デニス先生、衝撃の謝罪授業!トークエピソードの嘘をすべてカミングアウト
過去に大きな失敗を体験した“しくじり先生”が、「自分のような人間を増やすまい!」という熱意とともに自身のしくじった経験を教える反面教師バラエティー番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)。
7月2日(日)に放送された同番組には、お笑いコンビ「デニス」のふたりが登場し、「ウソを盛りすぎたせいで、芸能界から消えかかってる先生」として衝撃のカミングアウト授業を展開した。
◆視聴者への裏切り行為
植野行雄と松下宣夫が2010年に結成したコンビ「デニス」。ブラジル人の父と日本人の母を持つ植野の濃い顔立ちを活かしたネタがウケ、デビュー後すぐにブレイクした。
しかし彼らは、ある“視聴者への裏切り行為”によって業界内で愛想をつかされ、現在は仕事が激減。今まさに芸能界から消えかかっていると訴える。
その行為とは、テレビなどのエピソードドークでウソをついたこと、だ。
デニスは今回、そのすべてを初告白し懺悔しながら、「自分勝手なウソをついて、周囲から孤立しないための授業」を展開した。
◆まずは話を「盛った」
「イラン人同士のケンカに巻き込まれたことがある」「運動会の組体操でピラミッドの横のスフィンクスをやらされた」「親戚がアイルトンセナのタイヤを交換した」…これらは植野がテレビ番組などで披露したことのあるエピソードトークだが、これらの話、全部ウソだったのだ。
この告白に、オードリー・若林正恭をはじめとした“生徒”たちは、「今後エピソードトークできなくなるよ?」と心配するが、これは既に業界のスタッフ内でも知れ渡っていることで、デニスはいま“総スカン”をされている状態なのだという…。
なぜデニスは、ウソのトークをしてしまったのか?
彼らはデビューして間もない頃、生い立ちを話したり「(外国人顔なのに)植野行雄です」と自己紹介したりするだけで大爆笑をとれる状況にあり、特に植野は、バラエティー番組はもちろん、ものまね番組から“ドンタコス”PR大使、さらにはドラマまで、次々と仕事が決まっていった。芸歴3年目で、月収は137万円だったという。
しかし、さまざまな番組でトークをしているうちに、エピソードを出し尽くしてしまう…。そんなときスタッフから「まだ他で出してないエピソードありますか?」と言われるので、植野は話を「盛る」ことをしはじめた。
◆追い込まれ、ウソ。そして暴走
「迷彩ジャンパーを着たら似合ってると言われた」という話を「迷彩の服を着てるだけで軍人と勘違いされた」というように、そして、「近所の子ども達が僕の家を見つけて騒いでいた」という話を「子ども達が僕の家を“大使館”、家の前の道を“シルクロード”と呼んで騒いでいた」というように、エピソードを盛って話していた植野。
さらに、言うだけで必ずウケる魔法の言葉「ケバブ」も見つけ、仕事は乗りに乗っていたが、それでもまだ番組スタッフからは、「まだ他で出してないエピソードありますか?」と言われてしまう…。
そうして追い込まれ、植野は相方・松下と一緒に考えて、ウソをつくことを始めてしまった。
一度ウソをつくとどんどんそれがクセになっていって、そのうちに植野は「見た目は外国人、中身はバリバリの日本人」という本来のキャラクターも忘れてしまうほど暴走。ロケで訪れた神社で、参拝方法をわかっているのに手を洗う場所で水を飲んだり、すべての食べ物を「ケバブ」と呼んだりと、わけのわからない状態になってしまったという。
このように、ウソをついたことで植野は、等身大の自分すらも見失ってしまった。「自分にウソをついて、生き方すら見失う。これは本当にしんどいです」と植野はしみじみ語る。
◆「ウソは必ず“ボロ”が出る」
そして現在、デニスがエピソードトークでウソをついているという話はあっという間に業界スタッフのあいだでも広がり、仕事は激減。
そんな状況になったいま、植野は、「ウソは必ず“ボロ”が出る。そして自分の将来を“ボロボロ”にする」という教訓を若い人や若手芸人たちに向けて伝えた。
さらに松下は、「ウソをつくのはいちばん楽な方法です。でも、ゼロからイチを作り出す苦しみを知らない人間が成功できるわけがない。遠回りしてでも地道に努力をして、自分の個性を磨くことが大切。そうした努力を積み重ね、(植野の)“ブラジル”というキャラクターを個性として活かせることを考えて、必ずまた這い上がってきたい」と決意表明。
これらのカミングアウトを経て、ふたりは視聴者や関係者に向けて深く謝罪したうえで、「やっと(ウソをつき続けることから)解放されました。清々しい」と、いまの純粋な気持ちを語っていた。
※デニス先生の衝撃の“カミングアウト授業”は、テレ朝キャッチアップにて無料で視聴可能!
※『しくじり先生 俺みたいになるな!!』次回の放送は、7月9日(日)よる9時58分から!
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