【世界ラリー(WRC)】ミケルセンがトップ! 第13戦ラリー・オーストラリア デイ1結果
現地時間の11月17日に行われたFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・オーストラリア」のデイ1(SS1~SS8)。
初日総合トップに立ったのはヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンだ。昨年ここで勝利を挙げており、相性の良いラリー・オーストラリア。2位に20秒1差をつけて良いスタートダッシュを切った。2位にはチームメートのティエリー・ヌービル、3位にはトップから20秒8差でシトロエンのクリス・ミークがつけている。
その少し後ろの第2集団では、4位トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラが29秒9差、5位シトロエンのクレイグ・ブリーンが30秒8差、6位フォードのオット・タナックが33秒0差でつけた。
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トップに立ったミケルセンは、「昨シーズンの優勝を思い出させるほどに、良いスタートが切れたよ。大きなミスもなく、マシンの感触も良くて、すべてがホームのような感覚だ。まずはリードを築こうと頑張ったのだけど、20秒というのは悪くない。ライバルたちは明日はより近づいてくるだろうからね。僕たちのマシンは今日の方がより合っていると思うので、ここでリードを築きたかったんだ。まだ天候もあるし、長いステージもあるから、明日以降はわからないけど、まずは最高の初日だった」と初日を振り返った。
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モチベーションの高いミケルセンと対照的だったのが、5年連続王者を決めたフォードのセバスチャン・オジェ。トップから47秒9差遅れの8位というスタートは、マシンにもトラブルがあったようだが、初日からモチベーションの低さが気になる。
オジェはSS8を終えたところで、「たしかに初日は難しいだろうとは予想していたけれど、マシンに小さなトラブルが生じていて、それが状況をさらに厳しくしてしまった。明日も同じ状態だろう。それでもスタートしなくちゃいけない。なにができるかって? 何もできないよ。ただドライブするだけさ」と、チャンピオン争いがないことも影響してか、最終戦を戦う気持ちが見えない。
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日本のトヨタはラトバラが4位、エサペッカ・ラッピが11位につけているが、ラトバラはSS1で無線トラブル、ラッピは午前中にパワーステアリングにトラブルと、どちらも万全の状態では走ることはできなかったが、2日目に向けて状態は悪くない。
ラトバラ:「ここは走行順が重要で、総合5位以内でなければ、2日目の走行順位から路面状態が悪くなり、不利になるところだったが、初日を4位で通過できたのは大きい。総合5位以内につけていれば表彰台が狙えると思う」
ラッピ:「午前はパワーステアリングなし、修理できた午後はパワーステアリングあり、その違いに本当に驚いた。明日からは攻めて、最終日のパワーステージではポイント獲得を狙いたい」
なお、RC1の1~10位までの結果は以下の通り。