イ・ビョンホンの変わらぬ笑顔と真摯な姿勢。“ファンミ”に臨むインタビューを放送
コンサート、映画、舞台など、あらゆるエンターテインメントをジャンル問わず紹介する番組『japanぐる〜ヴ』(BS朝日、毎週土曜深夜1時~2時)。
6月15日の放送では、8月に『LBH ON TOUR 2019』を開催するイ・ビョンホンを特集。同イベントの過去の映像に加え、イ・ビョンホン本人への昨年のインタビュー映像も放送した。
◆ファンを魅了する「LBH ON TOUR」
2000年代初頭に日本に巻き起こった韓流ブームの火付け役の1人として、ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、ウォンビンと共に韓流四天王と呼ばれたイ・ビョンホン。映画『JSA』を始め、多くの映画とドラマに出演。2005には日本の映画『HERO』に友情出演したことでも知られている。
日本と縁深いイ・ビョンホンが、日本のファンとの交流の場として、2006年からファンミーティングを開催してきたのが「LBH ON TOUR」だ。
番組では過去の同イベントの模様を紹介。愛犬ダリとたわむれたり、愛車を乗り回すなどのプライベート映像。昨年は夏の思い出をテーマにトークを展開し、子供のころの貴重な写真がエピソードと共に公開された。
また、これまでにサザンオールスターズの『いとしのエリー』、尾崎豊の『I LOVE YOU』、坂本九の『上を向いて歩こう』、星野源の『恋』など、日本のヒット曲をカバーして歌うのも恒例。
それだけでなく、手料理を観客に振る舞った回や、ピアノやサックス演奏を聴かせた回、日本の陶芸にチャレンジした回もあった。また、終演後にファンをお見送りするのも好評だ。
こうしたサービス精神について彼は、「共有できる思い出が大事だと思っている」とインタビュー映像で語った。
「僕は歌手でもないし、コメディアンでもありません。ドラマや映画で演技を見せる俳優なので、ファンの方たちに届けられるものに限界があります。それでいろいろ悩んでアイデアを出して、新しいキャラクターを見せたり、いろんなことをやってきました。でも何を見せるかは二の次で、ファンミーティングはファンの方と何らかの気持ちを分かち合うことが大事だと思っています。
みなさんと一緒に過ごした2時間がいい思い出になってくれるようにと願って、いろいろ考えてやってきました。お互いに分かち合える真心や共有できるもの、みなさんとどんな気持ちを共有できるかが大事だと思っています。いちばん喜んでもらえることを考えたら、ステージで歌ったり笑わせたりすることよりも、一人一人をお見送りするなどできれば、いい思い出になると思いました」
◆今後チャレンジしたいことは?
現在も韓国のトップスターとして多くの映画やドラマに主演しているイ・ビョンホン。
今後チャレンジしたいことについては、「いつもと同じように、僕ができるのは俳優としていい演技をお見せすることだけ」としつつも、「海外に住んだり旅行をして新しい経験をしたい」と話した。
「僕はずっとソウルの実家暮らしで、ハリウッドでの撮影の時に自分たちだけの生活をしたことは、僕にとって初めての経験でした。そんな経験から、将来は外国に住むのはどうかな。一生かもしれないし、1年か2年かもしれないけど、人生でそんな時間があっていいかなと漠然と考えています。バックパッカーとまではいかないけど、たくさん旅行して歩いたことのない場所を訪ねるとか。
そうすれば新たに感動することもあるだろうし、新たに感じることもあるだろうし。旅行ではなくて、海外に少しの間だけでも住んだりしたらどんな新しい経験を与えてくれるだろうかと、漠然とではあるけどやってみたいですね。その時は、もちろん日本も候補に入っていますよ」
爽やかな笑顔と真摯な姿勢でインタビューに臨んでいたのが印象的なイ・ビョンホン。今も変わらず多くの日本のファンを魅了する彼の魅力が詰まったファンミーティングは、8月5日に大阪・フェスティバルホール、8月7日と8日に東京・中野サンプラザで開催。
今年はどんな素顔を見せてくれるのか、楽しみだ。<文/ライター・榑林史章>
※番組情報:『japanぐる~ヴ』
毎週土曜深夜1時~2時、BS朝日