テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
menu

北海道大学の26歳医学生ランナー、最初で最後、夢の伊勢路へ【全日本大学駅伝 直前特集】

11月5日(日)、第49回全日本大学駅伝が行われる。

「全日本」とも呼ばれる同大会は、その名のとおり“大学駅伝日本一”を競う大会。箱根駅伝、出雲駅伝とともに学生三大駅伝とされているが、出場大学が関東地区のみに限定されている箱根駅伝や選抜方式の出雲駅伝とは異なり、全国各地の選考会を勝ち抜いてきた大学が出場。大学駅伝日本一が決定する。

 

◆北海道大学:最初で最後の伊勢路に臨む26歳の医学生ランナー

今大会、北海道地区選考会で20年ぶりの優勝を果たし、6年ぶり21回目の出場を勝ち取ったのは、国立大学の雄・北海道大学。

同大学で注目したい選手が、選考会で8区アンカーを走った26歳の医学生ランナー、土橋晋也選手(6年)だ。

ここ数年、札幌学院大学や北海道教育大などの私学が強さを見せてきた北海道地区で、北海道大学は5年間全日本の舞台から遠ざかっていた。つまり、土橋選手は入学以来、他大学の後塵を拝してきたのだ。

「今年が最後の土橋さんを伊勢路へ連れて行きたい」――その思いを胸に後輩たちが十分なリードとともにつないでくれた襷をかけ、土橋選手もその心意気に応えて見事に全日本の切符を勝ち取った。

チーム最年長、26歳の土橋選手。

彼は、北海道大学工学部に入学直後、左足に原因不明の痛みを感じた。そして、同じように痛みで悩むランナーやアスリートを助けたい、そんな思いから工学部を中退し、2年の浪人を経て北海道大学医学部へ。現在、来年2月の医師国家試験を目指して猛勉強中だ

1日10時間以上の勉強と、午前か午後の練習をこなしながら全日本に備えている土橋選手。両立生活のなか誰よりも練習に励んできた彼に、後輩たちは心から尊敬の眼差しを向ける。選考会優勝のときには、チームみんなで土橋選手を胴上げして喜んだ

20年ぶりの優勝、そして憧れの先輩を全日本に連れて行く切符が掴めたとあって、その喜びはひとしおだったことだろう。

医師になるという夢に取り組みながら、全日本で走るというもうひとつの夢も追い続け、それを掴んだ土橋選手。

最初で最後の伊勢路に臨む彼は、いったいどんな走りを見せてくれるのか。

※放送情報:JAバンクスポーツスペシャル 秩父宮賜杯第49回全日本大学駅伝対校選手権大会
2017年11月5日(日)7:45~13:40、テレビ朝日系列で放送