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20代女性経営者が持つ共通点「オタク力」。ハヤカワ五味×草野絵美が語る個性の見つけ方

2018年8月、クリエイターを目指すミレニアル世代を対象にオープンしたオンラインサロン「CREATOR’S BASE byテレビ朝日」

この「CREATOR’S BASE」は、クリエイターを目指す若者を対象とした会員制コミュニティサービスで、各界で活躍する若手クリエイター陣によるセミナーイベントを軸に、「好き」を仕事にする方法や才能の育て方を発信していく。

個性的なクリエイターゲストを招く対談イベントが聞けるほか、サロン参加者がゲストから直接アドバイスを受けられるなど、自身のスキルアップに貢献する魅力的なラインナップが揃っている。

本記事では、「CREATOR’S BASE」第1回として開かれたアパレル会社社長・ハヤカワ五味氏(23歳)と音楽クリエイター・草野絵美氏(28歳)の対談イベントの模様から、「個性の見つけ方」「個性を仕事に変える方法」を中心にその一部を紹介しよう。

©CREATOR’S BASE

ハヤカワ五味(以下、ハヤカワ):ハヤカワ五味といいます。簡単にこれまでの仕事も説明しつつ、自己紹介しますね。

私は昔から自分でものをつくるビジネスをしていました。高校生のときはお年玉を元手にしてタイツを作って販売していました。オリジナルの『木目調ストッキング』とか『窒息ニーハイ』っていう商品で、最高で200~300万円の売上が出ていました。

その後、もともとデザインに興味があったこともあり、美大に進学します。学生時代に起業して胸が小さい人向けの「feast(フィースト)」という下着ブランドをまる4年やりました。それでずっとビジネスをしていたのですが、大学を卒業する頃に進路に悩みます。

自分で事業をやっているけど、小学生の頃からずっとゲームが好きだったので、ゲームの制作会社に行きたかった。そこでいろんな人に相談をして、“やっぱり自分が必要とされることをやろう!”と思い、就職はせずに会社をつくっていまに至ります。

草野絵美(以下、草野):ハヤカワさんは10代の頃からずっとビジネスを自分で手がけてきたんですね。

ハヤカワ:そうですね。自分でアイディアを考えてそれをデザインするのが好きです。いまはその「feast」のブランドでラフォーレ原宿の地下1階で常設店をつくっています。今年は年商6500万円くらいで着地予定なので、そこまでまだ大きい会社ではないですが。

草野:そうなんですか?

ハヤカワ:小売業って、年1億円超えて初めて「しっかりしてるね」って言われるレベルらしいんですね。では、次は草野さんの番ですね。

©CREATOR’S BASE

草野:草野絵美といいます。ハヤカワさんは経営者ですが、私は一口でいえば音楽家です。作詞・作曲・ミュージックビデオの制作に加えて、“コンセプトワーク”といって制作物のブランディングから手がけた音楽をどう広めていくかまでも考える仕事をしています。

高校・大学とこれまでを振り返ると、大学時代はいろんな世界がみたくて一眼レフを持って世界中の街の風景などを撮ってきました。もっと前の高校時代はファッションショーを1人で見に行ったりして、ファッションに興味を持っていた時期もあります。そんなこんなで色んなことに興味があったのですが、最終的に一番興味があったのは音楽でした。

ハヤカワ:草野さんは、ちょっと前まで会社員だったんですよね。

草野:そうなんです。今年の4月まで実は広告代理店で働いていました。ちなみに、私は8月で28歳になったんですけど、実は5歳の子供がいます。

◆個性は“自分だけの視点のこと”(草野)

互いの自己紹介が終わり、ここから対談が本格的にスタート。テーマは「個性ってなに?」。ハヤカワ氏、草野氏ともに躊躇することなく、自身の考える個性の定義について意見を交わしあった。

草野:私が考える個性って、「自分だけのもの、自分だけの視点」のことだと思います。自分だけが持つ視点をいかに浮き彫りにするかが大事なんですよね。ただ、そう簡単に浮き彫りにできるわけじゃない。それが客観視できるようになったのは、私もつい最近です。

たとえば、こうしてイベントに出るようになったり取材を受けるようになったのも大きいです。そうすると、広告代理店で働いていて、音楽をやっていて、子育てもしている私のような人って他にいないことに気づいたんです。

ハヤカワ:たしかにいないですね(笑)。

――おふたりとも、そういった個性にはそれぞれ“個性を形作ったルーツ”があると思います。草野さんは、何が個性のルーツになっていると思いますか?(司会)

草野:親がファッションデザイナーだったんです。それがルーツですね。父親の作品は1950年代を再現するデザインが多くて、今の私も少し前のカルチャーを作品に取り入れているので、父親の影響は受けていると思います。

たとえば、1990年代って安室奈美恵さんのようなファッションリーダーが若者を引っ張っていたじゃないですか。でも、そういう存在が今はいないですよね。なんというか、マスメディアが社会現象を牽引していくのに漠然とした憧れがずっとあるんです。

そこが私の作家性につながっているんじゃないかと思います。私、音楽はあくまで手段としてやっているつもりなんです。音楽というより、作品を色んな人とコラボしてつくっていくのが好き。そこは今後もぶれない自分の軸、つまり個性だと思います。ハヤカワさんの個性やルーツって、何ですか?

©CREATOR’S BASE

ハヤカワ:私の場合はゲームかな。もう、小学生のころからめちゃくちゃゲームが好きで。小さい頃はゲームやってても怒られないために勉強してたっていうくらいです(笑)。

じゃあなんでゲームに惹かれていたかと言えば、短時間でいかにゴールにたどり着けるかを極めるのが楽しかったからなんです。いかに短時間でボス戦までたどり着けるかって、そういうことです。それがいまの仕事でも、どういうチームで組めば最大のパフォーマンスを発揮できるかを考えて実行するのにつながっています。

こう振り返ると、子どもの頃の考えが、いまの仕事における流儀や美学にすごく反映していると思いますね。

◆ハヤカワ五味の“ハヤカワ”の意外な語源

©CREATOR’S BASE

草野:うんうん。昔自分が好きだったものがあったとして、それがなんで好きだったのかわかっているのってすごく大事だと思います。そういうルーツを辿って好きだった理由を深掘りすると、いろいろ見えてきますよね。

ハヤカワ:私、高校1・2年生くらいのときにロリータファッションにハマっていたんですけど、ファッションにハマるまでは漫画が大好きだったんです。ちなみに、ハヤカワ五味の“ハヤカワ”は、漫画家を目指してたときに使っていた漫画家のペンネームの名前を使っています。

草野:へぇ、漫画家時代のペンネームから取ってるんですね。じゃあその“ハヤカワ”っていうのはどこからきたんですか? 本名じゃないですもんね。

ハヤカワ:高校の同級生に山川さんっていうコがいて、そのコにペンネームの相談をしたらなぜか「私の山川って名前を使っていいよ」と言われて、それを使うことにしたんですよ(笑)。謎のエピソードですよね。

草野:ほんと謎だ…(笑)。ちなみに、ハヤカワさんはいま漫画家のオファーが届いたら受けますか?

ハヤカワ:うーん、漫画はどうだろう…? ただ、ゲームは間違いなくやりますね。冒頭で大学生時代に就職活動してゲーム業界に就職するか迷った話をしたと思うんですけど、その時に色んな大人の人に相談したんです。

そこで、「今のアパレル会社を大きくしてゲーム会社を買収したほうが早くゲーム会社に関われるよ」っていうすごく有益なアドバイスをいただいたことがあって、“たしかにそうじゃん!”と思って現在に至ります。だから、ゲーム業界は将来的にはかかわりたいです。

草野:そういう興味のあるジャンルって、ハヤカワさんはわりと小さい頃から自覚的だったと思うんですけど、そもそも自分が何に興味があるか、ハマれるかってどうやって見つけられると思いますか?

ハヤカワ:いまネットも含めて情報がすごく増えているので、いかにアテンション(=注意、関心)を持つかが大事じゃないでしょうか。言ってしまえば、アテンションを持てること自体が特技のひとつと言ってもよいと思います。

草野:そういうアテンションは、どうやって持ち続けられると思いますか?

ハヤカワ:まず、ハマった時にとりあえず突きつめてやるっていうことが大事じゃないでしょうか。私、元カレにも飽き性ってよく言われてたんですけど、飽き性だけどハマりやすいんです(笑)。

例えば、いま私の中では空前の中国映画・中国ドラマブームがきてるんですね。となると、このままハマり続けて中国語を覚えるまでいったらすごく楽しいじゃないですか。そういう“オタク力”って大事だと思います。

草野:オタク力、大事ですね。

ハヤカワ:たとえば私の場合なら、中国ドラマでいかにイケメンが口にしているセリフを頭に入れられるかが今は大事なんです。だって、万が一中国旅行中にイケメンと出会った時にしゃべれなかったらイヤじゃないですか(笑)。それだけなにかに集中できることって、大事なんですよ。ハマることが、ある時に個性や強みに変わると思います。

草野:すごく納得できます。私も飽きっぽいほうなんですけど、だからこそ一時的にでも集中することって大事だと思っています。そうすると、幼少期からの自分を振り返って自分が実はひとつの軸でずっとつながっていることに気づくんですよね。そういう軸が個性。だから、まずはハマること。没頭すること。これが大事です。

©CREATOR’S BASE

自分のルーツを探ることが、個性を見つけることにつながる。――ファッションと音楽、異なる分野の若きクリエイターからは、図らずも同じキーワードが飛び出した。

まずは自分が何を好きなのか、何にハマれるのかを自分自身に問い直すこと。これこそが個性を見つけるうえで重要なのだといえるかもしれない。<制作:CREATOR’S BASE>

※なお、今回の対談イベントでは、後半にさらに深い議論がかわされた。「組織の中での個性の活かし方」「後天的に個性は身につけられるのか」など、どれも興味深いトピックばかり。詳しくは、「CREATOR’S BASE」の公式サイトまで。

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