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西野ジャパンに追い風!前回大会で敗れた相手に初戦で“雪辱100%”の吉兆データ

©テレビ朝日

天国と地獄。サッカーW杯では、初戦の勝敗が命運を握る。

出場32カ国の現行方式になった1998年フランスW杯以降の5大会を見ると、初戦で勝利した60チームのうち16強入りを果たしたのは50チーム。1次リーグ突破率は、実に85%だ。逆に、黒星を喫した60チームの方は、11.7%の7チームしか突破できていない。引き分けでは、40チームのうち55%の22チーム。6大会連続出場の日本も、過去の成績はそのデータ通りになっている。

・1998年フランス大会 ●→グループ最下位で敗退

・2002年日韓共催大会 △→16強進出

・2006年ドイツ大会 ●→グループ最下位で敗退

・2010年南アフリカ大会○→16強進出

・2014年ブラジル大会 ●→グループ最下位で敗退

ロシアW杯・H組の西野JAPANは今日19日(日本時間午後9時~)、初戦でコロンビアと対戦する。前回ブラジル大会の1次リーグ最終戦で、1-4の大敗を喫した相手と再戦。3大会連続で主将を務めるMF長谷部誠(34=フランクフルト)は「今回は初戦。もちろんリベンジというのはある」と意気込んだ。

過去に、前回大会で敗れた相手と4年後、初戦で再戦したケースは3度あり、いずれもリベンジを果たしている。1990年→94年大会でアイルランドが強豪イタリアに、2010年→14年大会では米国がガーナに雪辱。そして2010年大会の決勝でスペインに敗れたオランダは4年後、1次リーグの初戦でいきなり再戦して5-1の圧勝。見事、リベンジに成功した。日本も“雪辱100%”の吉兆データに乗りたいところだが、相手は難敵だ。

国際サッカー連盟(FIFA)ランク16位のコロンビアは、前回と同じく名将ホセ・ペケルマン監督(68)が指揮を執り、8強入りメンバーから10人が残った。故障で前大会を棒に振った点取り屋のラダメル・ファルカオ(32=モナコ)が完全復活して「エル・ティグレ(虎)」の愛称通り、虎視眈々とゴールを狙う。フランスリーグで対戦経験のあるDF酒井宏樹(28=マルセイユ)は「大事なところに必ずいる怖い存在」と警戒を強めている。ただ4年経て、ブラジル大会で日本を率いたアルベルト・ザッケローニ元監督(65)は相手のチーム力を「下り坂」と評した。前回大会得点王のMFハメス・ロドリゲス(26=バイエルン)は左ふくらはぎの負傷を抱えて、海外メディアは日本戦を欠場する可能性を伝えている。

FIFAランク61位の日本は、4-2-3-1の布陣(4バック)で守りを固める。攻撃はトップ下にMF香川真司(29=ドルトムント)が入り、左MFのドリブラー乾貴士(30=ベティス)、さらに左サイドを駆け上がるDF長友佑都(31=ガラタサライ)と“おっさんトリオ”で突破を図る見込み。

参考になるのは18日、F組の初戦でドイツを1-0で破ったメキシコの「ジャイアントキリング(大番狂わせ)」だ。組織力で真っ向勝負を挑み、大会2連覇を狙うドイツに36年ぶりの初戦黒星をつけた。圧倒的不利の前評判を覆し、W杯史に残る熱闘と称えられている。堅守を徹底して前線もプレスを欠かさず、ポゼッション(ボール保持)から縦の速い攻撃を仕掛けた。それは、西野JAPANが掲げた戦術でもある。同日のE組でも、V候補の一角ブラジルがスイスと1-1で引き分けて、40年ぶりに白星発進を逃した。波乱含みの今大会、日本も「ジャイキリ」を起こせば、盛り上がりに欠ける国内でも一転、W杯フィーバーが沸き上がるはずだ。

初戦の後は、24日にFIFAランク27位セネガル、28日に同8位ポーランドの格上と対戦する。

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