「自分は健康なのに…」元大関・小錦に腎臓を提供した妻、夫の命を救った決断の裏に複雑な思い
5月28日(水)に放送された『徹子の部屋』に、元大関の小錦八十吉と妻の千絵さんが出演。昨年受けた腎臓移植手術について語った。
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昨年アメリカでの仕事中に体調を崩し、腎不全と診断された小錦。実はハワイの家族にも腎臓病で亡くなった人が複数おり、遺伝的な不安を抱えていたという。
日本での治療では、人工透析か腎臓移植かの選択を迫られることに。悩んだ末、妻・千絵さんから腎臓の提供を受ける決断を下した。同じく元力士で親交のある武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)も妻からの腎臓移植を経験しており、その体験談に背中を押されたという。
「みんなびっくりしてました。『えっ何で?(腎臓)合うの?』って言って。日本の技術のほうがそういう手術ができる先生がいる。今回やってもらった先生も結構有名な方」と、小錦は振り返る。
黒柳徹子が「奥さんと並んで手術するの?」と尋ねると、千絵さんは「同じ時間に手術室には入るんですけど、別の部屋でまずは私の腎臓を取り出して、それを夫に移植しました」と手術の流れを説明した。
さらに「奥様はお悩みになりませんでした?」という問いには、「自分は健康なのに切って取り出すというのは、すごく不安だったんですけども、やっぱり武蔵川親方ご夫妻が8年前に移植されたというのがすごく大きかったです」と正直な思いを明かした。
その後、手術は無事成功。退院会見で小錦は、「今は側にいるんじゃなくて“中”にいる」と千絵さんへの感謝を表現していた。
今回黒柳があらためて「今は妻が体の中にいるっていう感じなんですね?」と尋ねると、「“ちょっと食べ過ぎ”とか“それ脂多いよ”って中から蹴られてるみたい(笑)」と、ユーモアを交えて感謝の気持ちを伝えた。
一方、千絵さんは「とにかく体に気をつけて、楽しく生きていけたら」と笑顔でコメント。夫の体調を気遣う優しさを見せ、「これからも気をつけながら生きていかないと」と気を引き締めた。
現在も持病や古傷のケアが必要ながらも、小錦は「(体の)中から(妻の)腎臓が傷も治してくれてる」と笑顔で語り、夫婦の絆の深さをのぞかせた。
さらに、今年3月には歌手である妻への感謝を込めて、歌の記念イベントを開催したという小錦。番組では、意外な馴れ初めについても語っている。
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※番組情報:『徹子の部屋』
毎週月曜~金曜 午後1:00~午後1:30、テレビ朝日系列