映画『関ヶ原』地上波初OA!岡田准一が石田三成、役所広司が徳川家康に
累計部数590万部を超える司馬遼太郎の国民的ベストセラー小説を初めて完全映画化した『関ヶ原』が、6月2日(日)に地上波初放送される。
岡田准一が石田三成、役所広司が徳川家康を演じる同作。監督は『日本のいちばん長い日』などで知られる名匠・原田眞人だ。
◆本物にこだわったロケで迫真の映像
戦国史上最大の合戦と言われる、関ヶ原の戦い。映画、ドラマで幾度となく取り上げられてきたものの、真正面から戦い自体を描く作品はこれまでなかった。
原作となる司馬遼太郎の歴史小説『関ヶ原』は1974年に発売した上・中・下巻の大作だが、司馬遼太郎作品が好きだったという原田監督は中学時代に原作を読破。その面白さに引き込まれ「この小説の映画を観てみたい」「いつか自分でその映画を作ってみたい」という気持ちが芽生えたそう。
そんな思いが3000人のエキストラ、のべ400頭に及ぶ騎馬や鉄砲隊が入り乱れる大迫力な合戦シーンへとつながるのだが、そんなリアルな戦闘シーン以外にも原田監督のこだわりが詰まった作品になっている。
その一つが、本物にこだわったロケーション。大坂城、大垣城、伏見の加藤清正屋敷などの一部はセットが作られたが、ほとんどのシーンはロケーション撮影。
下鴨神社、百済寺、弘誓寺、彦根城、光明寺、日吉大社、東福寺、金剛輪寺などの歴史的建造物や国の重要文化財での撮影は、岡田が「本物の場所に立って演じられるのはとても嬉しい」と語ったように、俳優陣にも大きな影響を与えた。
本物だからこそ伝わる迫力は映画を通してのみどころになっているが、合戦が始まり家康の本陣として選ばれた二岡神社は、黒澤明監督の名作『七人の侍』のロケ地となった場所。俳優にとってもスタッフにとっても映画の歴史を感じる瞬間となったようだ。
◆岡田が新たな三成像を構築!役所は家康の“狸親父”っぷりを演出
そして、本作で“純粋すぎる武将”石田三成を演じたのは、岡田准一。本作で岡田は、正義を信じ不器用で人間味がある“新たな三成像”を誕生させた。撮影現場では“岡田三成”と呼ばれるほどのハマり役だったそう。
今作では三成が主人公となるため、そのイメージは豊臣家への忠義を貫き、誰に対しても義を重んじ、「ひとりが万民のために尽くせば天下は栄える」を意味する「大一大万大吉」を掲げて生きた人物に。
岡田自身も、「司馬先生の三成像が僕の三成像の基盤となっているところはあります。泥くささがあって純粋でシビアでもある。いろいろな表情のある三成にしたい」と語っている。
対する徳川家康は、日本映画界を代表する名優・役所広司が熱演。自身が初めて挑む家康役を度量たっぷり、魅力的に演じる。
役所は、特殊メイクに加え本来の役所の何倍も大きくしたような体格で、恰幅がいい“狸親父”家康を創造。表と裏の顔を巧みに演じ分け、役所が“いい人”として家康を演じれば演じるほど“悪役”に見えてくる、といった不思議な魅力も演出。
三成と家康、見ごたえのある2人のバトルシーンに注目だ。
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このほか、三成に仕える忍び・初芽を有村架純が演じる。初の本格時代劇への出演となり、殺陣などアクションにも挑戦した。
そして、三成の右腕として勇猛果敢に戦う島左近に平岳大、活線の命運を握る小早川秀秋に東出昌大、さらに北村有起哉、伊藤歩、音尾琢真、和田正人、滝藤賢一、キムラ緑子、中越典子、壇蜜、松山ケンイチ、西岡德馬など、日本映画界の歴戦のツワモノたちが集結。天下分け目の決戦を彩る。
※番組情報:『関ヶ原』
2019年6月2日(日)よる9:00~11:33、テレビ朝日系24局