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傑作サスペンス『嫉妬』が甦る!“檀れいVS国仲涼子”の壮絶心理バトル、原田泰造は1人2役

1971年に公開された『嫉妬』(監督・貞永方久)は、故・藤本義一氏の原作を映像化し、岩下志麻×浅丘ルリ子という2大女優が激突した昭和の名作映画。

この不朽のサスペンスが8月16日(日)、約半世紀の時を経て復活。現代版へと大胆アレンジを加え、檀れい×国仲涼子のWヒロインによるスペシャルドラマとしてよみがえる。

主人公・野口姿津花(檀れい)は誰からも妬まれないよう目立つことを避け、“嫉妬”という感情とは無縁の人生をひっそりと送ってきた平凡な主婦。ところがある日突然、夫・高史(原田泰造)が銀座のクラブママ・永井文奈(国仲涼子)と心中事件を起こして死亡。しかも、彼女は生き残った…。

夫の裏切りにいちどは奈落の底に突き落とされた姿津花だが、ある出来事から夫は“正義”のために動いて殺されたのではないかと直感。真実を突き止めるため、偽名を使い、メークを変えて別人に成りすまし、ホステスとして心中相手の文奈がママを務めるクラブに潜入する。

しかし、文奈は男から男へと華麗に飛び回る“夜の蝶”。自分より輝きを放つ相手は容赦なく引きずり落とす。そんな、姿津花とは真逆の“嫉妬にまみれた女”だったのだ。

◆撮影中はあえて距離を置き、嫉妬バトルで演技対決!

今回、ささやかな幸せを守ることだけを考えひたすら平凡に生きてきた主婦・姿津花が嫉妬の炎を燃やし夜の世界へと飛び込んでいく姿を檀れいが繊細かつ大胆に熱演。

檀は、「このドラマは自分の気持ちを抑えて生きてきた姿津花が、夫の死の真相を突き止めるために嫉妬と不安の感情の中で真実に辿り着いていく物語。1枚1枚、薄紙がはがれていくかのように変わっていく姿津花を表現できれば…と思いました」と話す。

対して、姿津花の夫・高史と心中した末に生き残り、正体を知ってか知らずか、彼女を迎え入れるクラブママ・文奈を演じたのが、数々の作品で確かな存在感を発揮してきた国仲涼子。

国仲は、「脚本を読んで、つかみどころがなく、行動が読めない、何を考えているのかわからない女性をイメージしました」とキャラクターを考察。

続けて、「それでいて、つらい経験があったからこその“強さ”と、男性を本気で好きになってしまった“弱さ”みたいなところも見せたいと考えました」と話した。

激しい心理戦を繰り広げる役柄を演じるにあたって、2人は撮影中あえて距離を取ったことも告白。

「国仲さんとのお芝居は、“今日はどう来るのか!”という緊張感を持ってワンシーンごとに撮影しました。はぐらかされたり、揺さぶられたり…つかみどころのない文奈を追いつめるために丁寧に演じました」と檀。

国仲もまた、「現場ではほとんどお話しすることはありませんでした。不思議とそういう(打ち合わせなどの)会話もなく、だからこそ、いい意味でお互いにピリッとした現場を作ることができたんだと思います」と振り返り、2人の“瞬発力”が緊迫のバトルを生み出したことを明かした。

◆2役に挑んだ原田泰造、「男の嫉妬も怖い」

さらに、本作では俳優としての評価も高いネプチューン・原田泰造が、姿津花の夫で謎の死を遂げた野口高史と、夫の死の真相を調べはじめた彼女の前に現れるミステリアスな雑誌記者・鈴田雄一郎の2役を演じているのも大きなみどころ。

原田は「2人は対照的な性格で、高史は穏やかで少し鈍感な男。一方、鈴田は強引で自分のペースで物事を進めて行く男」と見極め、巧みに演じ分けている。

原田と檀は2016年の単発ドラマ『黒の斜面』で共演したことがあり、「檀さんのことはお会いする前からファンでした。『黒の斜面』でご一緒して、ますます大ファンになりました。そして、『嫉妬』の撮影が終わった後、改めて大の大のファンになりました。MAXです!」と、タッグを組むたびに女優・檀れいの仕事ぶりに魅了されてきたことを話す。

そして、「国仲涼子さんが演じた文奈はミステリアスで何を考えているのかわからない。登場するだけでドキドキしました。本当に幅の広い素敵な女優さんだなと思いました」と語り、2人の演技対決を大絶賛。

さらには、「女性の嫉妬は確かに怖い。でも、男の嫉妬も負けたもんじゃありません。もし、できるなら『嫉妬2』は男の嫉妬でお願いします(笑)!」と男性版のパート2制作をリクエストしていた。

※番組情報:ドラマスペシャル「嫉妬」
2020年8月16日(日)午後9:00~午後11:04、テレビ朝日系24局