捨てられたビニール傘をおしゃれなアイテムに!「10年後になくなるべきブランド」をつくる女性クリエイター
2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、貧困や男女差別、環境問題などさまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践している人たちを紹介している。
11月28日(土)の放送では、環境や動物に優しいものづくりに取り組むクリエイターの齊藤明希さんを特集した。
「東京で捨てられたり、忘れられている傘を使って、あるものを作っています」と語る斎藤さん。
彼女がはじめたのは、ビニール傘をおしゃれなバッグによみがえらせる取り組み。
「傘のビニールを何層にも重ねて、独自の方法で新素材を作っています。この試みは世界初です」
製品作りは職人の手作業で行い、防水性や自在に形を変えられるビニール傘の特性をいかした、オンリーワンのバッグを作っている。
◆「ブランドとしては10年後なくなるべき」
齊藤さんがこの活動をはじめたきっかけは、環境への意識の変化だった。
「動物が好きで、動物が暮らしている環境に、自分の消費しているものや買うものが悪影響を及ぼしているということをどんどん意識しはじめて、悪いインパクトがないものを作りたいと思いました」
そして気付いたのは、捨てられたビニール傘がリサイクルされることなく、埋め立てられている現実。
齊藤さんはこの活動を通し、こんな未来を思い描いている。
「ブランドとしては10年後なくなるべきと言っているんですが、もし(ビニール傘という)素材が手に入らなくなって本当にバッグが作れなくなってしまったら、そのときはそのときの問題があると思うので、また違う取り組みをはじめられたらいいなと思っています」
オシャレにたのしくサステイナビリティ。あなたの「しあわせのたね。」は、今どこに?
なお、次回12月5日(土)放送の『しあわせのたね。』では、全国各地から楽器の寄付を募り、楽器が不足している学校に届ける活動をしている男性を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜日 午前9:55~10:00放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)