宝塚の男役的な仕草で魅せる山口紗弥加、日常生活での“歩道バトル”とは?
4月から放送を開始した金曜ナイトドラマ『女囚セブン』(テレビ朝日系、毎週金曜よる11:15~)。
主演の剛力彩芽演じる神渡琴音(かみわたり・ことね)が毎回ラストに“京都弁”で啖呵を切る場面などが話題の同作だが、5月26日(金)に放送される第6話で注目すべき存在となるのが、山口紗弥加演じる楠瀬司(くすせ・つかさ)だ。
司は、政治資金規正法違反及び詐欺罪で服役している、謎多き政治秘書で政界の事情通。宝塚の男役のような仕草がかっこよく、女囚たちには“ヅカ”と呼ばれている。
そんな司を演じながら、山口本人はどう感じているのだろうか? 聞いてみた。
◆撮影の帰り道でも…
――仕草や口調が独特な司ですが、日常生活に何か影響は及んでいませんか?
山口:「撮影直後は少しあるかもしれません。帰り道、マネージャーさんとの会話の語尾が“~だろ?”だったり、“~だよな”だったり、司の口調そのままにちょっと言葉が強めになって、強気になります(笑)
ただ、司の強い言葉の裏には、ゆるぎない“信念”があるということ。気高くあろうとするその姿に共感します」
――宝塚の男役のような立ち居振る舞いの司ですが、山口さんご自身は“宝塚の男役”についてどのような印象を抱いていますか?
山口:「女性の願い、理想の男性像ですよね。女性が演じるからこその色気があって、男性性が美しく誇張された優雅な所作には思わず見惚れてしまいます。男性よりも、“男役”さんにときめく気持ち、すごくわかります」
◆“譲り合いたいけど譲れない”バトルとは?
このように司について語る山口に、今度はこんなことを聞いてみた。
――『女囚セブン』は、女囚同士の腹黒なバトルがこれまで毎回の見どころとなってきましたが、山口さんは日常生活で“腹黒なバトル”をすることはありますか?
山口:「腹黒いかどうかは分からないんですけど、“歩道でバトル”することはありますよ(笑)
たとえば、都内の歩道だと、人が横に並んで2人歩くのがやっと、というような道幅の狭いところがたくさんあるじゃないですか。で、そういう道で向こうから歩いてきた2人組が、こちらの歩くスペースを全くつくってくれなかった場合、ギリギリのギリまで、わたしも絶対避けないです(笑)」
――すごい! 強いですね。
山口:「だって、優しくないですよね。最終的にバッグや何かが多少当たるようなことになったとしても、“こういう時はお互い1列になればハッピーだよ”ということに気付いて欲しい。譲り合いの精神を“分かち合いたい”んですよ!」
――“譲り合いの精神を分かち合うために、あえて譲らない”ということになりますね(笑)
山口:「そうですね。場合によっては身勝手な正義ということにもなるでしょうし、言葉で伝える勇気まではないという…小心者です(笑)ただ、譲らないっていうのも結構勇気がいるんですよ。あっちはどうくるのかなぁ…って。とにかく、分かち合いたいのは“譲り合いの精神”なんです!」
この“ポリシー”から、以前におじさんと正面衝突寸前までいったこともあるという山口。そのゆるぎなさは、まさに司と通ずるところといえそうだ。
謎多き司の過去が明らかになる第6話。山口の熱演もあわせて見逃せない!<撮影:長谷英史>
※番組情報:『女囚セブン』第6話
2017年5月26日(金)よる11:15~深夜0:15、テレビ朝日系24局(※一部地域をのぞく)