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タモリ、卑劣な闇バイト強盗に震撼。若い世代に警鐘「加担したら人生は台無し」

多彩なテーマを深掘りし、毎回大好評を博している『タモリステーション』。その最新作が1月25日(土)に放送される。

今回のテーマは、急増する「闇バイト強盗」。

特殊詐欺から強盗へ…闇バイトはなぜ凶悪化したのか。若者はなぜ闇バイトに手を染めるのか。そして被害から身を守るにはどうしたらよいのか。

実際の事件をひも解きながら、『タモリステーション』ならではの徹底検証で闇バイト強盗の実態を解明していく。

スタジオゲストとして、木村佳乃のほか、オレオレ詐欺など犯罪グループの内実をリアルに描き映画化もされた小説『勁草』を執筆した直木賞作家・黒川博行氏、元埼玉県警捜査一課刑事で防犯アドバイザーの佐々木成三氏、闇バイト事件の取材を続けるテレビ朝日警視庁キャップ・金井誠一郎らが出演。解説を加えていく。

◆実行役の被告に接見取材

今回、ANNの単独取材で接見に応じたのは、2023年1月に狛江市で起きた“闇バイト強盗殺人事件”の実行犯・永田陸人被告。

もともとギャンブルで作った借金返済のため、闇バイトに応募したという永田被告。彼は2022年12月、広島市で起きた強盗致傷事件で家主の息子に後遺症が出るほどの暴行を加えた実行犯でもある。

広島の事件では、指示役からは「殺しちゃいけませんよ」と言われていたにもかかわらず、被害者の抵抗にあい、「ポケットに入っていたモンキーレンチをフルスイングした」と話す。

その後、狛江の事件では、実行役のリーダーとして90歳の女性を死に至らしめたことが明らかになっている。

彼の発言からは、見知らぬ素人同士が寄せ集まった闇バイトだからこそ凶暴性がエスカレートしていく心理が浮き彫りに。

いったいなぜ関係性が希薄だと、凶暴さが増すのか。

被告は取材に対し、犯行について「死ぬほど後悔している」と語る一方で、「闇バイト強盗はなくならない」とも断言する。

◆実行犯は究極の捨て駒

また、SNSを入り口に若者を闇バイトに引きずり込む“闇のリクルーター”に直撃取材したVTRも検証する。

彼らの発言をあらためてチェックしたところ、浮かび上がってきたのは実行役を“捨て駒”として扱う、首謀者たちの存在だ。

リクルーターは「応募してくるのは人生どうでもよくなったヤツ」と悪びれもせず語るが、彼らが若者をだまし、逃げられなくする恐るべき手口とは。

一方、加害者となった若者はなぜ会ったこともないリクルーターの指示に従い、凶悪犯罪に関わってしまうのか。

怪しげなバイト求人をきっかけに、金欲しさから8つもの事件に加担した実行犯の転落を再現ドラマでたどる。

◆侵入・盗難を阻止する対処法も紹介

このほか、いまだ捕まらない闇バイト犯罪の首謀者についても探っていく。

フィリピンを拠点に日本に指示を出す“ルフィグループ”、その上部組織とささやかれる“JPドラゴン”の関与とは。はたまた、異なる組織も台頭しているのか。多様化、複雑化を遂げる組織構造についても分析する。

そして、どのような人物やどのような家が狙われるのか。万が一、自宅に侵入されたときはどうすればいいのか。闇バイト強盗の最新対策も紹介していく。

◆タモリが若い世代に警鐘

収録を終えたタモリは、「闇バイト事件がこんなにも複雑な構造になっていたとは驚きました。SNSで実行役を集めて強盗させるというシステムは10年前には考えられないことでしたから、心底、恐ろしい世の中になったと感じます」と、若者を利用し高齢者を標的にする卑劣な闇バイト強盗に震撼。

さらに、「どんな役でも闇バイトに加担した時点でれっきとした犯罪。闇バイトに加担したら人生は台無しになってしまう。若い世代には声を大にしてその事実を伝えたいですね」と、アルバイト感覚で凶悪犯罪に手を染めることの恐ろしさを強調していた。

※番組情報:『タモリステーション』被害者にも加害者にもならないために…“闇バイト強盗事件”徹底解明
2025年1月25日(土)よる8:54~10:24、テレビ朝日系24局