演技後の羽生結弦に近づいた謎のロシア人少年…2人の心温まる感動秘話【GPファイナル直前特集】
今年10月に行われたフィギュアスケートのグランプリシリーズ・ロシア大会。羽生結弦選手の演技終了後に、あるハプニングが起きた。
リンク中央で会場に挨拶する羽生選手のもとに、観客から投げられた花やプレゼントを拾うフラワーガール・フラワーボーイの中のひとりの少年が近づいてきたのだ。
挨拶しながら、自分の周囲を恥ずかしそうにうろつくこの少年の存在に気づいた羽生。少年は、優しく目を向ける羽生に1枚の絵を手渡した。
一体どんな絵が手渡されたのか? この少年はなぜ羽生に近づいたのか? これらの謎は残るものの、この場面はひとつの微笑ましい光景として世界中のフィギュアスケートファンを温かい気持ちにさせた。
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しかし、この光景の先には、羽生と少年の心温まる物語が!
12月5日(火)に放送されたバナナマンがMCを務めるバラエティー番組『ソノサキ~知りたい見たいを大追跡!~』(テレビ朝日系)では、その“物語”がたっぷり紹介された。
◆羽生選手と少年に起きた感動秘話
当初ロシアでは、中継の放送席にいた荒川静香や浅田真央を指導したことで知られるタチアナ・タラソワが「あの子はもしかしてプルシェンコの息子じゃない?」と言ったことにより、少年は羽生も憧れるロシア出身のレジェンド選手、プルシェンコの息子ではないかという説が広くまわった。
しかし、これは実は勘違い。少年はワジム・ボロノフ君という7歳の男の子で、彼は2014年のソチ五輪でゲイリー・ムーアの曲に合わせて滑る羽生に憧れてフィギュアスケートを始めたという筋金入りの“羽生ファン”の少年だったのだ。
羽生のことがあまりにも好き過ぎて、いつか会いたいという夢をもっていたボロノフ君。
このとき彼は、その夢が奇跡的に叶った(※元々はこの時間帯のフラワーボーイをする予定ではなかった)ために嬉しくなり、羽生がボロノフ君の好きなポーズを演じているところを描いた自作の絵をプレゼントしたのである。
そしてこの後、2人は会場裏でまたも遭遇! 羽生は熱いハグでこの小さな少年の大きな愛に応え、2人のあいだに絆が芽生えたのである。
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しかし、11月の大会前日、「羽生選手が負傷した」というニュースがボロノフ君のもとへ届く。
これを聞いて彼は、また新たに羽生を応援する絵を描いた。その絵は、スケート靴を持って試合に行く羽生と、太陽と空が描かれたもの。さらに絵の中には、自らパソコンで調べて書いたという「健康」「福」「愛」「大吉」「力」といった縁起の良い漢字も記されていた。
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今回のグランプリファイナルには羽生は出場しないが、宇野昌磨・樋口新葉・宮原知子といった日本人選手をはじめ出場する選手たちが、少年少女に夢や憧れの気持ちをもたらす見事な演技を見せてくれることに期待せずにはいられない!
※フィギュアスケート放送情報:「フィギュアスケートグランプリファイナル2017」(テレビ朝日系)
12月7日(木)よる7時~、男子ショート
12月8日(金)よる7時~、女子ショート・男子フリー
12月9日(土)よる6時56分~、女子フリー
12月10日(日)よる6時57分〜、エキシビション
(7日・8日は一部地域で放送開始時間が異なります)