テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
menu

「世界最高のレスラーは、オカダ・カズチカ」飯伏幸太が語る、オカダへのリスペクトと闘争心

2020年1月4日(土)、5日(日)に行われる『WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』。新日本プロレスの総決算であり、“年間最大”のビッグイベントとなっている。

その中で、特に注目されているのが「IWGPヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカ vs 飯伏幸太」だ。

(C)テレビ朝日

オカダは、これまで5度王座に就き、歴代最多防衛記録(V12)、歴代最長保持期間記録(720日)を樹立。そのオカダに、「夏のG1 CLIMAX」で優勝して挑戦権を獲得した飯伏が挑む形だ。

今回、そのビッグマッチを前に、2人にインタビューを実施。試合に懸ける思い、お互いの印象など、率直に語ってもらった。

◆「本当に分かりやすく言うと、“世界一の戦い”」(オカダ)

(C)テレビ朝日

――新日本プロレスの東京ドーム大会とは?

オカダ:新日本プロレスの東京ドーム大会は、本当に分かりやすく言うと、“世界一の戦い”を日本の団体がやっているという大会です。

大会の規模で言えば、アメリカの団体の方がもっと大きいことをやっていると思いますが、リング上の戦いは“世界一”だと思います。

僕はIWGPヘビー級チャンピオン、飯伏幸太はG1 CLIMAXチャンピオンで、“世界一のリング”でチャンピオン同士の戦い、素晴らしいものが見せられると思います。

――“世界一”と断言できる理由は?

オカダ:選手のレベル、試合を見てもらえたらプロレスラーの凄さが分かると思いますし、世界のどこを見ても、新日本プロレスが一番だと思いますね。

アメリカのプロレスも素晴らしいし、それが好きだという人もいます。しかし、リング上の戦いの激しさ、技術という点では新日本プロレスが一番。世界中色んなところを回って、色んなプロレスを見てきたからこそ、そう思います。

新日本プロレスの戦いをしているだけで、「いつもスゴイ戦いを見せてくれてありがとう!」と、世界中のファンからのリスペクトを感じます。

どこの国に行っても「オカダと〇〇の試合、すごかったね」と他団体の選手からも言われます。世界中から新日本プロレスが注目されているのはファンの皆さんだけではなく、他の団体のレスラーもそう。レスラー自身がレベルの違いを一番分かっていると思います。

オカダ・カズチカは、“世界一”の団体のチャンピオンですから、“世界一”のプロレスラーだと思います。僕以上のことができる人は、いないと思っています。

――“世界一”のプロレスラーであるオカダ・カズチカのストロングポイントは?

オカダ:強さじゃないですか。強さというのは、“強い選手”と戦って結果を残してきていますから。

――対戦相手の飯伏幸太は、どんな選手だと捉えていますか?

オカダ:一言で言えば、「ぶっ飛んでいるプロレスラー」。打撃もスゴイですし、空中殺法も投げ技も、色んな事ができるレスラーですね。

強くなければG1で優勝できない。だから実力もある。

別の一面というと…キレているというか、ぶっ飛んでいる。。

試合中、普段とは違う飯伏幸太が出てくるんですけど、僕はまだ違う飯伏幸太にお会いしていないので、お会いした上で、“その上”をいきたい。勝ちたいなと思います。

前回の戦い(G1)では負けていますし、普段と違う飯伏を引き出した上で完勝したいというのはありますね。G1で負けた借りを返さなければいけない。

単純に楽しみです。今回は、お互い100対100の状態で行くと思うので。

飯伏幸太と東京ドームではやく戦いたいです。

――飯伏幸太の警戒ポイントは?

オカダ:恐怖心がないことです。

彼がぶっ飛んでいることの一つで、何でもやってくる。普通そんなこと怖くてできないでしょ、ということをやってくるので、その辺りは気を付けなければいけないなと思います。

――1月4日(土)の試合に勝てば、翌5日(日)に史上初のダブルタイトルマッチが控えています。

オカダ:5日のことは考えずに、まず4日の試合をしっかり戦いたい。

たぶん、インターコンチ(ネンタル王座)の試合は見ません。4日の試合のことだけ考えます。

5日のダブルタイトルマッチに進むとして、内藤(哲也)、ジェイ(・ホワイト)は何回もやったことがある相手。だから、戦い方は分かっている。2日間良い結果残せるようにしたいです。

――ずっとチャンピオンとして、東京ドームを超満員にすると宣言しているが?

オカダ:超満員にするというのは、多くの人にプロレスを知ってもらうということ。

色んな人にプロレスを知ってもらいたいです。新日本には一度見てもらえたらスゴイと思ってもらえるレスラーが揃っているので。

初めて見ても、プロレスを面白いと思ってもらえる戦いがある。プロレスの素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいです。

――対戦相手、飯伏幸太へのメッセージは?

オカダ:野球やラグビーなど、色んなスポーツが盛り上がっていましたけど、今度はプロレスで魅せましょう!

飯伏さんとだからこそ、“プロレスの凄さ”を見せられる。

世界一のリングで、世界一の戦いを見せたい。日本中、世界中に届けたい。日本のファンの方々には誇りに思って欲しいです。世界一のものがここにはあるんだと。

胸張ってプロレス好きだよって言える世の中にしたいですね。

◆「世界最高のレスラーは、オカダ・カズチカ」

(C)テレビ朝日

――東京ドームのメインイベントを戦う心境は?

飯伏:東京ドームのメインイベントは初めてです。その舞台で、今プロレス界でトップのオカダ・カズチカ選手と戦える、この状況が最高に嬉しい。

初めての2日連続の東京ドーム大会、新日本としても、プロレス界としても初の東京ドーム2連戦、そのメインを張れるのは嬉しいですね。

自分の手が届かないところだと思っていました。「今日のメインどんな試合になるかな」と、選手なのに、ファンと同じ目線で楽しみだなと観ていた側だったので。

僕の中で、世界最高のプロレス団体は新日本プロレスです。だから、2019年に僕は新日本プロレス所属になることを選びました。

世界最高のプロレス団体の、世界最高の場所で、世界最高のメインイベント。これ以上ないですよね。

新日本を選んだのは、自分の集大成というか、賭けというか、プロレスに対して選んだ最後の道。プロレスラー人生16年目になりますが、東京ドームのメインを勝ち取れたのは、その選択がいい方法に出たのかなと思います。

――対戦相手のオカダ・カズチカをどう捉えていますか?

飯伏:憎しみ合っている相手ではありません。

純粋にすべてのスペックが高い、すべての能力が高い人間だなと思います。マイナスがない。すべて100点というイメージです。

――オカダ自身は、「自分が世界一のプロレスラー」と断言しています。

飯伏:僕もそう思います。現役の中だと、どの団体含めても世界最高のレスラーは、オカダ・カズチカ。

触れてみてもそうだし、彼が今までやってきたことを見てきたので。その上で、世界最高かなと感じますね。

――自己分析

飯伏:自分は、落差が激しい部分がある。自分で言うのもなんですけど、マイナスの部分もある。

0点以下の部分も持っているけど、150点くらいの部分も持っている。その部分で勝てるんじゃないかと。むしろ勝てると思っています。

――飯伏幸太のストロングポイントは?

飯伏:怖さの部分かもしれない。

自分でも分かっていないです。それが分からないから怖い。僕も怖い。

自分でもコントロールできない分があるので、そこが武器じゃないですかね。

たぶん、誰も出会えていないものを、僕は持っている。それを出せたら勝てます。出していないに近い、部分があります。それが4日(土)に出れば、勝てるんじゃないかと。

――IWGPヘビー級のベルトだけではダメなのか?二冠へのこだわりは?

飯伏:単純に2つのベルトが獲りたいわけではない。

プロレスを広めていきたいんです。ベルトを2つ持っている方が、発言力は増すのかなと。

2日連続の東京ドームでベルトを獲ること自体が凄いこと。世間に、よりプロレスを広めることができるのかなと思っています。

何より、1本では物足りない上に、さらにインターコンチネンタルのベルト。これは特別なベルトだと思っています。

それが合わさった時に、凄いことが起きるんじゃないかと。自分の中でプランがあるので。それが現実に…なるかなと。

ベルトって金メダルで、1個でいいんじゃないかという意見もあります。

ただ、僕は、“最強”の金メダルはIWGPヘビー、“最高”の金メダルはインターコンチだと思っています。

オカダ選手が言うようにIWGPヘビーは最強であり、最高というのは分かるんですけど、僕の中ではインターコンチはまたちょっと違います。

最高の部分だけで争ったら、僕はインターコンチが上だと思っています。両方金メダル。

インターコンチのベルトは、2人の尊敬している先輩が持っていたベルト。1人は棚橋弘至さん、もう1人は中邑真輔さん。特別ですね。

――対オカダ・カズチカ、どんな戦いになると考えている?

飯伏:2人の戦いは、分かりやすいプロレスだと思います。プロレスを全く知らない人が見ても、絶対面白いと思えるプロレスができる相手。

僕は今回に関しては、面白いプロレスをやろうと思っていないのですが、絶対に面白いプロレスになるんです。

オカダ選手も言っていた通り、他のスポーツが盛り上がっている中、ここでプロレスも盛り上げていきたいですね。

――対戦相手のオカダ・カズチカへのメッセージは?

飯伏:世界最高の試合をしましょう!そうなると思います。ならないとおかしい。

同じ人がベルトを持ち続けていても色が変わらない。自分の色を入れていきたい。オカダさんのチャンピオン、そろそろ飽きましたよ。

※放送情報:『新日本プロレス 1.4&1.5東京ドーム大会』
1月4日(土)午後5:00~/1月5日(日)午後3:00~

新日本プロレスワールドにて全世界生中継
CSテレ朝チャンネル2にて生中継
BS朝日 4Kチャンネルにて生中継

『ワールドプロレスリング放送50周年記念SP 新日本プロレス 1.4&1.5東京ドーム』
1月4日(土)深夜2:00~ / 1月5日(日)深夜2:00~

テレビ朝日地上波にて放送(関東地区 他)

※チケット含む大会情報はこちら