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『重要参考人探偵』脚本家が語る玉森裕太の魅力とは?みどころを熱く語る!

玉森裕太が「なぜかいつも殺人事件の現場に居合わせ、死体の第一発見者になってしまう不幸体質の男」という役柄に挑戦している金曜ナイトドラマ『重要参考人探偵』

©テレビ朝日

クスッと笑ってしまうコメディータッチな要素と、史上最もかっこいい時間稼ぎによって繰り広げられる“謎解き”が魅力の本格ミステリーでもある本作。脚本を手がけるのは、ミステリー作品に定評のある黒岩勉だ。

テレ朝POST編集部はそんな彼にインタビューを敢行。登場人物の魅力や、キャストたちへの印象、そしてみどころなどを聞いた。

 

◆脚本家・黒岩勉が思うキャラクターの魅力

まずは主人公・弥木圭をはじめとする3人の“イケメンモデル”たちの魅力について聞いてみた。

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——玉森裕太さん演じる、主人公・弥木圭の魅力は?
黒岩:「いい意味で“ふつう”で、一番視聴者に近い目線のキャラクターです。ほかの人たちがわりとキャラクター性が強いので、見ている人たちにとっては、圭は身近に感じてもらえる存在ではないでしょうか。

その分、演じるのが一番難しいだろうなと思っていたんですけど、そこはやっぱり玉森さんはさすがで、『圭がいるからおとぎ話にならない』と言いますか…いいバランスで演じてくれているなと。リアリティとのバランスも含めて、良い感じにしていただいていると思います」

——小山慶一郎さん演じる、周防斎の魅力は?
黒岩:「斎というキャラクターは、背景とか、性格とかも含めて、実際にはいるかいないかギリギリのところですよね(笑)。

お話のなかでは物語をいい意味で引っ掻き回してくれる役です。事件について間違った謎解きを堂々と披露しますが、逆にそれがあることで事件への理解も深まりますし、解決へのヒントにもなっています。

事件をある意味おもしろくしてくれる重要なキャラクターですね」

——古川雄輝さん演じる、シモン藤馬の魅力は?
黒岩:「シモンは愛されキャラ。好かれますよね。

深夜枠なので、肩肘張らずに見られる刑事ドラマだと思いますし、そのテイストは大切にしたい部分です。シモンがいると明るくなりますし、気軽に見られる感じも出ると思っています」

そして、原作には登場しないドラマオリジナルキャラクター・早乙女果林の魅力についても聞いてみた。

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——紅一点の新木優子さん演じる、早乙女果林の魅力は?
黒岩:「僕のなかでは『鏡の国のアリス』に近いイメージ。

まわりはすごくキャラクターのたった人たちで、しかも男性。(アリスのように)どこかに迷い込んじゃった感じと言いますか。警察として追っているのは果林なのに、どこかであの3人(圭・斎・シモン)に守られている部分もあるといいなと思っています。

それに、視聴者の方が『こんな世界に入れたらいいな』と思ってくださる役が果林というキャラクターだったらいいなと思っています」

◆個性的なキャラクターを演じるキャストたちの印象は?

一方、そんなキャラクターたちを演じるキャスト陣についても聞いてみた。

——玉森さん、小山さん、新木さん、古川さんに対して元々どんなイメージを持っていましたか?
黒岩:「『こういうイメージだ』という先入観は全くなかったので…。実際にお会いしてみて、皆さんとても素敵な方だなと感じました」

——では、作品に入ってからの印象は?
黒岩:「玉森さんは、一番難しいと言ってもいい、“いい意味でふつう”というラインを作ることのできる方ですね。バランス感覚に長けている印象です。斎、シモンが変な行動をとったり、おかしな台詞を言ったりしても、そこにツッコむ加減もいい感じ。おこがましいんですけど『あ~、うまいな』と率直に思いました。

小山さんは、すごくクレバーな方だなと。久しぶりの連ドラなので色々と考えているだろうなとは思っていたんですけど、おそらく何周も考えて今のキャラクターを作り上げたのではという印象を持ちました。いろいろな角度から役を考えてくださっていると思います。

©テレビ朝日

新木さんは、ドラマのオリジナルキャラクターなのですごく難しかったと思うんです。なので、最初に『圭と果林はどういう関係だったんですか?』ってお話をされてきて、そのとき話したキャラクターをすごく上手に演じていらっしゃるなと思いました。

古川さんは、ご本人は、すごくシャイでシモンというキャラクターとは全然違うと聞いていたんですけど、初めての本読みのときにいきなりグッとギアを上げてきたので『やっぱ役者さんてすげーな』『やっぱり作れるんだな』って思いました(笑)。

本当にこういう人なんじゃないかなと思うくらい自然ですよね」

 

◆第3話は『絶対やりたい』と思ったエピソード

さらに、ミステリー作品の脚本を手がける上で意識していることを聞いてみた。

©テレビ朝日

——原作を忠実に描く部分と、ドラマとしてアレンジを加える部分の違いは?
黒岩:「僕は基本的には『原作完全リスペクト』で作っているので、なるべく変えないというのが一番。

ただ、どうしてもテレビとして時間に収まらないとか、キャラクターを増やさないとストーリー展開が難しいというときは、『原作のどこが一番おもしろいのか』を考えて、そこだけは残してどう肉付けするかを考えます」

——『重要参考人探偵』でいうとどうですか?
黒岩:「今回で言うと、圭・斎・シモンが喋っているところがおもしろいですし、(絹田村子先生が作り上げた)ちゃんとしたミステリーの作品…というのが原作を読んだ時に感じたことでした。

僕は、元々『土曜ワイド劇場』が好きだったんですが、そのテイストもある漫画かなと思いました。素敵な男子がいっぱいいる『土曜ワイド劇場』みたいな感じのドラマになったらおもしろいなと」

——キャラクターを描く上で意識していることはありますか?
黒岩:「主人公の圭は追い込まれて『こんなのいやだ!』というネガティブな部分を出さざる得ないシチュエーションがすごく多い役柄なので、ほかの2人(斎・シモン)に関しては、なるべくネガティブなことを言わせないようにしています

実際、事件が起きても斎は『推理オタクとしてワクワク』、シモンは『また女の子とおしゃべりできて嬉しい』とほとんどネガティブな発言はないかなと。

圭にとっては『お前らな…』って感じだと思うんですけど、あの2人がいるから圭も救われているんだと思います」

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そして最後に、11月3日(金・祝)に放送される第3話のみどころについて聞いた。

黒岩:「第3話は、原作のなかでもとても好きなエピソードで、原作を読んだ時に『これは絶対やりたい』と思ったお話です。

物語としてもどんどん展開するスピード感があって、エンターテイメント性が強い話になっているので、初めて観る人でも入り口として楽しめるお話だと思います。

女性も男性も楽しんでいただけるお話に仕上がっていると思うので、ぜひ見てほしいです!」

黒岩がこのように語る第3話は、山中のロッジを舞台に“密室殺人事件”が描かれる。必見だ!

※番組情報:金曜ナイトドラマ『重要参考人探偵』第3話
2017年11月3日(金・祝)午後11:15~深夜0:15、テレビ朝日系24局(一部地域で放送時間が異なります)