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“ポツンと一軒家”で生まれ育ち60年以上の男性。家族には「無理して残してくれとは言わないですが…」

日本各地の人里離れた場所になぜだかポツンと存在する一軒家と、そこに住まう人物の人生にも迫っていく番組『ポツンと一軒家』

12月1日(日)は、ゲストに段田安則と福留光帆を迎えて放送される。

高知県、海から遠く離れた山の中に、まるで野球のグラウンドのような“扇形”の敷地を発見。

高知の内陸へとやってきた捜索隊は、最寄りの集落で畑作業中の女性を発見し、さっそく声をかける。すると、衛星写真を見る前に「ポツンと一軒家っていうと、この奥にあるところ?」と心当たりがあるようだ。

「この山の中に一軒家はここしかないです」という女性から、行き方を教えてもらい捜索を再開。眼前に高くそびえる、切り立った山々へ続く一本道へと入っていく。

森を抜けると切り拓かれた敷地が広がっており、山々の風景の中にいきなり建物が飛び込んでくる。

その家の主は広大な畑で生姜を育てながら、林業も営む68歳の男性だった。男性の祖父がこの地へやってきたのは100年ほど前。手作業でゼロから切り拓いたのだという。

かつては5~6軒の集落だったそうだが、現在は完全なポツンと一軒家だ。それでも、男性は「生まれてから今までずっとここで暮らしてきたら“ポツン”という感覚はないんですよ」と笑う。

敷地内では、長男夫婦とその娘が「両親の畑仕事を手伝えるから」と15年ほど前から家を建てて暮らしており、自身も農業法人に勤めながらトマトを育てているという。

高校受験を控える娘は、高校に合格したら「家を出て下宿暮らしをしたい」と話していたが、実家では畑仕事を手伝っているのだそう。

先祖が切り拓いた土地での意外な二世帯暮らし。「どうしてもここに居なくてはいけない、というわけではないんです」と話す男性に対して、長男は「この土地を残していきたいです」と力強く語る。

そのたくましい姿に、「無理して残してくれとは言わないですが、やってくれれば助かるね」とほほ笑んだ男性が印象的だ。

※番組情報:『ポツンと一軒家
2024年12月1日(日)午後7:58~午後8:56、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネット