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上川隆也、快哉!「待ちわびていました」 “佐方貞人シリーズ”最新作が3年ぶり登場

骨太の人間ドラマと緻密な構成でミステリー通をうならせ、『このミステリーがすごい!』大賞、第15回大藪春彦賞、第69回日本推理作家協会賞など数々の賞に輝く人気作家・柚月裕子氏。

氏の代表作でもある“佐方貞人シリーズ”は、『最後の証人』『検事の本懐』『検事の死命』の3作で累計42万部を超える大ヒットを記録している。

テレビ朝日では主演に上川隆也を迎え、2015年~2016年にかけてその3作を映像化。いずれも大反響を巻き起こした。

©テレビ朝日

そしてこの冬、佐方シリーズ最新作『検事の信義』所収の一篇『裁きを望む』をドラマ化。 「犯した罪はまっとうに裁かれなければならない」――熱い信念を貫く、硬骨のヒーロー・佐方貞人が帰ってくる。

◆問題判決で佐方が辞職の危機に!

最新作で佐方が挑むのは、資産家宅で起きた空き巣事件。大手不動産会社の前社長が病死し、その通夜の晩、豪邸に男が侵入。書斎から高級腕時計を盗みだしたのは、なんと亡き前社長の“隠し子”だった。

認知を拒絶された恨みによる犯行だと思われたが、公判に入ると突如彼は「あの腕時計は譲り受けたものだ」と無実を主張。

状況証拠や証言、すべてが有罪を示すなか、男の真意はどこにあるのか…。彼は、本当に無実なのか…。佐方は真実を求めて、補充捜査を開始する。

©テレビ朝日

日本の刑事裁判における有罪率は99.9%といわれており、検察官が無罪の論告をすることになれば、異例中の異例。いわゆる“問題判決”となってしまい、起訴を担当した同期の検事・庄司真生の栄転も消えてしまいかねない。

しかし、「どんな事件も真っ当に捜査し、どんな罪も真っ当に裁かせる」という信念を貫く佐方は、真実を明らかにするため、ただひたすらに奔走する。

ところが、事件は予想外の方向へ! 佐方は窮地に立たされ、辞職の危機に…。佐方が秋霜烈日のバッジにかけて突き止めた、驚くべき事件の真相、そして被告人の心情とは。

◆上川隆也、3年ぶり“信念の男”と向き合う

そんな佐方を演じるのは、卓越した演技力と圧倒的な存在感で舞台、映画、ドラマと縦横無尽の活躍を続ける上川隆也。本シリーズへの出演は約3年ぶりとなるが、上川もまた佐方同様、役柄を全うすべくひたむきに演技と向き合い、“硬骨のヒーロー”を鮮烈によみがえらせる。

「佐方の生き方はある意味、不器用。“法に愚直”であるところに、愛しさを感じます」と、主人公・佐方に熱い思い入れを抱く上川。

「第4弾が決まったときは、ひそかに快哉を叫びました(笑)」と笑顔を浮かべるほど、新作の実現を待ちわびていたことを明かした。

さらに、「この作品は法曹ドラマですので、法廷シーンがクライマックスに来るのが定番です。しかし今回は趣が少し違います。法廷ではない場所で描かれる今回ならではのクライマックスこそが今回のみどころ。それは、“愚直なまでに検事である”佐方だからこそ…。ぜひそこを楽しみにしていただきたいです」と呼びかけている。

©テレビ朝日

本作には、佐方の同期検事・庄司真生役の松下由樹、佐方を陰ながら支える筒井義雄部長役の伊武雅刀ら、“佐方ワールド”に欠かせないおなじみのキャストも集結。

また、映画『洗骨』(2019年)のヒロイン役で注目を集めた水崎綾女が、佐方付きの検察事務官・小田薫を熱演。そして昨年、映画『ウスケボーイズ』で海外の主演男優賞に輝いた渡辺大が、佐方を翻弄する被告人・芳賀渉を繊細な演技で具現化していく。

このほか、松尾貴史、利重剛らベテランの演技巧者たちも登場。ドラマにさらなる深みをもたらす。

※番組情報:ドラマスペシャル『検事・佐方〜裁きを望む〜』
2019年12月26日(木)夜9:00~夜11:05、テレビ朝日系24局