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人気声優の“転落半生”!浪川大輔、15年以上干され「仕事ゼロ」だった過去を激白

“激レア”な体験を実際にした「激レアさん」をスタジオに集め、その体験談を紐解いていく番組『激レアさんを連れてきた。』。

7月12日(月)の放送では、人気声優・浪川大輔の知られざる過去が明らかになった。

◆スピルバーグ作品で大ブレイク

アニメから洋画の吹き替えまで、さまざまな役を演じる実力派声優・浪川大輔。

今でこそアイドル並みの人気が誇る彼だが、実は15年以上ほぼ仕事をもらえず、業界を干された過去があった。

もともと9歳で子役としてデビューし、まもなく声優の活動もはじめた浪川は、11歳のときに世界的映画監督スティーブン・スピルバーグにアフレコ技術を高く評価され、映画『E .T』の主役を演じる。

スピルバーグ監督は当初、作品の質が下がってしまうと「吹き替え版は作るな!」とのお達しを出していた。しかし、浪川がアフレコした海外作品の声を聞いた瞬間、「このクリスタルボイスが主役をやるなら吹き替え版作っていいよ」とOKを出したという。

この出来事により、「世界のスピルバーグが惚れ込んだ天才声優がいる!」と業界内は騒然となり、一気に注目を集めた。

◆調子に乗りすぎて仕事激減!

ところが、当時の浪川はこの展開をまったくうれしく思っていなかったという。

幼少期の彼は、とにかく人と関わりたくない内気な性格で、目立ちたくないのに騒がれて迷惑していたのだ。

そんな本人の思いとは裏腹に、以降も『グーニーズ』『ネバーエンディング・ストーリー』『ターミネーター2』など次々と大作に抜擢され、あれよあれよと人気声優へ。

忙しくて学校にもなかなか行けず、たまに行ける日があっても「E .T」というあだ名でイジられる毎日。その結果、ストレスから激太りし、とうとう仕事をサボりだしてしまう。

当時浪川が夢中になっていたのは、ゲームセンター通いや自動車免許の取得だった。そのため、仕事そっちのけでゲームセンターで遊んだり、アフレコ現場で台本ではなく“自動車雑誌”を読む始末。

生意気な振る舞いに大人たちは激怒し、明らかに仕事は減っていった。

◆過酷な声優復活大作戦

その後、大学を卒業した浪川は、細々と声優の仕事をつづけながらアパレル関連会社に就職した。

二足のわらじ生活は思ったよりもハードで、ときには仕事が抜けられず、収録現場に1時間も遅刻したことがあったという。

「いつまでもこんな生活では身がもたない…」

そう思った浪川は、思い切って会社を退職。もう一度声優1本でがんばろうと決意する。

こうして浪川の“声優復活大作戦”がはじまった。

まずは、心を入れ替えたことを証明するため、過去に迷惑をかけた制作会社に菓子折り持参で土下座行脚。

それでもすぐに仕事はもらえなかったため、海外に音声を送り、配役を決める吹替オーディションに応募して望みをつなげた。

すると、当時大人気だったハリウッド映画『スター・ウォーズ』『ロード・オブ・ザ・リング』の主役に合格し、見事復活の足掛かりをつかむ。

さらに浪川は、国内の仕事も充実させるため、声優の商売道具である「声」の改革に挑んだ

幼いころはウリだった自身の「高い声」が、成長しても大人の役が演じられないことで、徐々にコンプレックスになっていたのだ。

そこで、徹底したのが“喉潰し”。

「タバコ3本を一気に吸い、カラオケでお酒を飲みまくり&歌いまくり。さらに1日の締めに氷枕を抱いて寝る」という喉をイジメる生活を10年間続け、最終的には『ルパン三世』の石川五ェ門役の役を演じるほどの低音ボイスを手に入れた。

こうして声優としての実力をつけた浪川は、国内の仕事も急増。アニメブームの流れにも乗り、今を時めく人気声優へと返り咲いたのだった。

番組情報:『激レアさんを連れてきた。
毎週月曜 よる11:15~深夜0:15、テレビ朝日系列(※一部地域を除く)
※『激レアさんを連れてきた。』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)
※過去回は、動画配信プラットフォーム「テラサ」で配信中