アンタッチャブル、サンドウィッチマン、ナイツ。“立ち位置”からわかるコンビの個性と歴史
アンタッチャブルとサンドウィッチマンがMCを務め、芸人たちがその磨き上げたネタを披露する『お笑い実力刃』。
「今夜はこの芸人だけスペシャル」と題した6月16日(水)の放送では、ナイツ(塙宣之・土屋伸之)が登場。渾身ネタから普段は聞けない本音トークまで、ナイツの魅力に迫る1時間となった。
さらに、ファンから寄せられた質問をぶつけるトークコーナー「実力ファンからの切れ味質問」では、ナイツがお馴染みの「時事漫才」の“こだわり”を告白! また、結成当初は実は立ち位置が逆だったという驚きのエピソードも飛び出す。
MC陣を驚かせたその理由とは?
◆時事ネタへのこだわり「ワイドショーのネタがウケる」
結成21周年を迎えるナイツは、これまで「時事漫才」「言い間違い漫才」など独自の漫才のスタイルを確立し、唯一無二の存在感を放ってきた。
そんなナイツにファンから「タイムリーなネタは塙さんがアドリブで入れたりするんですか?」という質問が寄せられ、塙は「そうですね。でも、ネタを出すタイミングが早すぎちゃうとお客さんはわからない」と答える。
というのも、寄席にくる観客は“ガラケー”を使っている人が多いため、漫才の直前に出たネットニュースをネタにしてもなかなか伝わらないといい、塙は「ワイドショーで取り扱っている時事ネタがウケる」とネタ選びのこだわりを明かす。
事前の打ち合わせはよほどのときでないとしないという2人。塙は、アドリブで時事ネタを盛り込んだボケをしたとき、土屋がそれに合ったツッコミを入れてくれることが「うれしい」という。
これについて塙が「自分が言うことをなんとなく予想してくれている感じがする」と土屋への信頼を明かすと、土屋も「(塙の)好きそうな時事ネタの種類はなんとなくわかる」と話し、2人の絆の強さがうかがえた。
◆結成当初、立ち位置が逆だった
ナイツは、ボケの塙が下手、ツッコミの土屋が上手という立ち位置だが、結成当初は今の立ち位置と“逆”だったという。立ち位置にこだわりをもつコンビも多いが、なぜナイツは立ち位置を変えたのか?
もともと大学時代の先輩とコンビを組んでいた塙。当時の相方は背が低く、塙とのフォルムがまるで爆笑問題のようだった。
それを受けて、ボケの立ち位置は下手という風潮がありながらも、塙は爆笑問題を意識してボケである太田光と同じ上手を立ち位置に選んだのだそう。
その後、土屋とコンビを結成。以前のコンビの名残で当初は塙が上手、土屋が下手という立ち位置だったが、「ツッコミは右手の方がたたきやすい」という至ってシンプルな理由から変更したと話す。
ところが、その背景には驚きの事実が…。
実は、2004年に『M-1グランプリ』で優勝したアンタッチャブルに憧れて、結成当初は「どつき漫才」をやっていたというナイツ。
土屋はアンタッチャブル・柴田のようなテンションが高いキレキレの動きをマネしていたが、「すぐに向いていないということに気づいて、おとなしいスタイルに変えた」と振り返る。
多くのお笑い芸人からも絶賛される土屋のツッコミには意外な原点が隠されていたことがわかり、柴田は「ツッチー(土屋)が“どつき”をやっていたの?」と驚がくしていた。
そんななか、MC陣も立ち位置の決め方について言及。
「はじめにそれで立ったからというだけ」と、とくに理由はなかったというアンタッチャブル・柴田。
しかし、相方の山崎は「ボケは(ダウンタウン)松本さん側(下手)に立つと思っている」とダウンタウンの影響を受けていたことを初告白すると、柴田は「知らなかった!ずいぶん俺の右サイドばっかり取りに来るなと思っていた」と目を丸くする。
対してサンドウィッチマンの立ち位置には、“歴史ある”エピソードが!
高校生時代、同じラグビー部だった2人。当時伊達が右側、相方の富澤が左側という体制でスクラムを組んでいたそうで、その名残でツッコミの伊達が下手、ボケの富澤が上手という立ち位置に落ち着いたのだそう。
3組の立ち位置のこだわりから、それぞれのコンビの個性や歴史が浮き彫りになった。
このほか番組では、ナイツが代名詞「ヤホー漫才」のルーツを語る! この渾身ネタは、一体どのようにして誕生したのか?
さらに、厳選した漫才3本に加え、貴重なコントも披露! ナイツが「サンドウィッチマンとアンタッチャブルにどうしても見てほしい」と猛プッシュした自信作、必見だ!
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※番組情報:『お笑い実力刃』
毎週水曜 午後11:15~深夜0:15、テレビ朝日系24局(一部地域を除く)