テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
未来をここからプロジェクト
menu

羽田美智子、“父”伊東四朗への愛を語る!「本当に父だと思っています」

たたき上げの刑事・鴨志田新一(伊東四朗)と、エリート警視の娘・岡崎真実(羽田美智子)という“凸凹父娘コンビ”の活躍を描く人気ミステリー『おかしな刑事』シリーズ。その最新作が、7月19日(日)に放送される。

17年間にわたって娘・真実を演じてきた羽田美智子が、シリーズスタート時の思い出や“芸能界の父”と慕う伊東四朗への思いを語った。

◆会いたかった大先輩・伊東四朗との共演に「夢がかなった!」

『おかしな刑事』シリーズは、2003年に『土曜ワイド劇場』で第1弾を放送して以来、同枠や『日曜ワイド』『ミステリースペシャル』枠などで放送を重ねてきた。

シリーズ開始当初を振り返り、羽田は「女優を目指していた頃、いちばん会いたいと思っていた人が伊東四朗さんでした。その伊東さんと親子を演じさせていただくことになって、“夢ってかなうんだ”…と思ったことが最初の思い出です」と、実は名優・伊東との共演が女優になる前からの念願だったことを明かす。

――『おかしな刑事』シリーズは今年で17年目に突入しました! シリーズ開始当初の思い出や忘れられないエピソードを教えてください。

「17年、そのすべてがいい思い出ばかりです。女優を目指していた頃、いちばん会いたいと思っていた人が伊東四朗さんでした。その伊東さんと親子を演じさせていただくことになって、“夢ってかなうんだ”…と思ったことが最初の思い出です。

スタッフさんの平均年齢がほかの番組と比べて高く、大ベテランの集まりでした。みなさん、会社では重役なので、本来なら現場には来ない方ばかり。“伊東さんだから”と名乗りをあげて集まってくださっているので、当時の私はおじいちゃんしかいない現場に恐縮していました(笑)。

大ベテランの美術さんがいらしたとき、ドラマ用に作った“史跡の碑”や“看板”があまりにもうまくできていて、私も伊東さんも元からあるものだと勘違いすることが多々ありました。たまたま居合わせた観光客の方がニセの碑の前で記念撮影していたときは、本当のことが言えませんでした(笑)」

――この『おかしな刑事』シリーズは、羽田さんにとってどんな存在ですか?

「32年の芸歴のうち17年もやらせていただいてきたこのシリーズは、私の運命の作品です。お会いしたかった伊東さんと親子を演じさせていただいていることは、私にとって幸運でしかありません。

監督の梶間さんとは同郷で、あの茨城なまりの言葉が温かくてやさしくて…。監督にしか出せない、ホノボノとした人情と昭和感が人気の秘訣だと思います。ほかのキャストさんも、伊東さんが信頼している方たちなだけあって、お人柄のいい、達者な方ばかりです。『おかしな刑事』の世界にいるだけで、芝居のことや人間として生きる上で大切なことを学ばせていただきました。

この世界で間違わずに生きていくことを肌で教えてくれた現場、私を育ててくれたドラマだと思っています

――“お父さん”=伊東四朗さんは、羽田さんからご覧になって、どんな方でしょうか?

「伊東四朗さんは、いい意味で“普通であろうとする人”。役者である前に、人としてとてもちゃんとしている方です。

普通に電車やバスに乗り、人の手を煩わせないように自分のことは自分でする。小さなことにも感謝し、お礼を伝える。世の中のおかしいなと思うことに異論を唱え、後世のことを考える。無駄を嫌い、物を大切にする。特別扱いされること、気遣いされることを厭う。常に相手側に立って考え、余計な心配や迷惑をかけたくないという気持ちが伝わってくる方です。

役者という仕事に対する姿勢は、ものすごく厳しいです。あの年齢で、あれだけセリフ覚えの完璧な人を私はほかに知りません。私たち世代の役者よりも明らかに完璧で、圧巻です。言いにくいセリフを勝手に変えてしまう俳優さんもいますが、伊東さんはどんなセリフでも、いかにも“今、自分の口から出た”という言葉に変えるマジシャンです。

そして、チームの空気をとても大切にされます。争いごとが大嫌いで、誰かが怒られていると、一緒に怒られているかのようにどんどん小さくなっていくお父さんを何度も目撃しました(笑)」

――“真実”を演じるとき、いちばん大切にされていることは?

「真実はひねくれているところもあるけど、結局は“お父さん愛”の強い人。高齢になってきた父を心配する、どこにでもいる口うるさい娘であり、ベテランの父に誇りを感じている娘でもあります。そして、隠れファザコンすぎて、いつも恋がうまくいかない。口から出てくる言葉はひねているけど、目と行動でお父さんへの尊敬、信頼、愛情を示そうとしています。

本物の親子に見えると言っていただくことが多いですが、本当に父だと思っています。演技を超えた思いが自然とあふれてくるので、役作りも何もしていません(笑)。

父より出世した娘との親子関係の面白さがこの作品の醍醐味ですが、時には甘え、時には守り、最後にはやっぱり父はすごい、父には敵わないと思う真実の気持ちが、役者の大先輩、伊東四朗さんを思う私の気持ちとオーバーラップするところも大切にしています。すべては、伊東四朗さんという大先輩のおかげですね!」

◆人気マジシャンがステージ上で毒殺された!? 父娘の愛が交錯するミステリー

7月19日(日)に放送される最新作では、パフォーマンス中の超人気マジシャンが毒殺される事件が発生。

容疑者として浮かんだのは、鴨志田が定期購読しているタウン誌の編集長で元新聞社デスクという経歴を持つ男・本宮公一(石倉三郎)。しかも、真実の高校時代の後輩でネットニュース記者・皆月純子(前田亜季)が、毒殺されたマジシャンと大臣の妻の不倫を記事にしたため、世間は騒然! ところが捜査を進めるうち、本宮と純子が実の父娘であると判明して…というストーリーだ。

2003年から17年間培ってきたシリーズの魅力がたっぷり詰まった最新作に期待したい。

※番組情報:『おかしな刑事スペシャル』
2020年7月19日(日)午後9:00~午後11:04、テレビ朝日系24局

はてブ
LINE
おすすめ記事RECOMMEND