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豊川悦司、渡辺謙は「生きた教科書」とリスペクト!『逃亡者』の過酷な撮影エピソードを明かし、たたえ合う

テレビ朝日がワーナー・ブラザース・インターナショナル・テレビ・プロダクション(WBITVP)と手を組み、不朽の名作サスペンスを2夜連続でお届けするドラマスペシャル逃亡者

11月25日(水)、テレビ朝日開局60周年記念のクライマックスを飾る本作の制作発表記者会見が都内スタジオで開催され、逃亡者・渡辺謙×追跡者・豊川悦司が登壇。過酷な撮影エピソードを明かしてお互いをたたえ合ったほか、来年への“願い”を書にしたためて披露した。

『逃亡者』は1963年~67年にかけてテレビシリーズとして世界を席巻した、往年のサスペンスアクション。1993年にはハリソン・フォード×トミー・リー・ジョーンズのタッグで映画化され、世界中で大ヒット記録を打ち立てた。

今回のドラマ化にあたっては、舞台を現代日本に移してストーリーを再構築。最新科学捜査を盛り込んだスリリングな追跡劇や真犯人探しの謎解きはもちろん、「追う者vs.追われる者」が織り成す人間ドラマを骨太に描く。

メガホンを取ったのは『相棒』シリーズで知られる和泉聖治監督。その名匠のもと、夏川結衣三浦翔平杉本哲太原沙知絵稲森いずみ余貴美子ら、超豪華キャストが集結。ダイナミックなアクションや最新技術を駆使した圧巻の映像が、息もつかせぬスピード感で展開していく。

また本作は、ABEMA(アベマ)、テレビ朝日の動画配信プラットフォーム TELASA(テラサ)との3社共同プロジェクトでもあり、地上波放送終了後、ABEMAとTELASAで配信オリジナルエピソードを独占配信する。

◆渡辺「ちょっと興奮しています」

実は、本作の撮影が行われたのは、ほぼ1年前のこと。まるで映画のように長期間かけて作り上げた贅沢な制作体制に、渡辺は「かなり大がかりなスタイルで撮影したので、逆に言うと、仕上げに1年間かかったということ。ようやくこの作品をお届けするときが来て、ちょっと興奮しています」と挨拶。

豊川も「やっとこのような舞台に立つことができてほっとしています。年末、みなさんに元気をお届けできるような作品を放送できることをうれしく思っています」と、いよいよ放送となることへの喜びを語った。

◆豊川、渡辺は「生きた教科書」とリスペクト

命がけの逃走劇が繰り広げられる本作は、山中をさまよったり、吊り橋から渓谷に飛び込んだりと、壮絶なアクションシーンが目白押し。

そのほぼすべてでスタントマンを使わず自ら挑んだ渡辺は「撮影の途中で“こんな激しい作品だったかな…”と、ちょっと後悔しました(笑)」とジョークを交えつつ、「今回、生まれてはじめて走行する電車内で激しいアクションに挑みましたが、停車している電車とはまったく違って疾走感があり、役者としての“さが”なのか、興奮しましたね! かなりおもしろいテイクが撮れたと思っています」と、アクションの出来栄えに自信をのぞかせた。

豊川はそんなふうに真摯に撮影に臨む渡辺のことを「生きた教科書」とリスペクト。「謙さんからは学ぶことが多く、共演シーンの撮影日は謙さんの一挙手一投足をどうしても見てしまいました。“謙さんはどう芝居するのか”“このシーンについて監督とどんな会話をするのか”…。そういったことを垣間見られる貴重なチャンスでした」と、充実の撮影期間を振り返った。

◆新年への願いを、一文字で表現

会見では、2人が来る2021年への願いをしたためた“書”を披露。

渡辺は「脱」という一文字を力強い文字でつづり、「“脱コロナ”は全世界の願い。今年は人と人との関係性が遮断された1年だったと思いますが、来年はみんなで笑い合うことが普通にできるような世界になることを切に願っています」と書にこめた思いを打ち明けた。

豊川は「握」の一文字をこれまたダイナミックに書き、「本来ならば挨拶代わりに握手をしていたのに、今年は全然できなくなって…。でもやっぱり人間にとって触れ合うことって大事だと思うんです。来年は必ずや人類が新型コロナウイルスを“掌握”し、それに打ち勝つことができるように…」と、渡辺と同じ“願い”を明かした。

◆渡辺「僕と一緒に2日間逃げていただければ」

さらに、この“書”に引っかけて、報道陣から「『逃亡者』という作品をひとつの言葉で表すとしたら?」という難問が寄せられ、豊川は「“ドラマ”という言葉でしょうか。この作品には、加倉井という男が自分だけの力でいろんなものをひっくり返していくおもしろさがある。やはり何かを変えていくのは人間の力!」と、作品が内包するパワーを力説。

一方、渡辺は「執念」と答え、「僕の役も豊川くんの役もお互いに、途方もなく執念深い。その執念の深さによって、最終的にはお互いが遠隔的にシンパシーを感じるんです」と、逃亡者と追跡者を結びつけた“執念”というキーワードから作品を掘りさげた。

そして最後、渡辺は「精魂こめて作り上げた作品です。キャスト・スタッフともにある意味、泥水を飲むような現場でなかなかハードな追跡劇を撮影することができました。寒くなってきたことですし、家にこもった方がいい状況にもあるのでぜひ家のなかを暖かくして、僕と一緒に2日間逃げていただければ」と呼びかけて会見をしめくくった。

※番組情報:ドラマスペシャル『逃亡者』
2020年12月5日(土)午後9:00~午後11:05、テレビ朝日系24局
2020年12月6日(日)午後9:00~午後10:55、テレビ朝日系24局