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映像化不可能と言われた傑作ミステリー『乱反射』、石井裕也監督でTVドラマ化

第63回日本推理作家協会賞を受賞した貫井徳郎氏の『乱反射』。映像化不可能とも言われたこの傑作ミステリー小説が、日本映画界を代表する俳優・監督・スタッフが集結し待望のテレビドラマ化。2018年秋に放送されることが決定した。

メガホンをとったのは、『川の底からこんにちは』で史上最年少(28歳)でブルーリボン賞監督賞を受賞、『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀監督賞などの映画賞を多数受賞した石井裕也監督。

そして、事故で最愛の息子を失い原因の真相を追う夫婦を、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の受賞経験がある妻夫木聡と井上真央が演じる。ふたりは本作が初共演となる。

地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、「誰にでも心当たりのある」小さな罪の連鎖だった――。

ドラマ『乱反射』は、現代の日本社会の問題を斬新な切り口で、背筋が凍るほどリアルに、そして真正面から暴き出す社会派ミステリーエンターテインメントドラマだ。

妻夫木が演じる加山聡は、妻・光恵と2歳の息子・翔太と3人暮らしで、普段は新聞記者として事件事故を取材する側だが、今回は被害者の父親という当事者の立場から真相を探ることになる。

井上は、幼い子どもを育てながら入院中の義父を見舞ったりと忙しい毎日に疲弊する聡の妻・光恵を演じる。

妻夫木と井上は、作品について以下のようにコメントを寄せてた。

※妻夫木聡(加山 聡・役)コメント

――『乱反射』の台本を読んだ印象は?

「原作者は、貫井徳郎さんで、答えがないところを提示することが得意な方。その部分の描写が多かったので、どこまで縮められるのかなと思っていましたが、台本はとてもうまくまとまっていました。それぞれの無神経さや人間自体の感情が交錯する部分が、特に印象的に描かれているなと思いました」

――井上真央さんとの共演について。

「僕が言うのは失礼かもしれないですけど、一緒に演じていて、すごく気持ちがいいというか、波長が合う方だと思いました。初めて芝居させて頂いたのに、初めての感覚が無いような感じで、すごく楽しかったし、気持ちよかったです。井上さんが僕のことを、役の中で愛してくれている実感がありました。それがすごく嬉しかったですね」

――視聴者の皆さまへ。

「とても重い作品ではありますが、貫井先生の『乱反射』という小説をもとに、石井裕也監督とメ~テレさんと一緒に作りました。僕が演じる聡の子どもが亡くなって、なぜ亡くなったのかということをずっと追い求めていく話です。

すごく客観的に見ていたものが、どんどん自分の話なのかと思える部分が出てくると思います。一緒に苦しみながらも、『人間とは何なのか』ということを考えて頂けるような作品になっていると思いますので、その辺を噛み締めながら見て頂けたら、嬉しく思います」

 

※井上真央(加山 光恵・役)コメント

――『乱反射』の台本を読んだ印象は?

「脚本を読んだとき、今の私にどこまで表現できるのだろうと最初は悩みましたが、石井監督と妻夫木さんというお二人の存在が勇気となり、この作品に飛び込むことが出来たように思います」

――妻夫木聡さんとの共演について。

「妻夫木さんとは初めての共演でしたが、とても居心地がよく、様々な感情を、妻として共有させてもらえた日々でした」

――視聴者の皆さまへ。

「失われた日常のなかで、ゆっくりと立ち上がる夫婦の姿を、多くの方に見て頂けると嬉しいです」

※番組情報:『乱反射』メ~テレ開局55周年記念ドラマ
2018年秋、テレビ朝日系列全国ネットで放送予定

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