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甲子園に私立校が1度も出場していない県、徳島。他県でも“下剋上”連発

©テレビ朝日

夏の甲子園(8月5日開幕)に向けて、代表校が続々と決まっている。

第100回のメモリアル大会とあって地方予選から注目度が高く、2年連続全国制覇を狙う花咲徳栄が北埼玉大会を制して前進。今日27日の北大阪大会準決勝では、春夏連覇を狙う大阪桐蔭がライバルの履正社に9回2死の土壇場から逆転、6―4で競り勝って決勝に進んだ。

私立の強豪校が順当に駒を進める一方で、目立っているのが公立校の奮闘。高知では伝統校の高知商が、明徳義塾の9連覇を阻止して12年ぶり23度目の優勝を果たすなど、27日までに公立8校が全国出場を決めた。

同日は東東京大会準決勝で、都立の小山台が春夏通算3度甲子園制覇を誇る帝京を7-2で破る“ジャイアントキリング”、都八高時代の1949年以来、実に69年ぶりの決勝進出となった。

私立の強豪との実力、練習環境の格差、部員の減少など公立の野球部は苦労も多く、夏の甲子園では平成となった1989年以降、出場校の数でも劣勢に。

1997年から昨年まで20年連続で下回り、2016年には初めて2ケタを切り9校、昨年は8校と“ジリ貧”状態が続いていた(優勝は「がばい旋風」を巻き起こした2007年の佐賀北後、途絶えている)。

それが今年は100回目の記念大会で、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、兵庫、福岡の7地区も2校選出の“恩恵”もあって、公立勢も奮起。地方大会で「下剋上」が連発した。

2年前まで10年連続初戦敗退し、部員不足で連合チームを組んだこともある三重・白山は、ノーシードからのミラクル突破で春夏初の甲子園出場。“衰退”傾向だった商業、工業の実業系も復活。西兵庫の決勝(27日)は、明石商が6-3で姫路工を下した。

秋田は、金足農が時速150kmの右腕・吉田輝星投手(3年)の活躍で、11年ぶり6度目の勝ち名乗りを上げた。

金足農といえば、1984年夏の甲子園の快進撃。準決勝は桑田真澄、清原和博のKKコンビを擁するPL学園を追い詰め、2-3で惜敗したのが懐かしい。農業高校の甲子園出場は、2009年大会の佐賀・伊万里農林以来となる。

日本人は「判官びいき」。私立の強豪校に立ち向かう公立の“逆襲”を応援するファンも多い。そんななかで、今もって公立の「絶対王国」となっている県がある。

徳島は全国唯一、1度も私立に春夏の甲子園出場を明け渡していない。実は、私立が3校しかなく、野球部があるのは生光学園だけなのだが、県内では屈指の強豪校で過去に夏の大会は2度決勝に進出している。

100回目の甲子園で初出場の悲願達成へ、91人の部員が一丸となって勝ち進んだのだが、決勝(26日)で名門の鳴門に2-4で敗れ、またもあと1歩及ばなかった。1911年創部で、西武の潮崎哲也2軍監督、元ヤクルトの秦真司氏らを輩出している鳴門は春8度、夏は12回目の出場になった。

地方大会から幾つものドラマが生まれ、今年の甲子園は「酷暑」に負けない激闘の連続となりそうだ。

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