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品川祐、自己投影するかのごとく熱弁!映画『タイタニック』の嫌われ者が犯した3つの“しくじり”

過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる、反面教師バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』

9月16日(月)の放送は、いつもと少し違う授業を展開。お笑いコンビ・品川庄司のボケ担当、品川祐が「名作映画からしくじらないための教訓を学ぼう」と題した講義を行った。

©テレビ朝日

昨年10月の特番で相方の庄司智春とともに登壇、“自己顕示欲が強すぎて大事な人と別れてしまわないための授業”を行い、コンビ解散の危機があったことを激白した品川だが、今回は単独で出演。芸人だけでなく映画監督としての顔も持つ品川らしく、映画作品から“しくじらないための教訓”をひも解いた

品川が題材に選んだのは、1997年に公開されたジェームズ・キャメロン監督の大ヒット映画『タイタニック』。1912年に起きたイギリス客船・タイタニック号沈没事故をもとに、貧しい青年・ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と上流階級の娘・ローズ(ケイト・ウィンスレット)の悲恋を描いた名作だ。

◆嫌われキャラの“キャルドン”に大注目!

品川は、数多くの登場人物のなかから、ローズの婚約者でアメリカの“鉄鋼王”の御曹司である、キャルドン・ホックリー(ビリー・ゼイン)に注目。

『タイタニック』はジャックとローズのロマンチックな恋愛を描いた映画だが、品川はキャルドンの立場から見れば、“婚約者のローズを豪華客船に乗せたら、年下のチャラ男・ジャックに寝取られちゃった物語”にほかならないと分析。

しかも、そんな悲劇に見舞われたうえに、観客から“嫌われ者”として毛嫌いされてしまったキャルドンのことを“めちゃくちゃしくじっている”と力説。品川は、そんな“しくじりキャラクター”キャルドンの目線から、改めて『タイタニック』という物語を見直し、“もうひとつのタイタニック”ともいうべきストーリーの存在を浮き彫りにしていく

そもそもキャルドンとはどんな人物なのか。品川によれば、被害者なのに超嫌われ者、階級にこだわる見下し精神満載の気取った奴、顔を見るだけで虫唾が走る、器が小さすぎる、傲慢、クソ野郎!このクソ野郎!クソ野郎!! と、その性格や周りからの評価を分析。

品川自身も「おしゃべりクソ野郎」と、かつて呼ばれたことを例にあげて嫌われ者にシンパシーを示しながら、あたかもキャルドンに自己投影するかのごとく熱弁をふるい、彼が犯した3つのしくじりをわかりやすく解説した。

©テレビ朝日

キャルドンのフィアンセでありヒロインのローズは、極度のマリッジブルーを抱き、船上から海に飛び込み自殺を図るが、ジャックによって命を救われる。

その後、キャルドンはローズの機嫌を取ろうとなんと250億円のダイヤをプレゼント。命の恩人であるジャックも、一等客船のパーティーに呼んでもてなす。しかしジャックはローズを口説いてパーティーを抜け出し、一等船室から三等船室の酒宴へ。そこで楽しく踊り明かしたローズは朝帰り。

それが原因でキャルドンと口論に発展した際、ローズがみせた感情的な言動を「ウソ、すり替え、逆ギレ」=USGだと品川は一蹴。ローズの対応は、現代でも変わらない、恋人たちが陥りがちな痴話喧嘩の典型的な過ちだった。

しかしこの直後、キャルドンがみせた対応にも失敗が。ローズのUSGな態度に激怒して、朝食の乗ったテーブルを力任せにひっくり返してしまう。モノに当たってしまう=感情に感情で返すのは絶対NGだと品川は指摘。これが第1のしくじりだ。

その後、より親密になったジャックとローズは、かの有名なタイタニックポーズからのキスシーン。同じ頃、キャルドンはドヤ顔でシガーを吸いながら富豪たちとビジネストークに興じていた。

さらにローズとジャックは他人の車でイチャイチャした後、なんと堂々と手をつないでキャルドンの前に登場。この状況においてキャルドンは完全に被害者。

しかし、2人に怒りを覚えたキャルドンは、ジャックに泥棒の濡れ衣を着せたうえ、ローズをビンタ。これこそが第2のしくじり。何があっても手をあげるのはNG、被害者から加害者へ転じてしまうと品川は警告した。

©テレビ朝日

さらにクライマックスでキャルドン最後にして最悪のしくじりが発生。

タイタニックが沈没していく過程で船内に大量の水が流れ込むが、救命ボートの数が足りず、パニックに陥った乗客に対し、船員が威嚇射撃したうえ、三等船室の出口を封鎖してしまう。

そんな緊急事態の最中、ローズはせっかく乗れた救命ボートからタイタニックに大ジャンプして戻り、愛するジャックと抱擁。熱いキスを交わす。

そんなフィアンセの自分への裏切りでしかない行動に怒り狂ったキャルドンは銃を乱射したうえ、他人の子供を誘拐して親子のフリで救命ボートに乗り込むというとんでもない行動を取ったのだ。このしくじりに対しては品川も、もはや庇いきれないとさじを投げていた。

人の印象はすぐ変わるもの。たとえ相手が悪くても対応次第では、自分の方が嫌われ者になってしまうので、決して感情的にならず、冷静に対応することが大事だという教訓により、今回の授業は幕を閉じた。

©テレビ朝日

また、地上波放送直後、深夜0:50からお送りしている『Abemaビデオ』では、品川祐先生の授業の“完全版”をオンエア。さらに、大好評オリジナル企画『お笑い研究部』も登場。先週に引き続き、『若手芸人がバラエティー番組で爪痕を残す、を考える』をテーマに、ネクストブレーク必至のコンビ、宮下草薙がドッキリ番組のリアクションを学ぶ。

※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!
毎週月曜日 深夜0:20~深夜0:50、テレビ朝日
※AbemaTVの完全版は、「Abemaビデオ」で配信

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