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古川毅、普段吸わないタバコも吸って役作り「これまでとは臨み方も全然違った」<『僕らが殺した、最愛のキミ』リレーインタビュー>

動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」で配信中のオリジナルドラマ『僕らが殺した、最愛のキミ』。

人には言えない「秘密」をもつ小学生時代のクラスメート7人が、同窓会の招集を受け10年ぶりに再会するも、何者かによってビルに閉じ込められることから始まる未曾有の極限ラブストーリーだ。

本作にて、同窓会に集まる同級生の亀井悠真を演じるのが古川毅。

SUPER★DRAGONのメンバーとしてアーティスト活動をスタートした古川は、ドラマ『兄友』(2018年)で俳優デビュー。その後、ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)や映画『犬鳴村』(2020年)などで強い印象を残し、今後の飛躍が期待される俳優のひとりに。

©テレビ朝日

今回演じた悠真は、合理的に物事を考える性格で口数も少なく何を考えているかわからないキャラクター。同窓会でビルに閉じ込められた後も、どこか人を食ったような態度を取り続けているが、その本心は…。

テレ朝POSTでは、『僕らが殺した、最愛のキミ』出演者にリレーインタビューを敢行!

第6回目は古川が登場。これまで演じたことのないタイプの悠真を演じての思い、共演者6人の印象と感想についても語ってもらった。<取材・文:赤山恭子、撮影:映美>

◆普段吸わないタバコも吸って…悠真役は「これまでとは臨み方も全然違った」

――古川さんが演じられた悠真は謎めいているキャラクターでした。第一印象はいかがでしたか?

悠真は基本的に人を見下しているんだなという印象でした。

僕自身とは程遠い人物というか、パーソナルな部分で共感できるところがあまりないキャラクターだったので、なおさらちゃんと近づけなきゃいけないなと。

これまでもお芝居をさせてもらっていましたが、今回は臨み方も全然違いました。現場やキャラクターから学ぶことがすごく多かったです。

――役作りでは普段一切吸わないタバコも吸っていたと伺いました。

そうなんです。悠真らしさを立たせるためのひとつに喫煙シーンがあるので、実際にこの期間だけはしっかり自分の中に染み込ませようと思って、普段からタバコを吸っていました。

――演じていて、とくに印象に残っているシーンはありますか?

悠真がナイフを向けたので、零(高橋文哉)が木槌を持って対抗しようとするシーン。

零に「俺によこせ!」と、少し脅すようにいうんです。そういうシーンはあまり演じたことがなかったので、自分としても新境地でした。

内心では「結構攻めているな…!」と思いながら演じて、本番もいい緊張感で臨めました。

――アクション自体もですが、そこで悠真の内面をにじませるのも役者としてのおもしろさに感じます。

おっしゃる通りです。悠真は殺意を向けているわけではないので、どこか冷静な感じがあったほうがいいなと自分の中で考えていました。

悠真の魅力でもあるミステリアさや、何を考えているかわからない不気味さを出せるところでもあるし、それまで見せていたクレバーさもある程度見えなきゃいけない。説得力がなければいけないなと思ったので、考えながら演じていました。

――本作は謎解きや密室劇が見どころでありながら、恋愛要素も注目されています。もし古川さんだったら、“責任感の強い長女タイプ”梨奈(井桁弘恵)と“魔性の女”明日香(大原優乃)のどちらを選びますか?

どうなんでしょうね…! 難しいな(笑)!

梨奈は寄り添ってくれて優しいタイプなので、現実的に考えたら梨奈だと思うんです。でも、明日香は僕もあまり出会ったことのないタイプの女の子。「人生は1回きりだな」と考えたら、「ん…ありかも!?」と思ったりもします(笑)。

明日香が誘惑するようなシーンもあったじゃないですか。(若林)時英と話していたのが「男は単純だからコロッといくよね」と(笑)。人間なので、どちらを選ぶかはもうわかりません(笑)。

――悠真としては、明日香とのシーンも見どころですよね。

はい! 悠真としては明日香にシンパシーを感じる部分は多少ありつつ、「こいつを利用してやろう、うまく使ってやろう」と思っているんだろうなと。

明日香とふたりのシーンはそんな悠真の魅力が最高潮に引き出されるポイントだったので、難しかったですけど、すごくおもしろかったです。

◆共演者6名、それぞれの印象は?「これからも切磋琢磨し合える仲間でいたい」

――ここからは、共演した皆さんの印象を教えてください。まずは高橋文哉さん&鈴木仁さんとご一緒して、いかがでしたか?

文哉は、今回初共演でした。文哉と言えば僕の中で『仮面ライダーゼロワン』!

じつは僕、小さい頃本気で仮面ライダーになりたかったんです! そのために強くなりたいから、3~4歳のときに空手の体験に行ったくらい大好きで。なので、まずは「『ゼロワン』のとき、実際どうだった!?」といった話をしました(笑)。

役者としての文哉は、本当にまじめですよね。僕が普段関わってきた人たちと違う爽やかさや清潔感があるし、10代とは思えないほど受け答えもしっかりしていて、すごいなと思っていました。

仁は2年前に共演していて、今回2回目です。映像について仁は日頃から勉強しているのも聞いていました。

すごく詳しいので、「どうやってカメラを撮っているか」ということを教えてもらったりして。「ああ、そういう角度から物事を見ているんだ」と、僕自身すごく勉強になりました。話していて楽しかったです。

――井桁弘恵さん、大原優乃さんはいかがでしたか?

井桁ちゃんは本当に“姉御肌”という感じでした。撮影中も「みんな、これ好きに食べていいよ~」といって、インスタント味噌汁の差し入れをしてくれたりもして。そうやって現場の空気を和やかにしてくれた素敵な方という印象です。

優乃は同じシーンもあったので、刺激をたくさん受けました。今回はとくに、同世代として「みんなで頑張っていいものを作っていきたい」という気持ちが僕も強かったんです。

そんななかで、彼女の撮影前の立ち姿や集中の仕方に僕はすごくシンパシーを感じました。本人にも話したんですけど、いいエネルギーを共有できる仲間という感覚です。

――若林時英さんとは、昔からの知り合いだそうですね?

そうです! 共通の友達とごはんを食べているときに、時英が来たのがはじまりで。

いろいろご縁があって、僕が最初に出演した映画『兄友』に時英も出演していたり、次は時英がメインキャストだったドラマの主題歌を僕が所属しているSUPER★DRAGONが担当したり。その次は『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』で共演。プライベートでもちょこちょこ会う機会はあったんですけど、今回は久々に現場が一緒になりました。

2年前から比べると、お互い良い意味でいろいろなことを経て、さらにコロナ禍も経験したので、仕事への臨み方もですけど、何ていうか…濁っていた視界が少し晴れてどこか角が取れたような印象が強かったです。

時英は本当にたくましくなったというか、よりいっそう信頼できるようなりました。もともと役者としてものすごくリスペクトしていたんですけど、さらに委ねられるし何でも共有できるようになったので、ますます深い仲になりました。

また共演して一緒に作品を作ったり、一緒の現場にいられたらと思いますし、これからも切磋琢磨し合える仲間でいたいです。

――最後に、宮世琉弥さんについてもお願いします。

琉弥は事務所の後輩ということもあって、若い頃から知っているんですよ。別に偉そうにするつもりは全然ありませんけど、勝手に成長を見守っている感じがあります(笑)。

今回現場で一緒になってみて「こんなふうに役のことを考えているんだ」「こんなに芝居ができるんだ」とすごく刺激になりました。だって…普段喋っていると、かわいさも感じないくらい天然なときもあるから(笑)。

でも一生懸命仕事をしている姿を見て、琉弥もいろいろなことを経験して今があるんだなと思うと、これからまた強くなってもっと魅力的になっていくんだろうなと思いました。

※番組情報:TELASAオリジナルドラマ第2弾『僕らが殺した、最愛のキミ』
【第1話・第2話】2021年9月17日(金)20時~配信中(※第1話は無料配信)
【第3話・第4話】2021年9月24日(金)20時~配信中
【第5話】2021年10月1日(金)20時~配信スタート
【第6話】2021年10月8日(金)20時~配信スタート
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