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本田圭佑に“ごめんね”の謝罪投稿相次ぐ!叩かれること「感謝して、楽しんでいる」

©テレビ朝日

「本田、ごめんね」。ロシアW杯のリーグH組で日本代表は24日、セネガルと2-2の引き分け。2度リードを許しながら、スーパーサブとして投入されたMF本田圭佑(32=パチューカ)が後半33分、起死回生の同点ゴールを決めた。

ツイッターではアンチ本田の声も多かったのが、その直後から「バカにしててごめんなさい」などと謝罪投稿が相次いだ。2010年南アフリカW杯で日本は大会前の不振ぶりを覆して16強入り、岡田武史監督に対する評価が一変して「岡ちゃん、ごめんね」のツイートが流行語になったのと同じだ。

本田は、アジア人選手初の3大会連続ゴールを達成。通算4得点も、アジア勢トップだ。南アフリカ大会のカメルーン戦、前回ブラジル大会のコートジボワール戦に続く得点で「アフリカ・キラー」の実力も証明してみせた。

今回は、過去2大会と立場が違う。本番直前でMF香川真司(29)に先発を奪われて控え組に回り、一時は威勢のよい言葉が消えた。それでも、途中出場の「ジョーカー」の役を受け入れ、「どんなときでも準備はできている」「与えられた役割で、どこまで結果にコミットできるか」と強気な姿勢はブレなかった。

最初のコロンビア戦(19日)では、左足のコーナーキック(CK)でFW大迫勇也(28)の決勝点をアシストし、セネガル戦でもふかすことなく値千金のゴール。代表唯一の左利きでもあり、あらためてゴールの嗅覚力を示した。組織で守り、機を見て縦に速攻を仕掛ける今の戦略、布陣なら、本田はキープ力を生かして局面を打開する切り札の方がチームに適合する。ギラつく存在感だけでも、相手を戸惑わせ、威嚇できるのだ。

大舞台での強さについて聞かれると「結構、しゃべってきましたけどね。まだ気付いていないのって感じですよね」と本田節を炸裂。逆境にさらされるほど奮い立ち、批判に立ち向かう強さは自負するところ。それだけでなく「僕は叩かれるのをホントに感謝して、楽しんでいる部分もあるけど、そうじゃない選手もいるんで、メディアのみなさんも(評価の)上げ下げは僕だけにして」とチームメイトへの配慮をお願いするあたりが、本田が愛されるゆえんだ。

先発をはずれても、サイドラインから、MF乾貴士(30)、FW大迫勇也(28)らに大声でアドバイス。MF長谷部誠主将(34)は「ロッカールームで一番話しているのは圭佑」と言うように、そのスタンスは変わらない。

セネガル戦後は「サブ(控え)に対して、これだけ前向きに考えられたサッカー人生はなかった」「人のゴールが、サブでもこれだけうれしく感じるのはなかった」と話している。

絶妙のタイミングで本田を投入する西野朗監督(63)の手腕も注目されている。この日、本田のすぐ後に投入のFW岡崎慎司(32)もワントラップでボールをつなぎ、相手GKの前に倒れ込むドロくさい“ブロック”で同点弾に貢献した。西野監督は、故障を抱える岡崎をメンバーから外さず、最後まで足首の負傷の回復を待った乾もこの日、初ゴール。鋭い縦パスでゲームを動かすボランチのMF柴崎岳(26)の先発起用も見事にハマった。

ハビド・ハリルホジッチ前監督(65)は「コミュニケーション不足」で電撃解任されたが、西野監督は会見のたびに同時通訳のイヤホンを付けられず、長谷部主将、DF吉田麻也(29)の世話になるなど、オトボケぶりも発揮してメンバーを和ませている。

チームがまとまり、勝ち点4でリーグ首位に立った西野JAPANは28日のリーグ最終戦でポーランドに勝つか引き分ければ、2大会ぶりの決勝トーナメント進出決定(負ければ同日のセネガル-コロンビア戦の結果次第)。

世界ランク8位のポーランドがまさかの1次リーグ敗退が決まり、同61位・日本は格上相手に快進撃。最終戦も下剋上を果たし、1次リーグを自力突破すれば、日本に対する見方はさらに大きく変わる。

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