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世紀のバチバチ!東海大vs青山学院【全日本大学駅伝 直前特集】

11月5日(日)に行われる第49回全日本大学駅伝。

箱根駅伝・出雲駅伝とともに学生3大駅伝とされるこの「全日本」は、全国各地の選考会を勝ち抜いてきた大学が出場し、その名のとおり“大学駅伝日本一”を競う大会だ。

学生駅伝をあまり見ないという人でも、ここ数年、青山学院大学が圧倒的な強さを誇ってきていることは情報として知っているだろう。箱根駅伝3連覇、そして昨シーズンは、3大駅伝3冠を達成した。

そんな青山学院の勢いをとめる大学が、遂に現れたのだ。

10月9日に行われた今シーズンの3大駅伝の開幕戦となる出雲駅伝、優勝したのは、「打倒!青山学院」を2017年度のテーマに掲げた東海大学だった。青山学院は2位。まさに狙い撃ちと言わんばかりに“打倒”を決めたわけだが、東海大の選手たちは「3大駅伝全てで勝ってこそ、打倒・青学の達成」と意気込む。

3大駅伝2戦目となる「全日本」、この2校の“バチバチ”な戦いに注目だ。

 

◆東海大:黄金ルーキーたちの2年目の逆襲

東海大の中心となるのは、關・鬼塚・舘沢ら、現在2年生の“黄金世代”。

 

“黄金ルーキー”として注目を集め、昨シーズン「出雲」では快心の走りを見せ3位。鮮烈な大学駅伝デビューを果たした。

そして、一躍優勝候補に躍り出た「全日本」だが、大会直前に關選手が感染性胃腸炎で出場を断念。エントリーしたルーキー4人も、区間賞を獲得した舘澤選手以外は結果を残せず、東海大学はまさかの3年ぶりのシード落ちという結果に終わった。

しかし、今シーズンは前述の通り「出雲」で優勝。“黄金ルーキーたちの2年目の逆襲”が始まった。入学時から「3冠」を目標に掲げる彼ら。次なる標的は「全日本」――快走を期待せずにはいられない。

また、あらためて紹介する東海大の2017年度のテーマは、4年生を中心としたミーティングで決められたという「打倒!青山学院」。ライバル校の名前をチームテーマに掲げることで覚悟を示したのだ。

その覚悟は相当なもので、東海大の寮には今季、青山学院メンバーのタイムが貼られていたという。これにはテレビ朝日・スポーツ局の駅伝取材班も、「長年学生駅伝の取材をしてきましたが、他校のタイムを貼りだすという光景は初めて見ました」と驚きを隠さない。

そして、この「打倒!青山学院」に両角速監督が加えたサブテーマが、「大学日本一を目指す最強軍団への進化!」だ。

東海大は今シーズン、“最強軍団”へと進化しているのか。「全日本」では、その真価が問われる。

 

◆青山学院:王者のリベンジ

対する青山学院も、「全日本ではやり返してやる」と、全日本に賭ける気持ちでは負けていない。

注目はやはり、“駅伝男”の田村和希選手(4年)、2016 年の東京マラソンで 10 代の最高記録を出した下田裕太選手(4 年)だ。

まず、原晋監督が「ゲームチェンジャー」と絶対的な信頼を置く田村選手。今年は、5月の関東インカレはスタンドから観戦、6月に復帰を果たすも7月に左脛骨を疲労骨折。

欠場かと思われた出雲駅伝だったが、驚異の回復を見せ復帰を果たし、なんと区間新記録をたたき出した。まさに、原監督のいう“駅伝男”。「全日本」でも、田村の快走が連覇のカギを握るだろう

そして、下田選手。彼は今年から「モートレ」というトレーニングを取り入れた。

その内容は、インターバルなどのスピード系の練習後すぐに、休む間もなく20秒間激しい動きをし続け、それを8セット繰り返すというもの。これは、心肺機能を極限状態まで追い込み、最後のスパートや苦しい状況でも耐えしのげる身体や精神力をつくる目的で行われているのだが…。

実際のトレーニングの様子を見てみると、その追い込み方はまさに「驚愕」の一言だ。それもそのはず、「モートレ」の由来は、“猛烈にキツいトレーニング”なのだという。

 

下田選手は、入学時から注目を浴びていた選手ではなく、努力で実力をつけてきたランナー。いまも人一倍努力して練習に励む姿には、“エースになる”という覚悟がこれでもかと表れている。

昨年は「絶対エース」と呼ばれた一色恭志選手が最終8区で逆転劇をみせ優勝を果たした青山学院。今年は、前回の“王者”という立場でありながら、出雲のリベンジを狙う“挑戦者”としても「全日本」に臨むことになる。王者のリベンジ、その行方に注目だ。

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※放送情報:JAバンクスポーツスペシャル 秩父宮賜杯第49回全日本大学駅伝対校選手権大会
2017年11月5日(日)7:45~13:40、テレビ朝日系列で放送

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