夢の東京ドーム超満員!“チケット完売”の新日本プロレス1.4東京ドーム『WRESTLE KINGDOM』20年の歴史
毎年1月4日、東京ドームで開催される新日本プロレス主催の大会『WRESTLE KINGDOM』。ファンの間では「イッテンヨン」という通称の方が認知度が高いかもしれない。
WRESTLE KINGDOM(レッスルキングダム)は、2007年から始まった日本プロレス界最大の興行で、日本だけでなく世界中のプロレスファンに愛されているビッグイベントだ。これまでも同大会では、常にその年の団体の顔となるメインイベンターが、多くのプロレスファンを魅了してきた。
そして、2026年1月4日(日)に開催される記念すべき20回大会『サンセイアールアンドディ presents WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』は史上最速となるチケットの売れ行きを記録。そして、シリーズ初となるチケット完売を記録した。
チケット完売の大きな要因は、大会名にも記されている棚橋弘至の引退だ。
2024年10月14日両国大会、棚橋は2026年1月4日での引退を発表。多くのファンに衝撃と悲しみを与えたこの日から、棚橋の過酷ともいえる引退ロードがスタートした。日本全国を駆け巡り、現地のファンと触れ合い感謝の気持ちを表現してきた棚橋。その姿は多くのプロレスファンをさらに強く惹きつけたことは間違いない。
そんな棚橋の「東京ドームを超満員にしたい」という想い、そしてプロレスファンの「満員の東京ドームで棚橋を見送りたい」という想いが重なり合い、シリーズ初の東京ドーム満員という結果に結びついたのだ。
レッスルキングダムのチケット完売という大きな話題に沸き立つ新日本プロレスだが、ここ数年、団体でメインを張ってきたオカダ・カズチカや内藤哲也といったスター選手が退団し、ファン離れが心配されていた。
一方で、プロレス界全体としては新たな風が吹きつつあった。2024年のドラマ『極悪女王』のヒット、多数の地上波バラエティ番組で大活躍し、史上初めて女子選手として「プロレス大賞」MVPを受賞した上谷沙弥など女子プロレスが注目され、これまでプロレスを見てこなかった人や離れていた人の興味をひきつけている。他団体でも若手スター選手が続々と台頭しているなか、新日本プロレスにも柔道金メダリストのウルフアロンがデビューするというビッグニュースが飛び込んだ。
これまでも別競技のアスリートがプロレスラーになる例はあったが、日本のオリンピック金メダリストがプロレスに転向するのは史上初。そのうえ入団からわずか半年で東京ドームでデビュー戦、しかもタイトルマッチが組まれるというのは、まさに異例である。
さらに今大会は、“3団体所属の世界的レスラー”KONOSUKE TAKESHITAが、新日本プロレスの未来を担う辻陽太とそれぞれの王座を懸けた2冠王座戦で激突。ほかにも前述の上谷沙弥のタイトルマッチや、LDHから武知海青(THE RAMPAGE)が参戦するというサプライズまで…。
注目度が最高潮に達した今大会は、11月4日に開かれた会見の時点で31,548枚というレッスルキングダム史上最速ペースでのチケット販売。その後、棚橋の引退試合の相手が因縁のオカダ・カズチカに決定すると、勢いは加速し、追加発売された外野席を含む増席分まで“全席種”が完売となった。
ここで、あらためて過去のレッスルキングダムを振り返ってみたい。
2007年に開催された記念すべき第1回のレッスルキングダムは、新日本プロレスと全日本プロレスの創立35周年記念大会として、メインで蝶野正洋&武藤敬司 vs. 天山広吉&小島聡が激突。20年の歴史のなかで唯一タッグ戦が大会のトリを飾った“ドリームマッチ”の結果は、蝶野&武藤組が勝利した。
棚橋弘至は、2007年から2025年まで過去19回すべてに出場(2連戦で開催された2020年の1日目を除く)。ダブルメインイベントの試合も含めばレッスルキングダムで10度メイン戦の舞台に立っている。メインでの戦績は8勝2敗と大きく勝ち越しているものの、第13回(2019年)を最後にメイン戦では闘っていない。
レッスルキングダム史上最多のメイン出場はオカダ・カズチカ。11度のメインイベント(ダブル含む)の舞台に立ち、戦績は8勝3敗。“岡田かずちか”として初出場した第3回(2009年)から第18回(2024年)まで17年連続で出場した。
そんな2人は、第7回(2013年)で東京ドーム初対決。試合は棚橋が勝利して王座防衛を果たした。以降2人の東京ドームでのシングルマッチは計3度行われ、レッスルキングダムの名物カードとなった。なお、戦績は2勝1敗で棚橋が勝ち越している。
歴戦の猛者たちが激闘を繰り広げてきたレッスルキングダムだが、歴代の大会でも成し得なかった「東京ドーム超満員」を今回の『WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』は成し遂げた。
はたして今大会は、超満員の東京ドームで、どんなドラマが生まれるのか? そして、東京ドームに集まったファンは何を目撃し、体感するのか? 2026年1月4日、一つの終わりを迎えるプロレス界――それは同時に、新時代が幕を開ける瞬間である。
要注目の1.4東京ドーム大会のチケットはすでに全席完売。熱闘の模様はCSテレ朝チャンネル2と公式動画配信サービス「NJPW WORLD」で生中継されるので要チェックだ。
さらに、よる10:15からは、テレビ朝日系列で地上波としては実に22年ぶりとなる全国ネット放送が決定。ゲストにくりぃむしちゅー・有田哲平や中村獅童を迎え、熱い放送が行われる。20回目となるレッスルキングダムを、LIVEそして地上波で思う存分堪能しよう。
※放送情報:
『新日本プロレス1.4東京ドーム!棚橋引退&ウルフデビューSP』
2026年1月4日(日)よる10:15~、テレビ朝日系(※一部地域を除く)
『ワールドプロレスリングLIVE2026 WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』(生中継)
2026年1月4日(日)午後4:00~、CSテレ朝チャンネル2
※公式動画配信サービス「NJPW WORLD」
2026年1月4日(日)午後4:00~生配信
「NJPW WORLD」ではLIVE配信のほか、1万本以上のコンテンツを配信中!











