アルピニスト・野口健、エベレストで“九死に一生”体験!標高7800mで気絶し、ついに睡魔が…
過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』。
9月13日(月)の放送では、アルピニストの野口健が登壇する。
高校生のときに山登りをはじめ、若干25歳でエベレスト登頂に成功した野口。世界の名峰を制覇する偉業を成し遂げたその裏には、3度も死にかけた壮絶なしくじり物語があった。
今回は、そんな野口が「無謀と前向きを勘違いして死にそうにならないための授業」を繰り広げる。
◆超過酷!エベレスト登山
ひとつのしくじりが命に関わる山の世界で、実に3度も死にかけたという野口。その原因は、「人生攻めあるのみ!」という精神で生きてきたからだと語る。
いったいどんな危険を冒してしまったのか? 23歳ではじめてエベレストに登ったときを振り返りながら、当時の失敗を紐解いてもらった。
まず野口は、スタジオの生徒たちに向けてエベレスト登山についての基礎知識を解説。
エベレストのような標高8000m以上の山の場合、登頂から下山までに約1か月半から2か月もかかるそう。
というのも、心肺機能を高地に順応させるため、最初の1か月はベースキャンプと上部キャンプの間を何日もかけて上り下りしなければならないのだ。
当然それだけ滞在するため費用も高額になり、ネパール政府への入山料金や現地のガイド(シェルパ)への依頼料などを合わせると、総額1000万円もの費用が必要だという。
◆攻めの姿勢が災いし、死の危機に!
マッキンリーやモンブランなど世界中の名峰を次々と登頂していった野口は1997年、日本中の期待を一身に背負ってついに世界最高峰エベレスト登頂に挑んだ。
当初はセオリー通りベースキャンプからアップダウンを繰り返し、徐々に心肺機能を慣れさせながら、順調なペースで歩みを進める。
しかし、標高7000mを過ぎると衝撃の光景を目撃する。登山家たちの遺体が数多く横たわっていたのだ。
実はエベレストには、回収されていない遺体が数多く残っているという。
その光景を見ながら上り下りを繰り返していた野口は、「自分もそうなるんじゃないか」という恐怖に追い詰められ、次第にメンタルが壊れていった。
そして、アップダウンをつづけて徐々に山頂へと近づいていったある日のこと。
本来はキャンプで休憩を取り、そこから数日かけてふたたび登るペースだったが、晴れた空を見て野口はこう言った。
「今日で一気に頂上まで登ろう!」
この日は登頂には絶好のコンディション。「早く解放されたい」という思いにかられ、一気に頂上まで登る決断をしたのだ。
同行ガイドのシェルパからは止められたが、自分の意見を押し切り、一行は登頂を目指すことに。
「体調も天候もいい!今日で決着をつけてやる!」とやる気満々で登りはじめた野口だが、やがて急激に足が上がらなくなる。
アップダウンの行程を省いたせいで、7500メートル以上の高所に体が順応できておらず、酸欠状態になってしまったのだ。
酸欠状態になり、呼吸をすることも難しい状況がつづくと、どこからともなく「もう十分がんばったよ。寝てもいいよ」「寝たら死ぬよ!」という声が交互に聞こえてきた。ドラマや映画で、よく見るシーンが現実に起こったのだ。
そしてどんどん意識が遠のき、ついに標高7800m付近で気絶してしまう。
絶体絶命のピンチに陥った野口は、そこからどうやって生還したのか? 自身の壮絶体験から学んだ教訓を授ける。
※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!
2021年9月13日(月)深夜0:15~深夜0:45、テレビ朝日(一部地域を除く)
※放送終了後から「ABEMA」でも配信!
(1週間無料配信。その後は1年間、有料にて配信)