『相棒』19シーズン目に突入!6年目の水谷豊×反町隆史「やっていてさらに楽しくなってきていますね」
2020年、ドラマ誕生から20周年の年を迎える『相棒』。
10月より、同作の最新シーズン『相棒 season19』の放送が決定した。
『season14』以来、6シーズン目に突入し、ますます安定感を増す水谷豊と反町隆史演じる杉下右京&冠城亘のコンビはもとより、シリーズには欠かすことの出来ないレギュラー陣&名キャラクターたち、そして充実のシナリオライター陣が、ますます『相棒』ワールドを揺るぎないものへと昇華させる。
さらに『season19』からは、新レギュラーが登場。前シーズンの最終話、開局60周年記念 最終回スペシャル「ディープフェイク・エクスペリメント」に登場した森口瑤子演じる小出茉梨。元は赤坂の芸者・小手鞠として、内閣官房長官や各界著名人からひいきにされていた茉梨だったが、同作ラストには家庭料理店“こてまり”の女将として右京たちの前にあらわれ、視聴者を驚かせた。
また、シリーズを彩ってきた名キャラクターたちも健在。権力復活のチャンスを虎視眈々とうかがう警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二)、右京の頭脳を認めながらもふたりを疎む警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)、亘の元上司で“鉄の女”の異名をもつ警視庁広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)など、特命係存続のカギを握る上層部の面々が暗躍する。
もはや“相棒ワールド”になくてはならない存在である捜査一課の“両エース”こと、伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)。「暇か?」でおなじみ、組織犯罪対策5課・角田六郎課長(山西惇)、そしてサイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)らレギュラーメンバーも物語に絶妙なスパイスと厚みを加える。
◆特命係がVR=仮想現実の世界に
『相棒』シリーズ20周年イヤーの幕開けを飾る初回スペシャル「プレゼンス」では、事件の真相に迫る特命係のふたりが、現実の世界から、VR=仮想現実の世界へ足を踏み入れることに。
『相棒』史上、はじめて“VRの世界”を題材にしたストーリーが展開。現実と仮想世界がクロスオーバーしていく新たな“難事件”に立ち向かう。
◆水谷 豊 コメント
ーー『相棒』は今年20周年イヤー、 “19シーズン目”を迎えますが、撮影がはじまってみていかがですか?
シーズン19ということは、『相棒』シリーズがはじまったときに生まれた子どもが、もう19歳になっている。そればかりか「(親・子・孫の)3代で一緒に『相棒』を見ています」と、声をかけていただくこともあり、「こんなことが起きるなんて、不思議なドラマだな」とあらためて実感しながら、新しいシーズンの撮影に入っているところです。
『相棒』は1年のうちで約7か月間撮影をしておりまして、5か月は(スタッフ・キャストに)会わない期間があるはずなのですが、なぜか1年中ずっと一緒にいるような感覚で、なんのブランクも感じずに撮影を開始できるんです。そういう気持ちになれるのも20年やってきたからこそなのでしょうね。
ーー6年目となる右京と亘の関係性についてはいかがですか?
意識して変えようとしたことは、お互いにないと思いますが、やはり6年経って自然に変わっている部分はありますね。これだけ長く特命係として一緒にいると信頼関係もできてきますし、右京としても冠城くんに任せられる仕事も増えてきています。
そうなっていけばいくほど、今度はふたりがぶつかったときに、またそこにドラマが生まれると思っています。ふたりの関係が近くなっているからこそ描かれるストーリーも、今後どこかで起きるのではないでしょうか。
ーー水谷さんご自身として、反町さんとの関係は変わってきていますか?
思えば彼(反町)は最初から面倒見がいいですから(笑)。いろんなことを教えてくれるし、ちょっとしたことでも連絡を取り合って、何気ない話をしたり。そういうことができるようになったのも、よかったことなのではないかと思います。
セリフ以外の“空気”って大事なのですが、最近ではその“空気”だけで笑ってしまうこともあるくらい、いい雰囲気になってきているんです。もちろん右京は笑ってはいけませんから、必死に我慢していますけども(笑)。そういう意味でも、やっていてさらに楽しくなってきていますね。
ーー20年間“杉下右京”というキャラクターを演じてきて、変わったところ、あるいは変わらないところなどはありますか?
右京のキャラクターに関してもとくに変えようと思ったことはなく、常に「今を過ごしている」という感覚です。これは『相棒』という作品を作っている制作陣が素晴らしいと思うのですが、脚本を読んでも常に右京と亘、そして他の登場人物たちも“今”を生きているんですよね。今回のシーズン19の第1話もそうなのですが、まさに今の時代だからこそ、という内容になっています。
ですから杉下右京という人物も、その時代その時代を生きてきていると思います。
ーー第1話は“VR=仮想現実の世界”が題材となっていますが、撮影を進められていかがですか?
本当に考えられないようなことが起きるんですよね、今回の第1話は! 台本を読んだときにも、これは芝居をしたらどうなるんだろうと思ったのですが、今はもう楽しくてしょうがないところに入っています(笑)。まさに“今の時代”に起こりうる出来事、という感じです。
ーーいよいよはじまる『相棒 season19』を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
今シーズンもまた「何が起こるかわからない『相棒』」でありたいと思っています。そしてきっとそうなると思います。まずは第1話から楽しんでご覧ください。
◆反町隆史 コメント
ーー『相棒』は今年20周年イヤー、 “19シーズン目”を迎えますが、撮影がはじまってみていかがですか?
僕はシーズン14から出演させていただいて、今回で6年目になります。水谷(豊)さんの“19”という数字には遠くおよびませんが、6年間でもけっこうすごいんですよ(笑)。6年同じ役をやるというのでもなかなかないことですから、水谷さんは、ここまでいろいろなことを乗り越えながら19年やってきたということがすごいな、と思います。
ーー6年目となる右京と亘の関係性についてはいかがですか?
6年という長い年月を一緒に過ごして、少しずつ近づきながら一歩一歩階段を登り、山を越えてきたのが今の右京と亘だと思います。今日が今シーズンはじめての特命係のセットだったのですが、自然と雰囲気もでき上がっていますし、演じている僕自身も妙に落ち着く気分にもなったりして…。
そういうのがドラマを見てくださる方々にも伝わるといいなと思いますし、右京と亘がそういう関係性だからこそ、水谷さんがおっしゃったように、ふたりの間に何か問題が起きたときも、より魅力的に映るのではないかと思います。
ーー反町さんご自身として、水谷さんとの関係は変わってきていますか?
撮影以外でもメールなどでやりとりをさせていただいて、たとえば子どもの相談をしたりするのですが、いつも素敵なお返事をくださって、とても助かっているんですよ。
水谷さんは本当にセリフが完璧なんです。ですから僕がつっかえたり間違えたりするわけにはいかないので、そこはきっちりやりたいな、と常に思っています。
そしてスタッフ・キャスト一人ひとりに声をかけてくださって、現場を明るく導いてくださるので、自分も身が引き締まる思いがしています。それは僕がシーズン14で入ったときから変わらないことですので、きっとその前からずっとやってこられていたのだと思うんです。並大抵のことではないですし、そこについていこうという思いでいます。
ーー第1話は“VR=仮想現実の世界”が題材となっていますが、撮影を進められていかがですか?
現実とバーチャルの世界を行き来するのですが、他の作品ではなかなか見たことがないようなことばかりです。もちろん脚本もおもしろいのですが、これが映像になったら、もっとおもしろいんだろうな、ということをすでに確信しながら撮影しています。
ーーいよいよはじまる『相棒 season19』を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
『相棒』の第1話というのは毎シーズン何かが起きて、それはいつも期待以上の内容になっていると思いますので、今回もぜひ楽しみにしていてください!
※番組情報:『相棒season19』
2020年10月スタート!毎週水曜日 午後9:00~9:54、テレビ朝日系24局