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「もがいている姿を子どもには見せたい」コロナ禍で奪われた“最後の舞台”を演出するスタジアムDJの想い

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。

現在は「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題し、2021年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けてがんばる人たちを応援している。

今回は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で集大成の場を失った学生たちのため、ある取り組みをしている人物に話を伺った。

◆プロが演出!「笑顔で引退2020プロジェクト」

この日修造を待ち受けていたのは、数々のスポーツイベント会場を力強い声で沸かせる“スタジアムDJ”のDJケチャップさん。

毎年修造ともタッグを組んでテニスの大会を盛り上げており、東京オリンピックでもアナウンスを担当する予定だった。

そんなケチャップさんがコロナ禍ではじめたことは、その名も「笑顔で引退2020プロジェクト」。集大成の場をなくした学生たちのために、引退試合を無償でプロデュースしている。

(コロナ禍で)イベントがなくなってきてどうしようかな、だったら僕らができることをやればいいんじゃないかなと思って、学生たちが引退試合をできなくなってけじめがつけられないのだとしたら、そのお手伝いができればなというプロジェクトをはじめました」(ケチャップさん)

DJケチャップ流引退試合とは、いったいどんなものなのか。

実際に高校の引退試合を見せてもらうと、「キャプテン、重田優衣~、コートネーム、シュナ~!」と、プロの試合さながらの選手紹介からはじまり、その後もプロのスタジアムDJによる進行で会場は大盛り上がり。

試合後には、家族からメッセージを送ってもらうサプライズで、選手たちを驚かせた。

実際に体験した学生は、「落ち込んだりしたこともあったけど、ほかの人にはない経験をさせてもらった」と感動した様子で、引退試合は大成功で幕を閉じた。

◆「もがいている姿を子どもには見せたい」

このプロジェクトを無償でつづけてきたケチャップさん。その行動を支える“想い”について聞いた。

「うちの息子が野球をやっていたんですけど、(コロナ禍で)最後の大会がなくなっちゃうかもしれないなとなったとき、『仕方ないね』ってすごくあきらめたコメントが返ってきた。

(状況を)理解してムリだって(受け入れる)ことはできるんですけど、その一歩先の『もしかしたら』っていうところで“もがいている姿”を子どもには見せたいなって思いました。大人が諦めちゃったら子どもは何もできないじゃないですか

そんなDJケチャップさんのできる宣言は「あきらめない! 大人の力でスポーツに元気を!」それに対し、「ネバーギブ・ケチャップ!」と修造らしくエールを送った。

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系

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