大塚寧々、味方は骨の参考書!人類学者を演じて9年、毎回撮影前は「まるで受験勉強」
人骨を専門とする人類学者のヒロインが事件の謎に迫る人気シリーズ『人類学者・岬久美子の殺人鑑定』。その最新作が、6月27日(木)に木曜ミステリースペシャルとして放送される。
◆骨を抱えた謎の男が殺される!?
『人類学者・岬久美子の殺人鑑定』は、人骨を専門とする人類学者・岬久美子(大塚寧々)が事件の謎に迫る人気シリーズ。
今回は、何者かに「骨を鑑定してほしい」と呼び出された岬久美子が遺体を発見。殺された男が抱えていた若い男の人骨を調べた久美子は、名門学校法人の理事長・青嶋都和子(キムラ緑子)がひた隠しにしてきた、ある疑惑にたどり着く。
彼女と行方不明の息子の間にいったい何があったのか? “骨の声”を聞く女・岬久美子が、衝撃の真相を暴いていく。
◆「遺骨を家族のもとへ…」久美子の“信念”を軸に演じた9年
シリーズがはじまった当時、日本では“骨の鑑定人”を描いたドラマがなく、「オファーをいただいたときはその着眼点に“おぉっ!”と思いました」と、作品との出会いが衝撃だったことを明かす大塚。
以来9年にわたってシリーズを重ねてきたが、久美子を演じるうえでずっと軸にしている言葉があるという。
「最初に、実際に鑑定に従事されている先生とお話しさせて頂いたのですが、“ご家族のもとにご遺骨を帰してあげたい、いつもその一心で鑑定に取り組んでいます”という言葉が、ずっと私のなかに残っていて…」と、毎回必ずその思いを中心に据えて演じていると話す。
そんな久美子の“信念”を表現するために大塚が取り組んできたのが、骨についての“勉強”で、「きちんと理解しないと演じられないので、クランクイン前はまるで受験勉強(笑)。毎回、1枚の大きな紙に骨の図や人物相関図を書き込んで頭に入れています」と大塚。
さらに、「実は、私の味方は、『骨単』という本(※『骨単―ギリシャ語・ラテン語 (語源から覚える解剖学英単語集 骨編)』著:原島広至/出版:エヌ・ティー・エス)。台本に骨の名前が登場する度に開いて勉強しています。今では調べたい骨がどのあたりに載っているか、一発で引けるまでに(笑)。骨の状態から、その人の生き様がわかるので、本当に骨って奥深い世界だなと思います」と久美子同様に骨の神秘に魅せられていることも打ち明けた。
◆骨のプロ・久美子が明らかにする“思い”とは?
長年支持されてきたシリーズの魅力を「人間の感情を丁寧に描いてきたこと」と分析する大塚は、8作目となる最新作でも「誰かを大切に思い、そのために一生懸命になることの尊さが、やさしく描かれています」とアピール。
骨の専門家・岬久美子が“骨”の声に耳を傾け、事件の背後に秘められた人々の切ない思いを浮かび上がらせていく同作に期待だ。
※番組情報:木曜ミステリースペシャル『人類学者・岬久美子の殺人鑑定』
2019年6月27日(木)夜8:00~夜9:48、テレビ朝日系24局