阿川佐和子「キレイに映りたいとかは一切なし」 ミステリー初出演で“憎まれ役”に!
無念のうちに亡くなった事件被害者の最期の声に耳を傾ける法医学者・二宮早紀(名取裕子)と、その夫で横浜東署の刑事・一馬(宅麻伸)。
衝突しながらも力を合わせて事件の謎に挑む夫婦の活躍を描いてきた人気シリーズ『法医学教室の事件ファイル』の最新作が、6月23日(日)に放送される。
なんと今回は息子・愛介が“授かり婚”を果たし、早紀がおばあちゃんになるという新展開が。
さらに、演技派女優・室井滋と、近年女優として注目を集める阿川佐和子がゲスト出演。「法医学者・名取VS鑑識班長・室井VSキャリア管理官・阿川」という“3女優対決”が最大のみどころとなっている。
今回、そんな本作でキャリア管理官役に挑んだ阿川佐和子が、撮影秘話を明かした。
◆“女優”阿川佐和子、初ミステリーで初の“憎まれ役”に
連続ドラマ『陸王』(TBS)で「東京ドラマアウォード2018」助演女優賞を受賞し、脚光を浴びた阿川佐和子。いまや女優としても引っ張りだこで、映画やドラマで活躍の幅を広げている。
ミステリードラマ初出演となる阿川が本作で挑んだのは、クールなキャリア管理官・宗方楓。
「役者経験の乏しい私にとって、“憎まれ役”は初めてだったので、これは面白いなと思ったんです。キレイに映りたいとかは一切ナシで、『嫌なやつだね~』と皆さんに思わせるにはどうすればいいかと悩み、感情を出さないクールな女というイメージで、ゆっくり喋ることを心がけました」と、高飛車なキャリア女性を演じたことを振り返る。
室井滋演じる鑑識課長・河村英子を厳しく叱責する場面もあり、「最初、台本には“(部屋を)出て行け!”とセリフが書いてあったのですが、丁寧語のほうがキャリアらしく怒りがにじみ出るかなと思って“出て行きなさい”に変更させていただいたんです。宅麻伸さんは、“いつもこうやって旦那を怒鳴ってるんでしょ?”なんて怖がってました(笑)」と裏話も披露した。
◆阿川が考える“ドラマ現場の醍醐味”
阿川は、「インタビューや書くという私の仕事は、基本的には担当編集者と2人のコンビネーションなので、ドラマの世界は携わっている人数の規模がまったく違う」と語り、女優は執筆やインタビューの仕事とはまったく違う魅力があるとも語った。
「ドラマの現場では、ひとつの目的に向かってみんなが自分の“分(ぶ)”のなかで頑張っているんですよね。私はそのなかで、役者としてひとつの歯車をまわしているんです。その快感はまったく違うものなので、そこがやっぱりドラマ現場の醍醐味だなと思います」と演技の面白さを実感している様子だ。
そんな、自らの仕事を現場で尽くそうと考える阿川は、「法医学、鑑識、管理官…と、私たちが演じた女性たちはまさに“職人”たちの集まり」と本作の3女性像をとらえる。
そして、「今回は事件を解決するために働いている人たちの戦い、葛藤、仲間とのコミュニケーションなどが大事なみどころなのではないかな。謎解きも面白いですが、登場人物たちがどういう気持ちで働いているのかも見ていただきたいですね」と見どころを話した。
※番組情報:日曜プライム『法医学教室の事件ファイルスペシャル』
2019年6月23日(日)午後9:00~午後11:05、テレビ朝日系24局