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紀平梨花「4回転は挑戦すべき」ジュニア時代に誓った決意と五輪で目指す“完成形”

4月15日(木)に開幕する「ISU世界フィギュアスケート国別対抗戦2021」。

世界6か国からトップスケーターが集い、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの総合成績で争う、まさに“フィギュアスケート最強国決定戦”だ。

2大会ぶりの金メダルを目指す日本チームでは、女子のエース・紀平梨花(18歳)が出場する。

写真:アフロ

北京冬季五輪まで1年を切り、プレシーズンの締めくくりとしても注目されている今大会。紀平はどんな演技を見せてくれるのだろうか。

4月11日(日)深夜放送のテレビ朝日のスポーツ情報番組『GET SPORTS』では、フィギュアスケーター・紀平梨花を特集。

憧れの舞台・オリンピックに向けて紀平が追いつづける「完成形」、そしてその現在地に迫った。

◆北京への「完成形」を目指した挑戦

2021年2月15日。紀平梨花は“ある節目”の時を迎えていた。

「もう来てしまうのかって。この1年間が一番大事なシーズンになると思う」(紀平)

紀平が思い描いた“1年後”。2022年2月15日に、北京オリンピックの女子ショートが行われる。

シーズンはじめの2020年10月には、こんなことも口にしていた。

今シーズンは『完成形』にもっていかなくてはいけないというシーズンでもあると思うので、なんとか急いでやっていくしかないなという気持ちです」(紀平)

北京で目指す「完成形」。欠かせない大きなピースのひとつが、3回転半ジャンプ「トリプルアクセル」だ。

小学生のころから練習をはじめ、女子では史上7人目、14歳65日という当時最年少の若さで成功させると、翌年には女子史上初となる3回転半と3回転トウループの連続ジャンプも決めてみせた。

このジャンプを武器に、シニア1年目のシーズンからグランプリファイナル初制覇、国際大会6連勝をはたすなど、世界トップレベルへ一気に駆け上がった。

しかし、彼女が描く北京への「完成形」は、まだ序章に過ぎなかった。

オリンピックは4年に1回しかチャンスがないので、1位を狙っていくためには、4回転を練習していく。トリプルアクセルはショート、フリー3本決めて、4回転もそこで決めたら、上位は必ず狙っていけると思うので」(紀平)

北京で金メダルを取るためには、4回転ジャンプとトリプルアクセルを複数組み込むことが必要。そんな険しい展望を、実は紀平はシニアデビュー前の14歳から語っていた。

(北京五輪では)トリプルアクセルは4、5人くらい絶対跳んでいると思うし、トリプルアクセルが苦手な人でも4回転を2本とか入れてくる人も出てくるかもしれない。今から練習をはじめていかないと、すごい時代が来てしまうかもしれないので、それに合わせて跳べるようにしていきたいなと思います」(紀平)

新時代を見据え、ジュニアの頃から4回転ジャンプを練習していた紀平。その予想通り、2019シーズンには複数種類の4回転ジャンプをもつロシア勢が登場した。

強力なライバルたちに対し、紀平はどう思っていたのか…。

「私もけっこう『ピンチ』っていうぐらいの本当に素晴らしい選手がたくさんいるので、今からしっかりと試合でも(4回転を)入れていかないとなって思います」(紀平)

新たな時代の到来に、春先から高地合宿を行うなど4回転の練習に取り組んだ。この年のグランプリファイナルでは、試合にはじめて4回転を投入。転倒にこそ終わるも、演技後の表情は晴れやかなものだった。

やっぱり4回転は挑戦すべきだっていう風に思ったので。すごく次につながる挑戦だったと思います」(紀平)

それは、北京への「完成形」を目指した挑戦そのものだった。

◆4回転習得のため本格的なトレーニング

活動拠点をスイスに移し、迎えた今シーズン。心機一転練習に励むも、新型コロナウイルスの影響で予定していた試合は相次いで中止になった。

それでも、試合に向けた調整がなくなるぶん追い込んだ練習ができると、紀平は前向きにとらえていた。

とくに力を注いだのが「下半身強化」。4回転習得に必要不可欠だと、はじめて本格的なトレーニングを取り入れた。

「前は体幹とか回転力とかで跳んでいた感じがあったんですけど、最近は自分の足でちゃんと踏み切っているというか、高さがちょっと出た気がして。ポンって上がる感じがトレーニングをしてから増えたので、(4回転ジャンプ成功の)確率は上がったなという感じはします」(紀平)

こうした下半身強化は、ジャンプだけでなくほかの要素にもメリットがあるとトリノオリンピック金メダリスト・荒川静香は語る。

「下半身を強化することによって、スケーティングの安定感が増します。安定感が増すと、加速するときに短い時間、短い歩数でトップスピードまでもっていける。スケーティングスキルや質の評価にもつながりますし、スタミナの面でもプログラムを通してスピードが落ちずに最後まで力強く滑っていける。いいことはたくさんあると思います」(荒川)

4回転の成功率だけでなく、スケーティングやスタミナ面の向上にもつながった下半身強化。

それに伴い、ジャンプの間に複雑なステップを入れるなど、休みなく動きつづけ加点の取れる高難度のプログラムに挑戦できるようになった。身体能力の高い紀平でさえも当初はジャンプが入れられなかったほど、体力を消耗するという。

そして、年末にようやく訪れたシーズン初戦、全日本選手権。

北京への「完成形」を見据え、紀平はフリーに4回転とトリプルアクセルの投入を決断した。

すると、試合ではじめて4回転サルコウに成功し、トリプルアクセルも降りてみせた。ステップやスピンでわずかなミスがあったものの、シーズン初戦とは思えない演技で連覇達成。

「全日本のフリーだけを見れば、80%くらいは完成形に近づいていたと思う」と語るほど、自らが思い描く「完成形」へ着実に近づいていた。

◆「楽しめるかは、自分がやってきたことにかかってくる」

しかし、3月に行われた世界選手権では、フリーでジャンプのミスが相次ぎ、まさかの7位。シニア転向後、ワーストの順位に終わる。

「演技直後は『あーもう自分だめだ』みたいな感じだったので、そういう風に思っちゃったんですけど。オリンピックのことを考えれば、大事な、すごく学べた試合だったなと思っています」(紀平)

簡単な道のりではないことは承知の上。紀平はすぐに前を向いていた。

北京オリンピックまであと1年。激動のシーズンを経て、彼女が思い描く「完成形」への現在地とは…。

『もう来てしまうのか』って気持ちはもう前からずっとずっと昔から変わらずで、何とかギリギリ計画通りなのかなくらいなんですけど(笑)。オリンピックというのが不安になるのか楽しめるかは、自分がやってきたことにかかってくると思うので、楽しめる余裕をもてるぐらいにがんばって1年間やっていきたいなと思います」(紀平)

幼い頃から歩みはじめた紀平梨花のオリンピックロード。その先に待つ北京での「完成形」を目指して、今はただその道を突き進む。

※番組情報:『世界フィギュアスケート国別対抗戦2021 presented by SHISEIDO』
◆地上波
4月15日(木)よる6:30~ 男女ショートほか(一部地域を除く)
4月16日(金)よる8:00~ 男子フリーほか
4月17日(土)よる6:56~ 女子フリーほか
4月18日(日)よる9:55~ エキシビション

◆ABEMA
4月15日(木)ごご3:05~ アイスダンス リズムダンス
4月15日(木)よる6:30~ 男女ショートほか
4月16日(金)ごご3:20~ ペア ショート、アイスダンス・フリーダンス
4月16日(金)よる8:00~ 男子フリーほか
4月17日(土)ごご3:15~ ペア フリー
4月17日(土)よる6:55~ 女子フリーほか

◆CSテレ朝チャンネル2(全選手・全競技・会場音のみで放送)
4月29日(木)あさ7:00~ 開会式、アイスダンス リズムダンス、女子ショート
4月30日(金)あさ7:00~ 男子ショート、ペアショート
5月1日(土)あさ7:00~ アイスダンス フリーダンス、男子フリー
5月2日(日) あさ7:00~ ペア フリー、女子フリー、エキシビション

◆テレ朝動画LIVE配信(有料)
4月15日(木)あさ8:30~ 公式練習、開会式、アイスダンスリズム、男女ショート
4月16日(金)あさ9:00~ 公式練習、ペアショート、アイスダンスフリー、男子フリー
4月17日(土)あさ10:00~ 公式練習、ペアフリー、女子フリー、表彰式

◆ライブビューイング(全国の映画館でLIVE上映)
4月18日(日) ごご2:00~5:00  エキシビション

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