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ロッテ・レアードの「寿司ポーズ」、なぜ生まれた? 来日1年目の窮地救った“出会い”

本日7月12日(金)、13日(土)に行われる「マイナビオールスターゲーム2019」。

プロ野球界を代表する選手が一同に会する夢舞台だが、注目選手のひとりとして挙げられるのが、ロッテのブランドン・レアードだ。

レアードは過去に2度、監督推薦でのオールスター出場経験があるが、ファン投票での選出は今回が初めて。

日本ハムから移籍した今季は、打率2割7分、24本塁打(7月11日現在)と新天地で好成績を残しており、同大会でもその活躍が期待されるが、注目を集めているのはプレーだけではない。

彼が本塁打を放った際にとるお約束の「寿司ポーズ」も、多くのファンが待ち望んでいる。

しかし一体、ファンの間ではすっかりお馴染みとなったこの「寿司ポーズ」は、どうやって生まれたのか?

そこには、「日本といえば、寿司」というステレオタイプなイメージで生まれたわけではない、“ある出会い”があった――。

◆窮地のレアードを救った“恩人”との出会い

アメリカ・カリフォルニア州出身で、2015年に来日し日本ハムに入団したレアード。来日当初は、新助っ人の多くがそうであるように、変化球攻めに苦しむ。2015年前半戦の打率は2割にも満たず、「ダメ助っ人」という烙印まで押され始めていた。

「1年目だからプレッシャーを感じていました。実力を証明したいと思い、自分自身を苦しめていたんです」(レアード)

レアード自身が「1年目でいちばん苦しんでいる時期だった」と語るその年の夏。当時、日本ハムで内野守備走塁コーチ兼作戦担当だった白井一幸氏が、レアードを「夕食に行こう」と寿司屋「空海」に招待をした。

その寿司屋「空海」の親方・吉川英人さんとの出会いが、レアードにとって“転機”となったのである。

©テレビ朝日

「固く構えずにリラックスした方が良い」などとアドバイスを受けたというが、中でも吉川さんからは「忍耐」を学んだという。

「いちばん学んだのは『忍耐』です。日本では忍耐強く変化球を見逃し、四球を選ぶことも重要。それができたことが分岐点なり、以降は日本で通用する自信がつきました」(レアード)

また、吉川さんに「君のことを信じている。今夜、寿司を食べると運が変わる、日本で打てるようになる」と言われたことにも勇気づけられたという。

◆「日本のどこでプレーをしても…」

レアードが「寿司ポーズ」を始めたきっかけも、親方に「3塁を回ったら“握る”」よう言われたことがきっかけだった。

親方との出会いでレアードの才能は開花し、今では「寿司ポーズ」がファンの間ですっかり浸透してしまうほどの活躍を見せている。

日本ハムからロッテに移籍した今年2019年も、レアードは遠征時に「空海」へ足を運んでいる。レアードと親方の絆は、決して揺らぐことはない。

©テレビ朝日

「親方は『千葉に行っても関係ない。日本のどこでプレーをしても僕のファンだ』と言ってくれました。親方のおかげで日本が楽しめているし、リラックス出来ています」(レアード)

オールスターでも「寿司ポーズ」を。――その活躍は、親方が誰よりも楽しみにしているはずだ。

※放送情報:「マイナビオールスターゲーム2019」両日ともテレビ朝日系列にて放送
・第1戦 東京ドーム
7月12日(金)よる7時〜 ※一部地域を除く

・第2戦 阪神甲子園球場
7月13日(土)よる6時30分〜