ワクワクさん、23年間の経験も…民放に行ったら「言葉の意味すらわからなかった」
過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる、反面教師バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』。
12月9日(月)放送の同番組には、NHK Eテレの工作番組『つくってあそぼ』で活躍したワクワクさんが登場。“Eテレと民放の違いについていけずにバラエティー出演NGにしちゃったビクビクさん先生”として授業を行った。
◆民放バラエティーが怖すぎて…
ワクワクさんは1990年~2013年の23年間にわたってEテレの子ども向け工作番組『つくってあそぼ』に出演。番組終了後は数々のバラエティー番組に進出し、現在は各地で工作イベントを開催するほか、YouTuberとしても活躍している。
しかし、ワクワクさんは2016年以降、ほとんどバラエティー番組に出演していないことを告白。実は、自らバラエティー番組への出演にNGを出していたのだと打ち明けた。
Eテレと民放の違いについていくことができずバラエティーが怖くなってしまい、“ビクビクさん”になっていたと激白するワクワクさん。
今回、進学や転職など新天地で頑張る人々のため、そして自分のようにNHKの教育番組から民放に進出する後進のタレントたちのために、自身のしくじりを語ることを決意。実体験をもとに、民放のバラエティー番組の現場で直面した恐怖をテレビ初告白していった。
◆台本、スケジュール、スタッフ…Eテレと違いすぎて大混乱!
ワクワクさんがビクビクさんになった理由は「Eテレと民放の現場では、番組の作り方がまったく違った」から。
Eテレでワクワクさんは、15分の放送のために打合せから本番まで3日かけて入念な準備を行う番組制作を、23年のあいだ続けてきたそう。
一方、民放のバラエティー番組では本番10分前に簡単な打ち合わせがあるだけで、しかも台本には「よきところで」、「ここで一言」など、ワクワクさんにとってはざっくりし過ぎた指示ばかりだったため、「言葉の意味すらわからなかった!」と告白。
しかしワクワクさん自身もEテレで23年の経験があるから大丈夫だろうと高をくくり、民放バラエティー番組の下調べをしていなかったことを反省。その体験から「新天地にノリだけで飛び込んではいけない、絶対に下調べをしましょう」という教訓を述べた。
◆民放バラエティーのストレス…?ワクワクさんが“ドクドクさん”に
さらにワクワクさんは、民放のバラエティーで最も恐ろしいと感じた“ディレクター”たちについても解説。
異様にノリがラフだったり、個性的なファッションをしていたり、そんなディレクターたちに「本番はいい感じでお願いしま~す」と言われても「いい感じって、どんな感じ?」と困ってしまったという。
これまでのうっぷんを晴らすかのように民放ディレクター特有のクセを次々と語るワクワクさんに対し、オードリー若林は「今日でバラエティー出演、終わってもいいと思ってる」と大笑いでツッコミ。
澤部らほかの生徒たちも、ワクワクさんが“ドクドク(毒々)さん化”したことに衝撃を受けながらも、授業を楽しんでいた。
◆「どこかに自分が輝ける場所が必ずある」
最後は、これから新天地に向かう人々に向けてメッセージを披露。さらに自身のしくじりから得た“人生の教訓”を工作で表現するという試みにも挑戦した。
ワクワクさんが作ったのは「紙コップUFO」。紙コップと割りばしだけで、見事に宙を飛ぶ楽しい工作を手際よく仕上げてみせた。しかし、なぜ「紙コップUFO」だったのか? 実はそこには深い意図があった。
使い終われば、つぶしたり、折ったりして捨ててしまう紙コップや割りばしだが、そんな物でも「まだまだ働ける!」。「見方によってはまだまだ使えるのは人も同じ」だとワクワクさんは力説した。
しくじりから学びを得たことで、やはり自分にはワクワクさんしかないと考え直し、現在の活動をしているワクワクさん。「どこかに自分が輝ける場所が必ずあるはず」だと訴え、今回の授業は幕を閉じた。
Abemaビデオでは、ワクワクさんの授業“完全版”をオンエア中。また大好評オリジナル企画「お笑い研究部」では、「次世代女性バラエティータレントを考える」と題し、最近、バラエティー番組での活躍も目覚ましい「井口綾子、黒木ひかりの2人が、次世代を担う女性タレントとしてさらに羽ばたくにはどうしたらよいか」について、若林正恭、吉村崇、澤部佑、アルコ&ピースらで考えていく。
※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!』
毎週月曜日 深夜0:15~深夜0:45、テレビ朝日
※AbemaTVの完全版は、深夜0:45から「Abemaビデオ」