地下327m、総延長300kmの世界遺産… サンドウィッチマンが見た“塩の礼拝堂”とアウシュビッツの歴史
10月24日(土)の『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』では、サンドウィッチマンがポーランドにある世界遺産「ヴィエリチカ岩塩坑」を訪問。特別な許可を得て、普段は公開されていないエリアも取材した。
地下深くに広がるのは、岩塩を削って造られた巨大な礼拝堂。壮大な地下世界に伊達みきおと富澤たけしは圧倒されるが、そこには前週に訪れたアウシュビッツともつながる歴史が残されていた。
【映像】地下に広がる“塩の礼拝堂”にサンド圧倒!「想像の数千倍すごい」
1978年、世界で最初に登録された12件の世界遺産のひとつ、ヴィエリチカ岩塩坑。年間およそ190万人の観光客が訪れるポーランド屈指の名所で、スタジオの芦田愛菜も「行ってみたい」と憧れる場所だ。
この岩塩坑は、深さ最大327m、地下通路の総延長はおよそ300kmにも及ぶ巨大な地下空間。その深さは、東京タワーがほぼ収まるほどだ。
採掘が始まったのは13世紀。当時、食料の保存に欠かせなかった塩は、金に並ぶほど貴重なものだった。人々はつるはしなどを使って手作業で地下を掘り進め、1996年に生産を終えるまで700年以上にわたって塩を採掘。最盛期には年間およそ20万トンもの塩を生産していたという。
まず地下64m地点に到着すると、周囲には灰色の岩塩の壁が広がっていた。さらに、染み出した塩水が固まってできた「カリフラワー」と呼ばれる白い塩の結晶も見られた。
続いて2人は、普段は公開されていない聖アントニオ礼拝堂へ。300年以上前に造られた、岩塩坑に現存する最古の礼拝堂のひとつだ。かつて坑夫たちは、危険と隣り合わせの地下作業のなかで祈りを捧げる場所として、岩塩を手作業で削り、こうした礼拝堂を地下におよそ60か所も造り上げたという。
さらに地下へと進むと、天井や壁を支える巨大な木製の骨組み「カシュト」が出現。富澤は「もう訳わからないよ。すごすぎて」と、その規模に圧倒された。
そしてついに、岩塩坑最大級の絶景スポット「聖キンガ礼拝堂」へ。スタジオの芦田愛菜も「行きたい」と熱望していた場所だ。目の前に広がる壮大な光景に、伊達は「ちょっと何これ…。想像の数千倍すごい」と驚きを隠せない。
広さはおよそ1000平方メートル。床や壁、天井はもちろん、祭壇や彫刻、荘厳なシャンデリアまで、すべて岩塩から造られている。壁には『最後の晩餐』を再現したレリーフもあり、その精巧さは圧巻だ。
この空間の建設が始まったのは1896年。その後も、3人の坑夫を中心に約70年にわたって装飾が施されたという。
1944年、ナチ・ドイツは航空機部品などを製造するため、岩塩坑の地下に工場を設置。近隣の収容所から連れてこられた約1500人が、ここで強制労働を強いられた。その後は他の収容所へと移され、その過程で多くが命を落とすことに。この事実を知った伊達は「働いていた人たちを…」と言葉を詰まらせた。
何世紀にもわたって人々の営みを支え、祈りの場にもなったヴィエリチカ岩塩坑。そこは、想像を超える美しさとともに、忘れてはならない歴史を今に伝えている。
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※番組情報:『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』
毎週土曜 よる6:56~、テレビ朝日系24局