏で一体なにが起こっていたのか? 大野が記憶をたどる。

現在76歳の大野は、実は数年前からジャズピアニストに回帰。作曲活動は抑えつつ、精力的にライブ活動を続けている。様々な活動を経て舞い戻ったジャズのステージ、大野はこれからどこに向かうのか?

※番組情報:『ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~
2018年3月24日(土)午後6:00~午後6:54、BS朝日

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