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日本勢初金メダル獲得後、引退考えた…それでもタカマツペアが、東京五輪で連覇目指す理由

7月23日(火)に開幕した「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン」。

同大会は、日本で開かれるバドミントンのワールドツアーで最も大きな大会だ。世界ランキングで、シングルス15位以内、ダブルス10位以内の選手に出場義務があるため、世界最高レベルの戦いが繰り広げられる。

そして今回、2020年東京五輪の会場である武蔵野の森総合スポーツプラザで行われることもあり、東京五輪でのメダルを占う大会といっても過言ではない。

そんな重要な大会で、2年ぶりの優勝を目指すのが髙橋礼華、松友美佐紀ペアだ。

©テレビ朝日

髙橋・松友ペアは2016年リオ五輪、女子ダブルスで日本バドミントン史上初の金メダルを獲得。歴史的な快挙に日本中が沸き、“タカマツペア”は一躍国民の注目の的となった。

しかし、その一方で、次の目標がなかなか定まらず、一時「引退」の二文字が頭をよぎることもあったという。

曖昧な思いを抱えたまま、結果が出ない日々が続いたが、2人が行き着いた答えは「2020年東京五輪での金メダル獲得」だった――。

◆「優勝しても『また勝ったんだ』くらいにしか…」

髙橋・松友ペアは、“五輪金メダリスト”として常に周囲から見られることが、相当なプレッシャーにつながっていたという。

「いくら優勝しても『また勝ったんだ』くらいにしか思われないので、それがすごく辛くて…。(リオ五輪で)金メダルも獲っているし、辞めてもいいかなと思ったこともありました」(髙橋)

©テレビ朝日

また、リオ五輪に臨む際には「金メダルを獲る」という目標に向かって強い覚悟があったが、五輪後はその“覚悟”をなかなか持つことができなかったという。

「東京オリンピックも目指したいっていう思いはありつつ、腹が決まらないというか…。しっかりとした気持ちを持てずに中途半端な想いで一年間くらいやっていました」(松友)

リオ五輪前とは明らかに違う周囲の視線、定まらない目標。思うような結果も出ず、苦しい日々が続いた。

◆五輪金メダルが “重圧”から“自信”に

しかし、2017年末、「五輪金メダリストであること」に対して、2人の心境に大きな変化があった。

「吉田(沙保里)さんとか伊調(馨)さんとかに比べたら、私たちは1回オリンピック出て、金メダル獲っているだけで。そんなことで落ち込んでいるというか、周りからの声とか気にしている場合じゃないなと思いました」(髙橋)

五輪で連覇を果たしている選手たちに比べたら、自分たちのプレッシャーなんて大したことはない――そんな気持ちが2人を奮い立たせた。

「(五輪金メダリストとして)堂々とやろうと思いました。今まで、金メダリストであることが恐れ多いと思っていたのですが、胸を張って『金メダリストだ』と思ってプレーしようと。そう考えたら、すごく楽になりました」(髙橋)

金メダリストであることをプレッシャーに考えるのではなく、自分たちが金メダリストであることを誇りに思うことで、再び確かな自信を取り戻すことができた。

◆し烈な五輪出場レースも、目指すは連覇

今や日本の女子ダブルスのレベルは確実にアップしており、7月30日時点での世界ランキング上位3位を日本勢が独占。髙橋・松友ペアは現在3位につけている。

しかし、東京五輪の出場枠は、世界ランキング8位以内のペアの中から2枠。この出場権を巡って、し烈な戦いを繰り広げている。

過酷な戦いだが、2人が目指すものはただ一つ。2020年東京五輪での金メダルだ。

「2人で、東京五輪で金メダルを取るために、色んなものを積み重ねていきたいと思っていますし、来年の夏に2人で笑っていたいなと思います」(松友)

©テレビ朝日

覚悟を決めて、五輪連覇へ――。タカマツペアは“金メダリスト”として戦い続ける。

※放送情報:『ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン
7月27日(土)準決勝 午後3時00分~4時25分、テレビ朝日系
7月28日(日)決勝 午後1時55分~3時20分、テレビ朝日系(※一部地域を除く)

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