いま一番聞きたいあの人の言葉を心の奥底から引き出すインタビュー番組『ザ・インタビュー～トップランナーの肖像～』（BS朝日）。

9月21日（土）に放送される同番組には、フリーアナウンサー・生島ヒロシが登場する。

小学校から中学校まで野球に打ち込むが、高校のときに、その後の人生を左右する「空手」と出会った生島。卒業後は法政大学に進学し、空手同好会に所属。大学闘争が盛んだった時代で、生島も学生運動に参加したが、のめりこめずに挫折したという。

自分に嫌気がさし落ち込んでいたとき、救いの手を差し伸べてくれたのは空手同好会の顧問だった。

「アメリカで空手を教えてみないか？」ちょうどその頃、アメリカで空手が広まりつつあり、大学3年生のときに休学して単身渡米。英語は片言、住む場所さえ決めていない無謀な計画だったが、渡米から1年もせず、ケイン・コスギの父、ショー・コスギと一緒に行っていた「空手ショー」が評判に。そのマル秘エピソードが明らかになる。

滞在中に、カリフォルニア州立大学でジャーナリズムを専攻。授業の一環でラジオのディスクジョッキーを務めたことをきっかけに、日本語放送のラジオ局でDJを任され、一躍人気者になった。

卒業後は日本に戻り、アナウンサーとしてTBSに入社。ラジオ番組のレギュラーから火がつき、気がつけば局の看板アナウンサーとなっていた。

◆生島ヒロシが明かす胸中

そして、入社から14年で独立。自身の芸能事務所「生島企画室」を立ち上げるが、ほどなくしてバブルが崩壊。不動産投資に失敗して10億円もの借金を作ってしまった。テレビのレギュラーも徐々に減って、絶頂期から転げ落ち、まさにどん底の生活が始まる。

借金を返済するために、生島は得意のしゃべりを生かして「講演」の仕事を開始。さらに、これからの時代に役立ちそうなさまざまな資格を取得し、講演のオファーを増やしていった。

そして、2011年3月11日、東日本大震災は生島の故郷、気仙沼を襲い、最愛の妹と義弟を亡くす。残された姪と甥、2人の人生を背負おうとする生島が胸中を明かす。

また、テレビではあまり語らない、苦楽をともにしてきた妻との馴れ初めや、俳優となった息子たちへの思いも語る。

苦しみや悲しみに幾度となく直面しながら、その都度這い上がってきた生島の言葉は、きっと生きるヒントになるはずだ。

※番組情報：『ザ・インタビュー ～トップランナーの肖像～』
2019年9月21日（土）午後6：00～午後6：55、BS朝日（※放送内容変更の場合あり）