映画俳優が業界の“ゴミ”を減らす異色の取り組み 美術セットを意外なものにアップサイクル

2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、映画をプロデュースし、自らも出演している俳優の中村祐美子さん。

中村さん:「映画の中で使った美術作品をこのように撮影が終わったあとアップサイクルしてアート作品にしました

中村さんが今回プロデュースした映画は、ゴミ屋敷に住む人々のありのままの暮らしを描いた『断捨離パラダイス』。中村さんは、部屋を片付けられないシングルマザーを演じている。

中村さん:「(映画は)セットとして素敵なものを作って使ったとしても、撮影が終わると廃棄してしまう。それをアート作品にアップサイクルする流れをやってみたいなと思い、今回取り組みました」

この企画趣旨に賛同したアーティストたちが、映画の美術セットを使っておよそ20体のアート作品へとアップサイクルした。

参加したアーティストのMIO OMURAさんは、「元々別の用途として使われていたものを別のものに作り替えるというのは、先入観を一度捨てないと新しい表現につながらないと思ったので挑戦ではありました」と話す。

映画美術セットの新しい形を提案する中村さんが未来に叶えたい夢は?

中村さん:「(エンタメの業界は)良いものを作るためにゴミがどうしても出てしまう業界だと思うので、なるべくリサイクルできるものを使って、また誰か必要としている人に渡すという循環を少しずつ増やして、この業界から出るゴミの量を減らせたらいいなと思います」

なお、次回7月15日(土)放送の『しあわせのたね。』は、廃棄物から新素材を開発し、食器に生まれ変わらせる取り組みを特集する。

番組本編をYouTubeで配信中!

番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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