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仕事がなくなり極貧生活…。イジリー岡田を救った出川哲朗の言葉

過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』

6月29日(月)放送の同番組には、“高速ベロ”で知られるベテラン芸人・イジリー岡田が登場。「求められているベロのペロペロを封印したら、どん底に落ちて人生ヘロヘロの先生」として授業を行った。

◆“高速ベロ”を封印した結果、8年間ほぼ仕事なし

特技の“高速ベロ”を披露しながら教室に登場したイジリー岡田。

実はイジリー、この高速ベロを封印した結果、8年間ほぼ仕事がなかったという事実を告白。冒頭から「僕自身、高速ベロはやりたくなかった芸だったんです」と心情を明かし、スタジオを驚かせる。

イジリーはもともと、下ネタは大の苦手で、家族で笑ってもらえるようなやさしい芸風を志していたというイジリーという芸名にも下ネタの意味はなく、“観客イジリ”が上手だったことが由来だったそうだ

ところが、芸歴5年目に伝説のお色気番組『ギルガメッシュないと』(テレビ東京)のレギュラー出演が決定。任されたコーナーはお色気要素の強いロケ企画だったが、“超マジメ人間”のイジリーは下ネタが苦手ながらも真摯に収録に取り組んだ。

その後、さらなるお色気企画の担当となったイジリーは、「出演女優には一切触れることなく、エロをかきたてるような笑いを表現しろ」とプロデューサーに無理難題を命じられ困惑。困り果てて気分転換にひげをそっていたところ、まさに天から降りて来るように“高速ベロ芸”をひらめいたという。

◆『アメトーーク!』出演と恩人・出川哲朗の言葉が転機に

しかし、高速ベロ誕生から約5年後、『ギルガメッシュないと』が放送終了。

元来やさしい笑いを目指していたイジリーは、「今後エロい仕事はNGにしたい」とマネージャーに依頼するのだが、すでに“エロ”のイメージが定着してしまっていたため仕事が激減。極貧生活を余儀なくされてしまうことになる。

そんななか、『ギルガメッシュないと』終了から8年を経た2006年、思いもよらぬ仕事のオファーが舞い込む。それは、『アメトーーク!』の楽屋探訪企画で高速ベロを披露してほしいというものだった。

「『アメトーーク!』は芸人愛のある番組。1回だけなら…」と思って出演を決めたところ、イジリーが披露した高速ベロでスタジオの芸人たちが大爆笑。「それを肌で感じることができてめちゃくちゃうれしかった」と当時の心境を語る。

さらに、“恩人”ともよべる人物との出会いも。

『アメトーーク!』オンエア後、偶然出会った出川哲朗から、「男性が“ウォー!”と盛り上がり、女性が“キャー!”と引くのを同時に起こせる芸はほかにない。だから続けたほうがいい」と声をかけられ、迷いを吹っ切ることができたのだという

この出川の言葉をきっかけにイジリーは高速ベロを解禁し、今まで以上に磨きをかけた結果“新技4種”を開発。新技をおさめたVTRを見た平成ノブシコブシ・吉村崇は「笑いすぎて死ぬかと思いました」と大喜びしていた。

なお、地上波放送直後からお送りしている「ABEMA」では、イジリー岡田先生の授業“完全版”と、地上波でも大反響を巻き起こしたABEMAオリジナル企画“お笑い研究部”の最新企画「リモート番組で爪あとを残すを考える」第5弾を配信中だ。

※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!
毎週月曜日 深夜 0:15~深夜0:45、テレビ朝日

※放送終了後から「ABEMA」も配信