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自信にあふれるスピードスター、伊東純也。ニックネーム“イナズマ純也”は「響きがいい。気に入ってます」

残すところ2戦となった2022FIFAワールドカップカタールアジア地区最終予選。

日本代表は、本日3月24日(木)にアウェーでオーストラリア戦を、3月29日(火)にはホームでベトナム戦を戦う。

昨年9月に行われた初戦オマーン戦(ホーム)、そして昨年10月の第3戦サウジアラビア戦(アウェー)で敗れ窮地に陥っていた日本代表だったが、その後は5連勝。

現在グループ2位につけており、24日のオーストラリア戦で勝てばワールドカップ本戦出場が決まる。

◆伊東純也、あふれる自信。自ら“予言”していた活躍

佳境に入り注目度が高まる残り2戦、間違いなくキーマンとなるのは、20日に行われたベルギー1部リーグの試合でも見事なゴールを決めたMF伊東純也だ。

最終予選では現在、日本代表歴代最多タイとなる4試合連続ゴールを決めており、5試合連続ゴールでの記録更新に大きな期待が向けられている。

この3月に29歳の誕生日を迎えた伊東。

今年1月にテレビ朝日サッカー解説者の松木安太郎、内田篤人によって行われたインタビューでは、「年齢的にはやっぱり“遅咲き”と言われますし、前(線)の選手は若くて上手い選手が多いんですけど、それに負けないように自分はしっかりやりたい。自分のプレーが出せればチームに貢献できると思うので自信を持ってやっていきたい」と答えていた。

また、カード累積による出場停止で出られず、外から見守ることになった第3戦サウジアラビア戦を振り返り、「何回か裏に抜けたのとかありましたし、裏のスペースは結構あるかなって感じました。あっちが(ボールを)握っているときはやっぱり裏のスペースが空いてくるんで、ボールを取った後のカウンターとかは有効かなと思います。出られない悔しさもありましたし、まあ次やり返すしか考えてないですね」とも話していた伊東。

1月の中国戦、そして2月のサウジアラビア戦というホーム2連戦では、これらの言葉の内容を実行するかのような大活躍を見せた。

とくにサウジアラビア戦では、前半31分に最大の特徴であるスピードをこれでもかと活かした圧巻の裏への抜け出しを見せ先制点をアシスト。出られなかった試合でも熱心に相手を研究していたからこその結果といえるだろう。

また、クールな性格であまり多くを語らない伊東だが、インタビューの中では次のような心強い言葉も残している。

「サイドの所でもっと違いを出したい。全部チャンスになるくらいチャンスを作っていきたい」
「(自分の)特徴はやっぱりスピードだと思う。それを活かした抜け出しやドリブル、相手を“ぶち抜く”ところを見せたい」
「(最終予選に出てみて)1対1の部分では絶対負けないなっていうのを感じました」

リーグで、また代表でも結果を出しているからこその自信の表れといえるだろう。

ワールドカップについては、「自分の年齢的にもそんなチャンスが多いわけじゃない。大学まで見ているだけで、プロになってからも自分には関係ない世界だと思ってたんですけど、つかめるところまで来たので、ワールドカップに出て活躍したいなと思います」と語る伊東。

自信に満ちあふれる“遅咲きのスピードスター”がワールドカップの舞台で躍動する姿が見られることを、日本中のサッカーファンがいま待ちわびている。

◆ニックネーム“イナズマ純也”は「響きがいい」

さて、そんな伊東純也にはいま、サッカーファンの間で広まっているニックネームがある。それは「イナズマ純也」だ。

伊東が活躍を見せるとSNSのトレンドに上がることもあるこのニックネーム。“名付け親”は、松木安太郎だ。

今年1月の伊東へのインタビュー時に「イナズマ純也」と名付けた松木。本記事では、その際のやり取りを紹介したい。

松木:「今日は伊東選手のニックネームを考えようということで」

伊東:「自分で考えるんですか?」

松木:「いやいや違いますよ。僕が考える。やっぱりスピード。そして、どんなことにもあまり気にしない、ひょうひょうとしている。ヒョウなんていうのは? ヒョウも速いですからね」

伊東:「確かに」

松木:「降ってくる雹(ひょう)じゃないですよ。動物のヒョウですね。チーターも速いですね」

伊東:「速いですね」

松木:「ですから、ヒョウを英語で言いますとパンサーというね。髪の毛がいま金髪ですから、“ゴールデンパンサー伊東”。かっこいいでしょ? どうですか? “ゴールドパンサー伊東”。ただちょっとね。試合中言いづらくてちょっと時間を取るんで、もうちょっとスピーディーなのがいいかなというと、“チーター伊東”」

伊東:「そのまんまですね(笑)」

松木:「そのまんまね。あんまり考えてないんで、俺もな(笑)」

伊東:「まぁ何でもいいですけどね(笑)」

松木:「いやでも、名前を使うなら“イナズマ純也”とか」

伊東:「イナズマという響きは好きですね」

松木:「好きですか? じゃあイナズマでいきますか? イナズマで」

伊東:「そうですね。響きがいい」

松木:「そうですか。では、“イナズマ純也”でちょっととりあえずやってみますか」

伊東:「お願いします」

松木:「“ゴールデンイナズマ純也”はどうですかね?」

伊東:「ゴールデン付くとめっちゃ長いですね。俺はうれしいですけど、シンプルに短いほうが言いやすいですね」

松木:「じゃあ“イナズマ純也”。ご自身で何かありますか?」

伊東:「いや、全然ないっす。イナズマは全然気に入ってます!」

本人もお気に入りだという「イナズマ純也」。残り2戦、このニックネームがSNSのトレンド入りする活躍が見られるか、注目だ。

※放送情報:2022FIFAワールドカップカタールアジア地区最終予選 日本×ベトナム
2022年3月29日(火)19:00~、テレビ朝日系