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トヨタ、タナックが首位浮上! 【WRC:ラリー・スペインDAY2結果】

現地時間の10月26日、WRC(FIA世界ラリー選手権)第12戦「ラリー・スペイン」のデイ2が開催された。

©WRC

金曜日は合計6つのSSが行われ、その結果は以下の通り。

1位オット・タナック(トヨタ)、2位は26秒8遅れでダニエル・ソルド(ヒュンダイ)、3位は29秒7遅れでエルフィン・エバンス(フォード)、4位は30秒2遅れでセバスチャン・ローブ(シトロエン)、5位は37秒6遅れでヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ)、6位は39秒1遅れでアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイ)と続いた。

この日のSSは、ほぼすべてがグラベル(未舗装路)。

このグラベルで圧倒的な速さを見せたのがトヨタだった。SS2、SS3、SS6、SS7と4つのSSでステージトップ。SS4とSS5も2位はトヨタだった。

◆タナックは暫定1位!ラトバラはパンクのアクシデントも

暫定トップに立ったタナックは、2位以下に大きくリードを取り、チャンピオンを争うセバスチャン・オジェ(フォード/39秒4遅れで7位)、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ/59秒7遅れで9位)に対して、アドバンテージを得た。

©TOYOTA GAZOO Racing

SS7走行直後にコメントしたタナックは「まだなんとも言えない。今日はトリッキーな一日だった。とくに午後の最初はマシン状態が良かった。でも、その後はマシンの状態がどんどん変わってしまった。なぜそうなったのか分からない。とりあえず自分のベストを尽くした。マシンの状態はなんとも言えないけど、もう明日からはターマックだから気にしないよ」とトップに立ちながらも、まったく顔色を変えなかった。

結果だけ見れば、5位と悪くない位置に見えるトヨタのラトバラ。

しかし、今日のラトバラは“シーズン最悪の金曜日”だと感じたはずだ。というのも、SS4までタナックをも上回り、間違いなく今シーズンでいちばん良い状態で乗れていた。

©WRC

それがSS4走行中に左リヤタイヤがパンク。3輪状態で走行を続けなければならず、このSS4だけでトップから39秒3遅れてしまい、トップ争いから脱落してしまったのだ。

SS2は2位、SS3は1位となり、SS4のタイヤパンク後も、SS5で2位、SS6で1位、そしてSS7も1位だった。

SS4終了時はトップのタナックから45秒3遅れだったが、SS7終了時には37秒6まで挽回した。

SS4走行後に公式TVのインタビューに見せたラトバラの怒りは、放送禁止用語も含めた今シーズン最大のものだった。

「糞が!どんなふざけたことが起きたのか知りたくもない!僕は怒っている。ここは勝てるラリーだったんだ!こんな糞なことは楽しみでもなんでもない!」と、放送禁止用語を連発して、マシンをその場から動かしていった。

©TOYOTA GAZOO Racing

その後、再び自分がいちばん速い走りを見せたSS7終了後は少し落ち着きを取り戻し、公式TVにこうコメントした。

「今日は本当にフラストレーションを感じる一日だった。でも、いちばん大事なのは自信を取り戻して走ること。それは出来ている。トップを取るような走りは長く出来ていなかったからね。いまはマニュファクチュアラーズチャンピオンシップを取ることを目指すだけだ」と、チームのために徹して走ることに目標を切り替えたことを明らかにした。

◆残りはターマック、最後までリード守れるか

残りの土曜日と日曜日は、特にオジェが得意とするターマック(舗装路)にコースが変わる。タナックにとっては、このリードを最後まで守れるかが明日からの戦いとなるだろう。

一方、気持ちを切り替えてタナックを追うヌービルとオジェは、SS7走行直後にこうコメントした。

「今日はベストを尽くした。この後もオジェにプレッシャーを与え続ければならない。タイムはあまり離れていない。小さなミスをしたけど、十分戦えるよ」とヌービルは、僅差で追われているオジェをまず意識したコメントを残した。

一方のオジェは、「今日はトリッキーだった。でも、明日以降は戦えるよ」と、得意とするターマックでタナックを追い、ヌービルを引き離すことを誓った。

©WRC

金曜日が終わり、サービスに戻ったドライバーたちは、落ち着きを取り戻し、一日を振り返った。

暫定トップに立ったタナックは、こうコメントした。

「今日の午後、最初は良かった。マシンは乗りやすく完璧だったからね。ただ、その後は何かが起きて変わってしまったんだ。理由は分からないが、同じ安定性が得られなかった。とはいえベストを尽くしたし、特に最後のステージはプッシュした。振り返れば良い一日だったと思う。明日以降もリスクを取って走るし、よりクレバーに走る必要がある。大事なのは良いリズムを守ること。チャンピオン争いから僕はまだ離れている。ただ、マシンにはアドバンテージがあるから、それを使うし、気持ち的にはポジティブ。ただ、勝利に向けて集中しなくてはいけないね」と、まずは勝利を目指すことを誓った。

そして、SS4で今シーズン最大の怒りを見せたラトバラは、明らかにまだ怒りを腹に抱えている顔だったが、冷静に一日を振り返った。

「SS4で順位を落とした後、午後はとにかく集中して午前と同じように走ることに努めた。ただ、たしかにそれは出来たけど、決して嬉しいとは言い切れない。正直、グラベルで今日ほど良い感じで走れたことは、本当に長いことなかった。本当に一日すべて良い感触だったんだ。それはポジティブなことだと思う。この後、コースはターマックに変わる。これまで良いテストをしてきたし、濡れた路面も乾いた路面もテストした。だから、基本的には明日が雨だとしても恐れはない。とにかくクールに対応していくことが大事だ。今シーズンのタナックは間違いなく最速だ。僕は同じマシンに乗っている。だから僕はもっと何かをしなくちゃいけない。ラリー・フィンランド以降、僕はハードにやってきた。彼との小さな差を見逃さないよう、何が違うかをね。そして確実に差は縮まっている」と、今シーズンのタナックの走りを認めつつも、自分も最速のライバルを目の前にして、成長し続けていることを語った。

土曜日はターマックとなり、SS8からSS14までの7つのSSが行われる。

SS8は27日午前8時23分にスタート。日本時間は午後3時23分スタートとなる。

トップに立つタナックの走り、5位から追い上げるラトバラ、そしてチャンピオン争いを続けるオジェとヌービルの走りに注目したい。<文/モータージャーナリスト・田口浩次>

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