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宇賀なつみアナ、名物和菓子が愛される理由を知る「これが“こしあん”なんですね」

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月~金の日替わりコーナーが放送されています。

水曜日は、宇賀なつみアナウンサーが、伝統を守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。

11月28日(水)の放送では、富山県南砺市で約220年続く和菓子店「田村萬盛堂」9代目の田村悟子(のりこ)さん(46)に迫りました。

◆地元で愛され続ける名物「あんころ餅」

「あんころ餅」1個120円(税込)

店の名物は「あんころ餅」。江戸時代、地元にある善徳寺の門前でご先祖が売り歩いた頃から、この城端(じょうはな)地区にはなくてはならないという逸品。昔懐かしい味わいで人気です。

◆家宝は十返舎一九などの掛け軸

江戸時代の名残りは、和菓子に使う木型にも見られます。実は悟子さんの父・悟敏さんには収集癖があり、これまでに300点以上を集めてこられたそう。

その悟敏さんが見てほしいと取り出したのが、英一蝶(はなぶさ・いっちょう)の掛け軸です。英一蝶は松尾芭蕉とも交流があったといわれる絵師。掛け軸は悟子さんの祖父が買い求めたものですが、ある鑑定番組では同じ構図の掛け軸が偽物だったため、その真贋が気になっていたとか。そこで田中千秋鑑定士が見たところ、「本物」とのお墨付きを得ることに。ちなみにこちら、値段をつけるとすれば60万円ほどになるそうです。

すると、十返舎一九の掛け軸についても鑑定してほしいと悟敏さん。こちらも「本物と言っていい」とのことで、「ちょっと寝られんかもわからんね」と大興奮となりました。

◆あんころ餅の味の決め手は「生あん」

次いで宇賀アナは「あんころ餅」を作る工房へ。悟子さんの夫・良治さんが行っていたのは「こしあんづくり」です。しかしそれは「こしあんを作るための“生あん”づくり」。こちらのあんは、小豆を炊いて漉しただけではないんです。

最初に行うのは、炊いた小豆の皮取り。きれいに取ってから水で何度も洗い、雑味や不純物を取り除いていくそうです。それから水を切り、小豆の中身だけを取り出したものが「生あん」。ここに砂糖や水飴などを加えて1時間つきっきりで煮詰めて、ようやく「こしあん」になりました。

今度はつきたてアツアツのお餅を丸める作業。宇賀アナも挑戦しますが、「あれ?ちぎれない。にゅっと出して、ぷっとちぎって・・・」と良治さんの手つきを真似てみるものの、出来たのは「ちょっとデカい」とダメだし。思った以上の難しさに悟子さんたちにお任せすることに。

最後に丸めたお餅をこしあんで包み、名物「あんころ餅」の出来上がりです。一口いただくと、「お餅がやわらかいです。あんこも本当にしっとりなめらか。これが“こしあん”なんですね」。人々に愛される理由を知った宇賀アナです。

◆私もヒット商品を作りたい

「木の葉石」1個 140円(税込)/「なんと!ん米ロール」1個 173円(税込)/「蚕紗」1個 146円(税込)

220年続くこの店の、三姉妹の長女として生まれた悟子さん。小さな頃から家業のことは考えていたそうで、高校卒業後にはお菓子の専門学校に通い、24歳で受け継ぐことに。結婚後は、夫・良治さんも店を手伝い、家族でお店を守ってきたそうです。

そんな中、悟子さんにはある思いがありました。
「私も南砺市を代表するお菓子を作りたい」。
父・悟敏さんは「木の葉石」という焼き菓子を、良治さんは米粉を使った「なんと!ん米ロール」という、いずれも南砺市を代表するようなヒット商品を作っていたんです。

そこで悟子さんが目をつけたのは「蚕のフン」。南砺市は養蚕や織物の盛んな街で蚕は馴染みのあるものです。そのフンが葉緑素を多く含み、昔から漢方にも使われていることを知った悟子さんは、「いける」と思ったとか。実はその情報を悟子さんにもたらしたのは、「継ぐ女神」第1回の放送で登場していただいた松井機業の松井紀子さんだと知り、そのご縁にも驚くばかり。

出来上がったのは、クッキー「蚕紗」です。蚕のフンを使うというインパクトもあって地元のテレビや新聞に取り上げられ話題となり、評判も「すごくいい」そうです。

◆ときには常識をはみ出すことも大切

悟子さんとの出会いを通して宇賀アナが心に残った「女神の一言」は、「ときには常識をはみ出すことも大切です」。

フンをお菓子に使うということに抵抗感など“常識”が邪魔した部分もあったそうですが、それでも思い切って“はみ出した”からこそ、父や夫に負けないヒット商品が作れたと悟子さん。勇気を出して踏み出してみると、道がひらけることもあるとおっしゃっています。

田村萬盛堂
住所/富山県南砺市城端175
TEL/0763-62-0124
FAX/0763-62-1469
営業時間/8:30~18:00
定休日/水曜日
商品の購入は店舗、電話、FAXでの注文。
尚、あんころ餅は、事前予約で受け取りは店舗のみ。
受け取り希望日の3日前までにご注文お願いします。
※詳しくはお店にお問い合わせください。
※水曜日は定休日のためご注文の際にはご注意ください。

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