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夏樹陽子、愛車フェラーリに乗って25年。遊びではじめたYouTubeがバズり「すごいことになっている」

映画『空手バカ一代』(山口和彦監督)、『暴れん坊将軍』シリーズ(テレビ朝日系)、連続テレビ小説『マッサン』(NHK)、舞台『椿姫』など多くの映画、テレビ、舞台に出演している夏樹陽子さん。

歌手、ジュエリーデザイナー、日本ライフル協会初の女性理事としても活動し、著書『夏樹陽子 キレイの秘密』(世界文化社)も出版。芸能界屈指の車好きとしても知られ、国際C級ライセンスを取得してレースにも出場するなど幅広い分野でマルチに活躍。2021年9月から公式YouTubeチャンネル「ようこそ!陽子TIME」もはじめ、愛車フェラーリF355を颯爽と運転する姿がカッコいいと話題に。

◆「女優は歌も歌ったほうがいい」と言われて

2022年女優デビュー45周年を迎えた夏樹さん。6月3日(金)と6日(月)にコンサート、10月24日(月)には45周年記念ディナーショーも予定されている。

「歌で今こんな風にやるとは思っていなかったんですけれども、東映という会社は毎年パーティーを開いていて、『女優は歌いなさい』みたいな感じだったので、カラオケで歌わされていたんですよ。もともと音楽部に入って歌ったりしていたから音楽は好きでしたしね。

東映はホテルも経営していたし、ゴルフ場をあちこちに作るようになったので、そこのオープニングパーティーとかディナーショーで歌ってくれと言われることが多かったんです。『多羅尾伴内』(鈴木則文監督)という映画に出たときに小林旭さんにも『陽子、芸は身を助けるというから、歌もやったほうがいいよ』と言われたので、ずっと歌っていたんですね。

こういう時代はいろんなことを求められるので、講演に行ったときにカラオケで一曲歌うだけで、皆さんがすごく喜んでくださるんですよね。だから、おしゃべりだけじゃなくて歌も何曲か歌ったりしています。

ドラマは必ずしも主役じゃないし、脇役が嫌だとかそういうことではなくて楽しんでやっていますけれども、歌は自分が主役。

それで曲の中で演じることができるし、私は詩がすごく心に響く歌を歌うのが好きなんですよね。お客様とのコミュニケーションも取れるし、難しいことがイヤな人も、歌で手拍子するのは皆さん楽しいみたいですね。自分も参加しているなという、雰囲気がいいんでしょうね!

今はおかげさまでドラマがないときは歌のコンサートが結構あります。この間もミュージカルに出していただきました。バンドがとても豪華な編成で気持ち良かったです。もっと、歌い続けていたかったくらい」

-お仕事はコンスタントにずっと続いているイメージがありますね-

「そうでもないですよ。皆さんそう言ってくださるけど、やっぱり2年間くらいドラマが一切なかったこともあります。そういうことは年齢の変わり目でありました。

やっぱりつらかったですよ。その間は旅の仕事や料理番組があったり、雑誌の取材があったり…結構そういうのがあったので何とか忘れられずに済みましたけど、やっぱりいろんな時期がありますよ。

でも、周りはコンスタントに出ているという印象があるって言うので、そういう目にとまるようなものに出してもらっていたのかもしれないですね。

あと再放送があるというのは大きいでしょうね。だから2時間ドラマをやっていて良かったなあって思います」

◆レースに参戦、ポルシェからフェラーリに

夏樹さんは、マツダルーチェ、トヨタWX、日産スカイライン、フォルクスワーゲンシロッコ、そして念願だった赤いポルシェを購入したという。

「モデル時代に一目ぼれして『赤いポルシェに乗ろう』と思ってから10年かかりました。ポルシェのカブリオレやターボを4台乗り継いでフェラーリに行き着いたんです。

もっともレーシング・カーに近いのがフェラーリでしたからね。レースでもっと速く走りたかったし、運転スキルを向上させたかったので。でも、初めて購入したフェラーリ(348)は電気系統が弱くて故障が多かったですね。

エンジンをかけたまま車から降りたら、勝手にロックされちゃったりしてね。そのときはたまたま近くにいた人が、鍵穴に針金を入れて解錠してくれたんですけどね(笑)。ほかにもいろいろ故障はあったけど、フェラーリの虜になっていって、20数年前に今のF355に乗り換えました」

-レースに出るようになったのは?-

「結婚して芦屋にいる時期があってそのときでしたね。いろいろあって家の中が大変で、山のように問題を抱えていたので、これはちょっと気分転換をしないともたないなというときにレースの話があったから出たんです。2年間ずっとやっていました」

-パリのダカール・ラリーに行かれる話もあったとか-

「そういう話もありました。でも、治安が悪くて危険だということで見送られました。それで、安全なサーキットの中だけにしたらどうだと日産の方が言ってくださってやりはじめたんです」

-入賞もされたそうですね-

「そうです。大体いつも私は完走していたし、その走った距離でも賞、順位が決まるんですね。それで8位になったんです。

だいたい男の子は早く行きたいから飛ばしてクラッシュしたりして、そこで終わっちゃう人がいたりしたんですけど、私は完走していましたからね。雨の日も完走して8位。あとはポイントで10位に入って、50万円賞金をもらっちゃったんですよ」

-すごいですね。それはいつ頃のことですか-

「35、6歳だったんじゃないかな。ちょうどアイルトン・セナが全盛の頃ですよ。それで私が取材を受けたときに、『どう?夏樹さん、初めて出て完走した気分は?』って聞かれて『もう気分はセナよ』って言ったら、次の日に『気分はセナよ』って新聞にニコニコ笑顔の写真が出たんですよ(笑)。ビリになろうがなんであろうが走ることが楽しかったんですよね。スカッとしました」

 

◆YouTubeチャンネル「ようこそ!陽子TIME」をスタート

2021年9月、夏樹さんは公式YouTubeチャンネル「ようこそ!陽子TIME」を開設し、美の秘訣、愛犬のトイプードル・マカロンちゃん、愛車フェラーリF355でのドライブなどさまざまな情報を発信している。

「私の友人がいろんなことをやっている人で、彼女から『YouTubeやりませんか?』という話がきて、撮影と編集をやってくれる人もいるというので、『おもしろそうだね。もし当たったら焼肉でも食べようよ』って言ってはじめたんだけど、本当にバズって焼肉を食べに行きました(笑)。

『陽子さん、またいろいろ数字がいいわよ。今度は温泉かな?』って、3人で温泉に行くのを目標に頑張ろうという感じです。

最初は遊びからはじまって、どの程度のそれが本当にプラスになっていくのかわからないんですけど、こうやってお話をする機会ができたのもそのおかげなので、ちょっとおもしろい展開だなと思っています」

-YouTubeでは25年間大切に乗っているフェラーリ愛も伝わってきます-

「世界規模でいないんじゃないって言われました。『女優さんでフェラーリに25年乗っていて、その前のフェラーリも5年乗っていて、ポルシェにも4台乗っている。ずっとスポーツカーを乗り継いでいる人っていないんじゃない?』って。フェラーリはエンジンの音もいいですからね。いつ乗ってもワクワクさせてくれます」

-普段運転しているところは見られないものですけど、それがすべて見られるのが楽しいです-

「そうですね。『一緒にドライブしているみたい』という人が多いです。『グローブは何を使っているんですか?』とか、『靴はどんなのを履いているんですか?』とかいろいろ質問が来ますよ」

-YouTubeでは、歌っている姿も拝見できますね-

「20曲ぐらい載せていますね。結局フェラーリのYouTubeがいわゆるバズったっていうんですか? そのおかげで15年以上前に撮った映像が、芋づる式にドーッと出てくるんですよ。あれすごいなあって思います。今までに、こつこつやってきたことが報われています」

-先日、高速であおってきた暴走族との記事が出ていましたが-

「あれは、あおってきたといってもそんなにワーッときたわけではなくて、からかう感じだったんですよ。『誰が乗っているんだろう?おー、女だ』みたいな感じ。

それで私もわざと手を挙げたんだけど、なかなか行かないんですよ。だから抜いて欲しいんだなあって思って、ビューンって抜いてシュッと前に入ったら、うれしくなっちゃったんでしょうね。向こうもまたシューッて追い越して前に入って…というのを何回かやっていました。

別に何台かに囲まれるとか、そんなのじゃないですからね。そんな悪い子たちじゃないし、ちょっと遊びたかっただけだから、少し相手をしてあげたら満足したみたいで、私がひょいと手を上げたら、向こうも手を上げて走って行きましたよ(笑)」

-複数台に囲まれて危険な目に遭ったりしたことは?-

「まったくないですね。何台かでという子たちはいますけど、フッと来て、『おーっ』という感じで敬意を表してかなんかわからないけど、行っちゃいますね(笑)。私はマイペースで淡々と走っているから、そういう子たちと競争しようとも思っていないし。

多分私はわかってないんだと思うんですよね、怖いこともあるよっていうのが。昔、新車のスカイラインを買って3日目に、トラックにサイドミラーをガリガリガリってもぎ取られたんだけど、トラックがそのまま逃げたんですよ。

それで逃してなるものかと思って、ブワーって追いかけて、トラックの前に斜めに停めて、『ちょっと降りてらっしゃいよ。何これ?新車で買ったばかりなのにミラーをもぎ取ってどうしてくれるのよ。免許出しなさい』って言ったら、ひ弱そうなおじさんが降りてきて(笑)。

それで家に帰って父に話したら、『僕と同じことをしているな』って(笑)。父も昔、自分の車に当て逃げした車を私と同じように追いかけて動けないように前に停めて『降りてこい!』って言ったらしいんですよ。だから父親とそっくりだなあって(笑)」

 

◆右手首を骨折から1カ月後、撮影で槍ヶ岳へ

2021年は右手首を骨折し、左ハンドルで右手でギアチェンジをしなければいけない愛車フェラーリは半年間運転できなかったという。

-今もサポーターをされていますが、昨年右手首を骨折されたとか-

「転んだんです。7月27日に『明日は“土用の丑の日”よね』って友だちとおしゃべりをしていて、私の頭の中が鰻になっちゃったんですよ。

それで鰻を食べようと思ってお店に行って、駐車場に停めて車から降りて後ろから買い物袋を取ろうとしたら、そのままタイヤ止めに足を取られてすっ飛んだんですよね。

からだがポーンと飛んで右手がグキッとなったんだけど、頭は打たなかったから大丈夫だと思って。ちょっと顎は打っちゃったみたいですりむいたけど大丈夫、立ちましょうと思ったら、右手がグニャってなっていて動かないんです。普通に折れただけじゃなくて横にズレていたんですよね」

-痛みもかなりあったのでは?-

「そこまでいくと痺れていて、痛いという感覚じゃないんですよ。ビリビリビリビリ痺れている感じでまったく動かなかったんです。

車にマカロンが乗っていたんですけど、異常を感じたんじゃないですか。『ワンワンワンワン』ってずっと吠えていました。

早く病院に行ったほうがいいなあと思ったんですけど、そのときはフェラーリじゃなくて幸いにオートマ車に乗っていたので、とりあえず家まで帰って近所の親切な人に『すみません。今から救急病院に行ってきます。多分夜中になっちゃうので、一晩お願いできませんか』ってマカロンを預けて、タクシーで病院に行ったんです。

お医者さんには『夏樹さん、とっさに手が出て支えたから良かった。手が出なかったら大腿骨とか骨盤とかやっていて、そうしたら2、3カ月入院でしたよ』って言われました」

-手術をされたのですか-

「はい。橈骨(とうこつ)骨折で手術しなきゃだめだと言われて」

-今、痛みはあるのですか?-

「痛みはまったくないですけど、あまり重い荷物を持ったりはできないのと、ギアチェンジするので長時間の運転はダメですね。

今はまだ手首にもんじゃ焼きのヘラみたいなチタンのプレートが入っているんですよ。この間病院に行ったら『プレート取りますか?どうしますか?』って聞かれたんですけど、取るにはもう1回開いて出さなきゃいけないから、せっかく傷もほとんどわからないほど治ったのにイヤだなあって思って。先生は『またきれいに治りますよ』って言っていましたけどね」

-プレートは入れっぱなしでもいいのですか-

「いいんですって。プレートが入って頑丈になったっていえば頑丈になったから取らなくてもいいんですけどね。ただ、2、3年経っちゃうと、筋肉が金属を巻いてくるから、取るなら1年以内ぐらい、長くても2年以内に取らないといけないそうです」

-大変そうですけど、骨折して1カ月で登山のロケも-

「はい。『山女日記3』(NHK BSプレミアム)で槍ヶ岳に登りました。2889メートル。ストックをついてよくやったなあと思います」

-それまで登山の経験は?-

「山はないけど、丸一日かけて屋久島には行きました。あれもきつかったですけどね」

-ロケは1週間ですか?-

「そうです。登ったり下りたり登ったり下りたりで、山登りは9割が精神力ですね。あと1割が体力。私はそう思いました。1週間ロケしたんですけど、トイレなし、お風呂なし、お弁当ばかり…厳しいです。

本当に崖なんですよ。一歩でも踏み外したらみんなに迷惑をかけるし、作品自体が放送できなくなりますからね。ものすごく慎重に歩きました」

-最初はトイレを心配してあまり水分を取らなくて大変だったとか-

「そうです。足がつりまくったり、痙攣(けいれん)するし、フラフラして大変でしたけど、皆さんがマッサージをしてくれて、お水を飲んで、テーピングをして薬を塗りまくって、何とか無事に登ることができました。サポートしてくれた皆さんのおかげです。苦労しましたけど、私は晴れ女なのですばらしい映像が撮れました。

山は登りきったときはすばらしい。下山したときもすばらしい。その途中はとにかく目の前の1歩を踏み外さずに慎重に、安全に踏み出すということだけを考えていました」

-大変だっただけにすごい達成感があったのでは?-

「下山したときは本当にホッとしました。早くここから離れたいって、そのときは思いますよね。でもみんなが迎えてくれてホッとしました。でも、あんなに苦労して登ったのに、登山のシーンはちょっとなのよね(笑)」

 

◆三國連太郎さんは「命の恩人」

2013年に亡くなった俳優・三國連太郎さんとは30年近い親交があり、三國さんの勧めで検査を受けたことで救われたという。

「三國さんが亡くなる4、5年前だから、15年くらい前に三國さんと奥さまも勧めてくださるので、軽い気持ちで受けに行ったんです。それまで検査なんてしたこともありませんでしたからね。そうしたらポリープが見つかって。

『小さなものは取りましたが、1センチのものがあります。僕は良性だと思いますけど後日あらためて取りましょう』って言われたので、『良性なんだ』と思って、1カ月間ドラマの撮影をしてからポリープを切除してもらったんです。

それで1週間後に結果を聞きに病院へ行ったら、『実は中にがんがありました。でも根っこからきれいに取ったので心配はいりません。完治です』って言われたんですけど、ショックで…。何を話したかもよく覚えていないし、家までどうやって帰ったかも覚えていないです。10日間ぐらい塞ぎこんでいました」

-違和感とか不調はまったくなかったのですか-

「なかったです。だから大腸は本当に皆さん検査しないと。気がついたときには手遅れということがあるから検査はしたほうがいいですよ。症状が出ないですから怖いんです。

だから三國さんに言われて検査をしてなければ、もしかしたらもう大きくなってダメだったかもしれないし、今こうして元気にしていられるのは、三國さんが声をかけてくださったおかげだと思っています。

三國さんにお伝えしたら、『早くわかって良かったね。仕事がんばりなさい』って言ってくださいました。もし、検査していなかったら、がん細胞が大きくなって、やがて転移していたかもしれないと思うとね。三國さんは命の恩人です。

それで皆さんにも検査をしたほうがいいですよって言っています。検査が恥ずかしいとか嫌だなと思うんですけど、それからは定期的に検査しています。今はもう2年に一度でいいと言われていますけどね。胃の検査もやっているし。

健康じゃないとやりたいこともできないですからね。からだにはかなり気をつけています。一番は食べ物」

-今後はどのように?-

「女優としてはもちろんですけど、今年は記念ライブもありますし、今、YouTubeが結構すごいことになっているので、車好きがサーキットに集合して一緒に走るのもいいなあと思って、いろいろ考えています」

華やかな美貌と抜群のプロポーションが際立つ。先日、愛犬マカロンちゃんが5匹の赤ちゃんを無事に出産したばかり。マカロンちゃんのために購入したアルファードで颯爽と走り去って行く姿がカッコ良かった。(津島令子)

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