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駅前でサラリーマンを応援する“朝チア部” 結成きっかけはアナウンサー試験での挫折

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。

現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。

今回、修造が訪れたのは朝8時のJR大森駅。「なんかやっている!こんな駅前で…ウソだよね!?」と思わずつぶやく修造の視線の先にいたのは、チアリーダーの恰好で朝から踊る女子たちの姿だった。

©TOKYO応援宣言

その正体は全日本女子チア部の皆さん。週に1度、駅前に立ってサラリーマンたちをボランティアで“勝手に”応援しているのだ。

“朝チア活動”のリーダー・朝妻久実さんは、街ゆく人を「元気にしたい」のだという。

「朝の出勤途中ってテンション下がっている方も多いと思うんですよ。そんな皆さんが『よっしゃ、今日も頑張ろう!』となってくれたら、日本全体が元気になる、経済も活性化される、口角も上がると思うのです」(朝妻さん)

©TOKYO応援宣言

昨年2018年から「全日本応援協会」という団体を立ち上げて、ブラインドサッカーやウィルチェアーラグビー、パラパワーリフティングなど、パラスポーツの応援を率先して行っているのだ。

©TOKYO応援宣言

◆70社落ちたアナウンサー試験で見出した“光”

朝妻さんが、人を応援することにこれほどまで魅了されたのには、学生時代に味わった大きな挫折がきっかけだった。

「就職活動の際にアナウンサーを目指していたのですが、1社目落ちる…10社目落ちる…40、50、60、なんと70社落ちたんです」(朝妻さん)

絶望的な状況の中で、ただ一人背中を押してくれたのが当時FM北海道でアナウンサーを務めていた中田美知子さんだった。

©TOKYO応援宣言

「中田さんは誰もが諦めることを勧める中、『私はあなただったら出来ると思うよ、だから頑張って!』と言ってくれたんです。そうしたら『私は夢を諦めなくていい、できるかもしれない』と思えるようになりました」(朝妻さん)

中田さんの一言で前向きになれた朝妻さんは、大学卒業から2年後、島根県のテレビ局に見事合格して夢を叶えた。

一歩を踏み出す力をくれたのは、紛れもなく応援の力。今はフリーアナウンサーをしながら、今度は「自分が誰かを応援をする」と決意した。

©TOKYO応援宣言

「応援は心と心のコミュニケーション。一緒に元気になって、周りに力を、応援のスパイラルを生み出していくんです」(朝妻さん)

4年前、朝妻さんだけだった“朝チア”のメンバーは、徐々に賛同する人が増えていき、現在は総勢10名に。お笑い芸人をしながら子育てをする主婦や、よさこいインストラクターなど、年齢や職業もバラバラの仲間が集まり、応援の輪は確実に広がっている。

朝妻さんのできる宣言は「応援で皆の一歩を踏み出す勇気になりたい」。挫折を味わったからこそ分かる“応援の力”を胸に、朝妻さんは駅前から日本中を元気にする。<制作:TOKYO応援宣言>

©TOKYO応援宣言

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系