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ときめく初対面と、ひとりの入居者との別れ【『やすらぎの郷』第17週おさらい】

「倉本聰がシニア世代に贈る大人のための帯ドラマ」として4月から放送を開始し、シニア世代のみならず大きな注目を集めている石坂浩二主演の平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。

7月24日から7月28日に放送された第81話~85話(第17週)では、脚本家・菊村栄(石坂浩二)と脚本家志望の若き女性・榊原アザミ(清野菜名)の“初対面”、そして、元シャンソン歌手・及川しのぶとの切ない別れが描かれた。

そんな第17週のストーリーを、まとめておさらいしていこう。(写真はすべて©テレビ朝日/無断転載禁止です)

 

◆及川しのぶ(有馬稲子)との別れ

テレビに功績のあった者だけが入れる老人ホーム「やすらぎの郷」。

ここに住む脚本家の菊村栄(石坂浩二)は、自身に憧れる脚本家志望の若い女性、榊原アザミ(清野菜名)と会う約束を秘密裏に交わしていた

アザミは、栄が30代後半の頃に妻・律子(風吹ジュン)がいながら心を奪われてしまった当時の若手女優・安西直美の孫で、直美と瓜二つ。彼女と約束した“今度の火曜日”を楽しみに、栄は見た目を整えるために上機嫌で町の理髪店へと向かう。

その帰り際、栄は認知症によって徘徊を繰り返す入居者の元シャンソン歌手・及川しのぶ(有馬稲子)の姿を目撃する。やはりしのぶは徘徊しており、彼女がその末に行き着いたのは、休館日の市民ホールの楽屋口だ。

しのぶは、ここで自分のコンサートがあると思い込んでいるのである

そして守衛から追い払われると、今度は電車が近付く踏切の中へ…。思わず、徘徊の様子を遠めに見守っていた同居人で愛人の貝田英信(藤木孝)や施設職員が助けに入るが、もう限界が近付いていた…。

その日の夜、しのぶは認知症の専門介護施設へ移されることになる

この“別れ”に、悲しい気持ちになる栄……だったが、翌日にはそのことを忘れ、栄の頭の中は再びアザミのことでいっぱいに。

そんな自分自身に呆れる栄だが、彼が目下考えているのは、アザミと会う日が翌日に迫り、若い女性と80歳の老人がどこで会うべきか、ということだ。

栄は、「やすらぎの郷」のコンシェルジュ・松岡伸子(常盤貴子)との46歳差恋愛を長いこと見事に隠してきた友人の“マロ”こと真野六郎(ミッキー・カーチス)に、アザミとのことがバレないようにしながら「良い場所はないか?」とそれとなく探りを入れる。

するとマロは、海辺に「ワイレア」という格好のデートスポットとなるカフェがあることを教えてくれる。栄は心の中で、アザミと一緒に行く場所はそこにしようと決めるのだが…

 

◆榊原アザミとの初対面。別れ際にアザミは…!

そして、ついにアザミと会うときがやってきた。

「やすらぎの郷」の最寄り駅に降り立ったアザミ…。彼女は栄と会うなり、「菊村先生!榊原アザミです!」と元気に自己紹介。初めて会うアザミは、容貌だけでなく仕草までが安西直美にそっくりで、栄は思考をしばし停止させるほど特別な気持ちになる。

そうしてふたりは、「ワイレア」へ。

「先生のことは、おばあちゃんからずっと聞かされてきました!」と、会話の中で安西直美のことを話すアザミに、栄は何気なく「おばあちゃんは、いま元気?」と聞く。すると、悲しい答えが返ってきた。

安西直美は、6年前、東日本大震災の津波に巻き込まれて亡くなったのだという

そこから、祖母・直美のことなどを栄にたくさん話すアザミ。ふと、「ほんとは私無口なんですけど、今日は私、バカにおしゃべりです」と照れる。すると今度は、栄が“おしゃべり”側にまわる。

そんな微笑ましい時間を過ごしていると、栄の携帯にメールが入った。メールでは、栄が珍しくサングラスをかけていることに触れている。ということは…

栄が期待していたアザミとの“ふたりきり”の初対面は、女優の“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)や水谷マヤ(加賀まりこ)たちの妨害に遭い、悪夢へと一転

栄はがっかりと肩を落とすが、ほどなく、井深凉子(野際陽子)の計らいによって再度“ふたりきり”で過ごすことに。するとアザミは、『手を離したのは私』という題名の執筆中のシナリオを栄に渡してきた。

これはシナリオコンクールに応募しようと思っている作品で、栄に読んだ感想を聞かせて欲しいのだという。新人の脚本は読まないと決めていた栄だったが、「アザミとまた会える」という邪な気持ちも手伝ってこれを快諾する。

そうしてふたりは、再び駅へ。

別れ際…。なんとアザミは、一度歩を進めたあと、戻ってきて栄に抱きついてきた! そして、「先生ありがとう!」と一言。

こうして、栄とアザミの初対面は終わった。

その夜、栄がウキウキな気持ちで「やすらぎの郷」の中にあるバー・カサブランカをたずねると、そこには昼間に栄を妨害した面々が集合。最初こそ栄への“からかい”のようなトークで盛り上がるものの、安西直美が震災で亡くなったという話になり、みなそれぞれ複雑な気持ちに…。そうしてお開きになり、栄は自室に戻る。

栄は、亡き妻・律子の遺影に香を手向け、手を合わせると、その遺影をひっくり返してアザミのシナリオを読み始めた。半分は義理のつもりだったが……すぐさま、シナリオの世界に引き込まれた

震災の津波に巻き込まれた孫と祖母を描いた、この『手を離したのは私』という作品。

物語が進むと、行方不明になった祖母の遺品の中に、「許して下さい どうしても妻を捨てられません あなたのことは今でも愛しています」という手紙が見つかるのだが、この手紙はまさに、栄が過去に安西直美に宛てたものだったのだ

アザミは、自分の祖母である直美と栄のことをすべて知っていたのか…? 栄は考えさせられることになる。

過去、妻・律子(風吹ジュン)がいながら安西直美に心を奪われてしまっていた栄。その当時の罪悪感までをも思い出しながらアザミと“デート”をする栄は、これまで同作の中で観たことのない初々しい雰囲気をまとっていた。

『手を離したのは私』を読んだ栄は、アザミにどんな言葉をかけるのか? 第18週も見逃せない!

※ドラマ『やすらぎの郷』は、こちらにて無料の見逃し配信も展開中

※これまでのおさらい
第1週(第1話~5話)までの「おさらい
第2週(第6話~10話)までの「おさらい
第3週(第11話~15話)までの「おさらい
第4週(第16話~20話)までの「おさらい
第5週(第21話~25話)までの「おさらい
第6週(第26話~30話)までの「おさらい
第7週(第31話~35話)までの「おさらい
第8週(第36話~40話)までの「おさらい
第9週(第41話~45話)までの「おさらい
第10週(第46話~50話)までの「おさらい
第11週(第51話~55話)までの「おさらい
第12週(第56話~60話)までの「おさらい
第13週(第61話~65話)までの「おさらい
第14週(第66話~70話)までの「おさらい
第15週(第71話~75話)までの「おさらい
第16週(第76話~80話)までの「おさらい

 

◆第86話あらすじ

 

東日本大震災に見舞われた祖母と孫の物語を紡いだ榊原アザミ(清野菜名)の脚本には、菊村栄(石坂浩二)がかつてアザミの祖母、安西直美に宛てたラブレターと確信できる描写があり、栄を混乱させる。アザミが栄にこれを読ませた意図とは、一体…。

そんな中、日本芸能史を連載中のルポライター、立木公次郎(きたろう)が、千坂浩二監督の話を聞きに九条摂子(姫/八千草薫)を訪ねて『やすらぎの郷』にやってくる。

 

※番組情報 帯ドラマ劇場『やすらぎの郷
毎週月~金・午後0:30~午後0:50、テレビ朝日系24局
<再放送:【BS朝日】毎週月~金 午前7:40~午前8:00>

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